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信越トレイル 牧峠 クロスカントリースキー

2013/12/01
長谷川晋
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新しい遊びは楽しいものです。小さい頃からスキーに親しんでいる僕ですが、今まで経験してこなかったスキーがあります。クロスカントリースキー。日本ではどうしても競技のイメージが強いですが、本来はクロスカントリー(野山)を自由に活動するためのスキーです。

へたれ亀です。
新しい遊びは楽しいものです。小さい頃からスキーに親しんでいる僕ですが、今まで経験してこなかったスキーがあります。クロスカントリースキー。日本ではどうしても競技のイメージが強いですが、本来はクロスカントリー(野山)を自由に活動するためのスキーです。
きっかけを作ってくれたのは新潟に住む当店のお客さま(仮にNさん)です。索道(リフト)会社の社長さんで、雪遊びの達人(ということにしておきます)です。信越トレイルをスキーでスルーハイクしたことがある、すごい(変)人です。
なべくら高原 森の家 は信越トレイルの事務局があるのですが、それだけでなく様々なアクティビティのイベントやコテージの運営などもしています。今回はコテージに泊まり、二日間周辺を楽しむことにしました。森の家ではクロスカントリースキーに必要な、板、ブーツ、スキーポールの貸し出しをしてくれます。それ以外はいつもの雪山装備で十分なので、あとは進むのみ!

クロスカントリースキーの特徴は歩くことに特化した細い板です。スキーの原型にもっとも近く、スキーで移動する楽しみを味わえる素晴らしい道具でもあります。
スキーって滑るものでしょ?と思う方が多いのは当然です。ですが、本来のスキーは歩くものだったのです。北欧で発達したスキーは、楽しみの延長で滑る技術が生まれ、技術発展とともに形態化してきました。いつしかそれは西ヨーロッパに伝わり、アルペン地方での移動手段としても使用されるようになります。しかしアルペン地方の山々は急峻で雪が硬いため北欧と同じような仕組みでは使いにくかったのです。そして踵を固定するようになり、板に金属のエッジを加え、滑ることに特化したアルペンスキーが生まれたのです。今みなさんがスキーと言っているものは少し前まではしっかりと区別され、アルペンスキーと呼ばれていました。

さて、細板で困ることは?脚の幅よりも細いので、バランスをとるのが大変なのです。小一時間も乗っていればなれるのですが、初めは生まれたてのバンビのごとく足をプルプル震わせなければなりません。
当店ボスはスキーの経験こそあるものの、まだまだ達人とは言えないほどです。しかし、ボスでも(?)すぐにすいすい歩けるようになりました。初日は天気も悪いため、近くで歩いたり滑ったり練習です。
クロスカントリースキーはダブルキャンバーと呼ばれる反りのため、滑るといっても普通のスキーのようには滑れません。それは、うんぬんかんぬん、あーだこーだ。。。説明が長くなるため今回はやめておきます。気になる方はぜひ店頭で。

のんびり過ごし、信越トレイル事務局の方達と会食をし、一日目は終了。

二日目。待望の晴れ間です。平らなところは畑の上です!


夏は道路。冬は冬季閉鎖。道路の上には3m以上の雪。スノートレイルを進みます。目的地はこの先にある牧峠。

時には急斜面も登ります。


ボスは元気です。


雪大好きなのでテンションあがるぅ!

一休み。

巨木が増えてきたらもう少しです。

牧峠周辺は雪の量もたっぷりです。

帰りは来た道をさくっと滑って帰ります。

ほんと楽しい!これは道具を揃えたくなるなぁ。それはまた来年のお話。

- Skiing Turtle

長谷川晋

書き手長谷川 晋

1978年、東京生まれ
自転車で日本を旅して回ったのが「旅人」としての原点。トレイルネームは「Turtle(タートル)」 セレクトショップ、スキー場、山小屋、アウトドアショップなどの勤務を経てハイカーズデポ スタッフへ。2010年のパシフィック・クレスト・トレイルスルーハイクの後、その経験を後進ハイカーにブログやイベントなどを通じ積極的に提供。ウェブマガジンTRAILSとの共催イベント「LONG DISTANCE HIKERS DAY」をたちあげ、日本人長距離ハイカーコミニティの中心人物でもある。現在は一般社団法人トレイルブレイズ ハイキング研究所の代表理事をつとめ、日本における長距離トレイルやハイキング文化発展に奔走している。著書に『LONG DISTANCE HIKING』(TRAILS)がある。

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