第2回『Hiker's Depot と行く。Sunny Emotion トレーニング&ダウンリバー』報告

2016年10月2日(日)に行われた『Hiker's Depot と行く。Sunny Emotion トレーニング&ダウンリバーツアー』報告。8月の連続台風以降、全国的に水が引かない増水した川の状況の中、いかなるツアーになったのか?

記事:Hiker's Depot 長谷川晋

2016年10月2日(日) 。長野県安曇野を悠々と流れる犀川。そこを舞台としサニーエモーション&ハイカーズデポのイベント、第二回『Hiker's Depot と行く。Sunny Emotion トレーニング&ダウンリバーツアー』が開催されました。
集合は午前9時。東京と神奈川から車や電車を利用して集まった参加者は2グループ4名と個人5名の9名(男5名 女4名)。それにガイドとスタッフ、取材班を含めると、今回もそれなりに大所帯の総勢15名となりました。
天気予報では冷たい雨でしたが、当日になって気温も暖かく時折陽射しの差す曇天となりました。

パックラフティングガイド Sunny Emotion (サニーエモーション)のベースとなる安曇野。そこを流れる「犀川」で通常のトレーニング&ダウンリバーを行います。しかし、大雨と被害をもたらした8月の連続した台風以降、信越、関東、東北から北海道にかけて水位が上がり1ヶ月以上経っても水位が下がらないという異常な状態が続いており、それは犀川も例外ではありませんでした。ですがそこは手慣れたサニーエモーションの判断で、内容を一部変更して行うこととなりました。

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龍門渕公園に集合。それぞれが着替えを済ませ、必要に応じてウェットロングジョンをサニーエモーションから借りて身につけます。公園内の芝生の上でパックラフトの割り当て、膨らませ方や扱い方、それから基礎的なパドルの持ち方、漕ぎ方を教わったら早速川へ。
軽量なので女性でも楽々担げるので、各自パックラフトを持って川へ歩いていくのも簡単です。

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龍門渕公園の犀川の堤防や水制の流れを利用しつつ、トレーニング開始です!万が一のレスキューについてを教わったら、いきなりみんな舟に乗り1人船長になります。最初は戸惑うパドリングも時間をかけてゆっくりしっかりやっていくことで少しずつ上達していきます。そしたら次はいきなり流れの中での練習です!それがサニーエモーションの、そしてパックラフトの面白いところです。パックラフトが非常に浮力が高く安定しているからこそ可能なのです。一般的なカヤックは川のツアーに出るまでに少なくとも3回は練習に参加しなければならないと言われています。もちろんいきなり川に出れてしまうからこその危険性があるのも事実です。だからこそサニーエモーションは危険性を伝えながら、川での基本操作を最初にしっかりと教えることを重要視しています。川と真剣に向き合うからこその姿勢と言えます。だからと言って、危険を言うばかりではないです。これはこの後川下りを、パックラフティングを楽しむための準備なのです!

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川の中州と堤防とを行ったりきたりしながら何度も流れにはいること、流れを利用して対岸に移動する「フェリーグライド」、逆の流れを掴んで停まる「エディキャッチ」といったボートやカヤックと共通した川での舟の基本操作を練習しました。いつもなら川を下りながらの練習になるのですが、ある程度限られた範囲の中を反復練習する今回の方法のほうが練習へ集中できるし、トレーニング効果は高いように感じました。かなり長い時間皆さん集中力を切らさずに練習をやりきり、午後のスタート地点への移動、昼休憩となりました。

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午後のスタート地点は綺麗な湧水の湧く公園のすぐ隣り、それは犀川と比べて段違いに小さく、そしてまっすぐな流れが印象的な「万水川」です。万水川は歴史ある用水路で、カヤック・カヌーの川としても有名です。犀川の練習とは異なり、流れがそれなりに早くまっすぐな川に戸惑う人もいますが、それはそれ、午前でみっちり練習したみんな1人1人、すぐに慣れてきて、川の流れや周りの景色を楽しみながら下っていきます。少しずつ川幅は広がり、周りの木々の雰囲気も変わってちょっとした大人の冒険を楽しみます。

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途中、朝の連続ドラマ小説の舞台にもなった、大王わさび園から流れ出る綺麗な川の傍にある水車小屋の横を通っていきます。
万水川が急に開けた先にあるのは犀川です。犀川の本流は、午前に見た時とは大きく雰囲気を違え、水量多く早くそしてパワフル流れでした。ちょっとした休憩を挟んだら最後のひと漕ぎです。そして到着は、龍門渕公園です。これでツアーは終了です。
終わりころには雲が優勢で少し肌寒さも感じましたが雨が降ることもなく、みんなの熱い気持ちで寒さも吹っ飛ばしていました。

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今回は人数がちょうど良かったことと、移動が少なくコンパクトなツアーだったことが功を奏し、一人一人のお客様とお話が出来たこと、道具の説明が出来たこと、舟の乗り比べもできたので、結果的には内容がとても充実したように思いました。

自分で舟を買わないまでも、またぜひサニーエモーションに足を運んでいただければと思います。もしご自分で舟のオーナーになろうと決めた方はぜひハイカーズデポまでご相談いただければと思います。

 

すでにアルパカラフトやバックラフトのオーナーで参加していただいた方もいらっしゃいました。今後ともツアー、コミュニティの情報など努力していきますので今後ともよろしくお願いします。
ご参加の朝山様、飯室様、石川様、加藤様ご夫妻、川崎様ご夫妻、児玉様、増田様。本当にご参加ありがとうございます。またみなさまとご一緒できるような、楽しいパックラフトイベントを企画したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
毎回わがまま聞いていただき感謝します!サニーエモーションのリバーガイド柴田さん、塩ちゃん。ありがとうございます!
そして今回も協力してくれた、僕の川仲間であり、いつも頼りになるノリさんとマミちゃん。2人がいる安心感・安定感、さすがです。ありがとう!!

今期はこれで終了となりますが、来期もこのイベントは不定期にて続けて行きたいと考えております。今回参加できなかった方。パックラフトに興味がある方は次回のチャンスにはぜひご参加いただければと思います。また、来年夏前にはパックラフターが集まれるようなイベントを企画したく動き始めています。楽しみにお待ち頂ければと思います。


 

第一回目のツアーイベントの楽しそうな姿や詳細については「Trail Cultural Webmagazine TRAILS」で掲載中です。ぜひご覧ください!!
パックラフトのABC #01 川旅をはじめよう〜トレーニング&ダウンリバー〜

 

パックラフトの醍醐味の一つである、オーバーナイトトリップの模様と、パックラフティングの道具についてをまとめた Trails の記事もご覧いただくとパックラフティングの楽しく奥深い世界がわかっていただけるかと思います。(ちょっとだけ僕も出させていただいてます!)
パックラフトのABC #2 パックラフティング&キャンプ 〜僕らのメロウな川旅〜
パックラフトのABC #3 パックラフトと川を旅する道具 〜パックラフト・ギアリスト〜

 

パックラフティングの魅力について簡単にまとめたイベント告知ページもよければご覧下さい。
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