みちのく潮風トレイルをご存知でしょうか?(詳しくはこちらのポータルサイトご覧ください。http://tohoku.env.go.jp/mct/)震災復興というテーマがありつつも、それに囚われ過ぎず東北沿岸地域の海、山、里、川の自然を堪能できる長距離歩道として、今なお整備されているトレイルです。未開通区間もまだありますが、スルーハイキングに挑む人が少しずつ増えてきているように思います。今年度には宮城県名取市に「仮称 名取トレイルセンター」もできる予定で、整備開始から約8年を経て次のステップへと上がろうとしているトレイルです。

その中でも、八戸から久慈の約100kmは雄大な景色と穏やかさが合わさって、気持ちよく歩ける区間として多くの人にオススメできるルートです。美味しいものもたくさんあります!ここは2016年10月に当スタッフである私、長谷川晋が、北根室ランチウェイからの釧路川パックラフティングからのみちのく潮風トレイルへの「トレイルはしご旅」の際に歩きました。

2018年3月末には久慈から宮古の区間約144kmを歩きました。久慈から南は本格的なリアス式海岸とそこにある豊かな自然を体験できる区間として知られている一方、入り組んだ地形というだけでなく、激しい高低差もリアスの特徴と言わんばかりのアップダウンが連続して続く区間でもあります。しかし、そこには想像以上の豊かな自然があります。海沿いを歩いているはずなのに、長い長い森歩き。あれほど標高が低く、人のエリアが近いにも関わらず、クマやカモシカの生息している空気がこれほど色濃いのは関東を中心としたエリアがメインの僕には初めての感覚でした。キジも民家の脇まで普通にいる鳥でした。そしてどこも美しい水が流れる沢。あの水が注ぎ込む海は当然のように美しく豊かであろうと思います。伏流する川をあんなにたくさん見られるのも珍しいことでしょう。海のすぐそばなのに、断崖のため一気に水が流れ注ぎ込む沢もあれば、大きく削られた谷を伏流し海のそばで不意に顔を出し注ぎ込む川もある。潮の満ち引きを考えなければ通れないルートや高潮時には危険になるポイントなど自然を感じるところが盛りだくさんです。「海の近くだから、山とは違う」それは当然のことです。しかし間違いなくここには海沿いだからこそ感じられる、海沿いでなければ感じることのできない自然があります。“山登り”とは異なる、“ハイキングトレイル”だからこそ感じられるものがあります。
まだまだ言い足りません。できれば、この区間を歩いた人同士で一晩語り合いたいくらいです。良い点も悪い点もあります。正直オススメかと言われれば「いいえ」というでしょう。しかし、歩いた方が良いかと問われれば「はい」と答えたい区間です。

貸し出していることもありますが、大抵は開通済みの部分の全ての地図を揃えています。ただし今も道が変わり続けているので、最新のものはご自身でお取り寄せください。それ以外にも各地域のパンフレットなども友人たちの力を借りてご用意しております。また、長谷川自身が作ったオリジナルのトレイルルートデータもありますので、必要でしたらコピーなどしてお持ちいただくことも可能です。

mct_mapdate_1

これでもまだ全部ではないマップ。全線開通で900kmの予定。右下はハイキングしやすくするためのオリジナルデータシート。

mct_town_info_1

それぞれの場所で美しい自然だけでなく、美味しい食べ物も待っています。いろいろ知るには地元の情報が一番!