Highland Design

Flap Wrap Ⅱ

スリーピングギア
Weight

339g

掛けて、たたんで、くるまって使えるダウンキルト。かけて布団。たたんでハーフバッグ。真ん中の穴から頭を出せばダウンポンチョ。多用途な一枚がアップデートしてハンモックアンダーキルトとしても使えるようになりました!
Weight

339g

SPECIFICATIONS

重量
339g ±3%(実測平均値)
*湿気による誤差考慮
ダウン
ダウン量 130g UDD加工 770FP
サイズ
幅150cm×縦170cm
仕様
シングルキルト構造

表地:15*15d グリーン
裏地:15*15d ブラック

参考対応温度 10℃以上
32,000円 (税込35,200円)

名称を「Flap Wrap Ⅱ」に変更。アップデートして新しくなりました!

化繊綿を使った夏には単体、冬には上掛けとして使える「トップキルト」、ダウンの最大効率を考え軽さと保温性を両立した「ダウンバッグ」を発表したのが2009 年。その後いくつかのマイナーチェンジを伴いトップキルトはより軽く、ダ ウンバッグを超撥水ダウン「UDD」を搭載しさらに汎用性を増しました。その時に合わせながらも一貫したコンセプトのもと提案している Hiker's Depotのオリジナルスリーピングバッグ。そのラインナップの中で最もユニークなスリーピングギアです。

Not a sleeping bag. Not a under quilt. Not a cape. It's a FlapWrap.

多機能が特徴の“プラスワン”スリーピングギアですが、発売当初からハンモックのアンダーキルトとしての使用も考えられていました。近年ハンモックへの注目が高まる中、アンダーキルトとしての使用方法もおすすめできる環境が整い始めたので、フラップラップのアップデートをすることでアンダーキルトとして使いやすいように細部を変更しました。それ以外にも表生地の素材変更で軽量化もしました。名称から“UDD”は外しましたが、従来通り770FP UDDを採用しています。

【変更点について】

  • 素材を20dナイロンから15dナイロンに変更し軽量化しました。従来品 370g → 339g(サンプル実測値)。
  • カラーはモカブラウンからグリーンに変更となりました。
  • コードを伸縮性のあるバンジーコードにしました。そのおかげでハンモックのアンダーキルトとして使用した時に、ハンモックとの接続がしやすくなり、自然と包み込まれるようになりました。
  • 頭を抜く中央部の穴は、今までスナップボタンだけでシンプルに止めていましたが、コンシールファスナーでの開閉にしたことで、冷気の侵入もしにくくなりました。

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アンダーキルトとして使う

アンダーキルトって聞きなれない言葉ですよね。この言葉でピンとくる人は相当なハンモックフリークです。うちの商品にもあるトップキルトはそもそも“上掛け布団”のような意味を持つ言葉です。それに対して、“下に被せる布団”、それがアンダーキルトです。

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アンダーキルトでも冬用や3シーズン用など厚みの違いや大きさの違いがあります。フラップラップIIの場合は、もとの使用方法も含めてそれほど大きくはありません。しかし写真を見てもわかるように上半身から足元くらいまでは覆えるので、冬季を除けば十分アンダーキルトとして使えます。トップキルトには「Sub-sキルト」を合わせています。ハンモックで寝る時に通常のスリーピングバッグに入るのは一苦労です。ハンモックにキルトはとても相性が良いです。

取り付け方法は簡単で、まず頭と足側にバンジーコードの絞る側が来るようにします。絞る用に付いているバンジーコードを引っ張ってカラビナなどに掛けるかループに通します。そしてバンジーコードを返してコードロックをトグル代わりにして引っ掛けます。フラップラップIIからカラビナまたはループまでの距離に応じてコードロックの位置を調整してください。あまりピンと引っ張りすぎる必要はありません。ハンモックに横になってから、体の横にも被るように位置を調整してください。

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フラップラップで軽量化

フラップラップを使うことでスリーピングマットが不要となります。フラップラップはケープの用に着ることもできますので、防寒着も不要になります。

・ハンモック軽量組み合わせ 約230g
・フラップラップII(マットと防寒着を兼用、ダウン量130g)約340g
・Sub-sキルト 約350g
合計 920g

1キロ以下で防寒着込みのスリーピングシステムの出来上がりです。例えばクローズドセルマットの最軽量クラス(厚みは無視して約60g)と最軽量クラスの防寒着(ダウン量で40g程度、重量約150g)のものと比べてしまえば、そっちの方が当然軽いのですが、どっちが暖かく気持ち良いかと言えば、一目瞭然ではないでしょうか。ダウン量130gのケープを着て、マットがズレるのも気にせずに暖かいダウンに包まれて寝ることが可能です。また、スリーピングマットがハンモックと相性の良いインフレータブル(レギュラーサイズ)の場合は、重量がほぼ等価交換になるので、防寒着分が丸々軽量化できると言えます。

すでに従来品をお持ちのお客様もコードをバンジーコードに付け替えていただくだけで使いやすくなります。元のコードよりも両端とも10cmくらい長めに用意したバンジーコードを入れて、コードロックを通し、末端はループになるように結んでください。バンジーコードは2mmまたは3mmの太さのものをご利用ください。

 


◯ Flap Wrap II
  Flap(たたん)だり、Wrap(つつん)だりして自由に使えるという意味で名付けました。

*写真のモカブラウンは旧カラーです。

 

中綿には770FP Ultara Dry Down (UDD) を130g封入。当店オリジナルのマルチスリーピングバッグ『UDDダウンバッグ』のちょうど半分のダウン量になります。UDDは超撥水のため湿気を含むことが非常に少ないことに大きな特長があります。そのため長期に渡る山旅に最適なのはもちろん、水辺や湿度の高い状況での仕様にも大きな有効性があります。数日間連続使用してもダウンの湿り感がなく重くならないメリットは薄い夏用でも、むしろ夏用はダウンが少ないからこそ活かせるのではないかと考えました。
ある程度のダウン量や膨らみがあれば湿気を帯びても重くなるものの密度が増すのでそれほど極端に保温性がおちるものではありません。しかし、少ないダウン 量だと少しのロフト低下が保温性に直結しやすいことは避けられませんでした。そこにロフトが低下しにくいUDDを使用すれば夏用としての積極利用ができる のではないかと考えました。

基本形状は大きなブランケット。掛け布団のようなものです。。温暖な季節や場所では寝袋のジッパーを全開にしている人 も多いはず。寝袋は保温性のために体にフィットするようタイトな形になっています。もっとざっくり掛けたくても、フードは邪魔だし、綺麗に広がることもな いのです。普段使っている形が使いやすいの自明の理。
無駄が多く重くなるのを避ける為に効率重視なデザインにしているのが普通の寝袋なのです。ところが、使いやすさを比べてしまえばお布団の寝心地は敵わないのです。

【キルトスタイル】

*写真のモカブラウンは旧カラーです。

【Flap スタイル】
もちろん保温性を重視したい時には一辺をスナップボタンで固定してしっかりと包まることができます。もちろんいつもやっている通りそのまま包まったってイイと思います。

*写真のモカブラウンは旧カラーです。
 

【Wrap スタイル】
短辺には両側にコードロックが付いているので絞り切ると足元を保温することができます。身長が155センチくらいまでであれば肩まで入れますが、それ以上の身長の場合は半身用スリーピングバッグ(半シュラもしくはハーフバッグ)になります。

女性であれば肩までは入れると思います。
(モデル身長155センチ)

*写真のモカブラウンは旧カラーです。

男性でも肩まで入れますが足が突っ張ってしまうので保温性が落ちます。脇までにして半シュラとして使う方が良いと思います。(モデル身長175センチ)

*写真のモカブラウンは旧カラーです。
 

【Cape スタイル】
もう一つの機能としてケープとして使えるようにしました。中央部に頭を出せるホールを作りました。ふとん使用時に熱が逃げにくくするために閉じておけるスナップボタンが付いているので普段は閉じておけます。

*写真のモカブラウンは旧カラーです。

 

ポンチョというよりはケープといったサイズです。座ると完全に体を覆えるので保温性が高いです。温暖で夜の気温が15度以上ある時など防寒着を持っていくことを悩む時があります。そういう時はふとん兼防寒着としてフラップラップを選択すればより軽量化を図れるでしょう。
もちろん冬のプラスワンとしても活躍しそうです。手持ちのスリーピングバッグのブーストとしてもそうですが、起きている時に被っておけば持って行った防寒着以上の暖かさを得られます。暖かいダウンジャケットとダウンパンツを着ていても調理中や起きているときにもう一つ何かに包まりたい時に最適な使用方法かもしれません。

*写真のモカブラウンは旧カラーです。

【コタツスタイル】
被って座ると完全に体が隠せます。まるでコタツの中に入っているみたい!?

*写真のモカブラウンは旧カラーです。

 

保温力についてはトップキルトと同程度の保温性を出せるダウン量ですが隙間が多く密閉もできないことや構造がシングルキルト(つぶし縫い)ということを考 えると、保温性は従来のスリーピングバッグの用には出せません。あくまでも15℃前後のスリーピングバッグが必要かそうでないか悩む温度帯の対応と考えて いただければと思います。

夏用のスリーピングキルトとして開発していましたが、いろいろなアイデアが結びつき、失敗し、挫折する中で、想像していたよりも多用途に使える面白いスリーピングギアができました。これはスリーピングバッグでも無く、スリーピングウェアでもない、ダウンパンツやダウンシューズ、ダウンフードなどに近いプ ラスワンアイテムの新たなスリーピングギアの提案です。季節に縛られずに、道具の形に縛られず、自由に想像し使ってもらえると良いと思います。

*ご注意点
ダウンの追加、サイズ変更などのカスタム対応はしておりません。ご了承ください。

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