Trail Bum

Turtle

パッキング ギア
Weight

45g

ハイカー "Turtle" が、PCTで使用した自作サコッシュをベースに作られたシンプルかつ多用途で実用性重視のハイキング向けサコッシュ。シンプルなのでどんなスタイルにもハマる。サイズ調節には今までありそうでない特徴が。
Weight

45g

SPECIFICATIONS

重量
45 g
素材
ポリエステル リップストップ
サイズ
容量約 3L

横幅 28 cm
高さ 吹き流し込み 40 cm
   メッシュまで 26 cm
マチ幅 4.5 cm
ショルダー長 112 cm(最長時)
カラー
ネイビー(紺)
ディープブラック(濃い目のグレー)
カーキグリーン(濃い目の緑)
フォグ(グレーがかった白)
3,500円 (税込3,850円)

Trail Bum® ファーストモデルのうちの一つとなるハイカーサコッシュ“Turtle”。そのTrail name を持つハイカーが、PCTをスルーハイキングする際に使用したものをベースにブラッシュアップしました。

 

Navy

 

Deep Black

 

Khaki Green

 

Fog

 

Turtle's Sacoche

もともとは2009年にハイカーTurtle が自作でサコッシュを作る際に、手近のあり合わせに余ったスタッフサックと100円ショップのメッシュサックで作ったものが、思っている以上に使いやすいものだったのです。そして、PCTに行く際には、ハイカーサコッシュオリジナルである"BBスタイル"を改造し、同じような仕様にしてスルーハイキングに使ったのです。

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構造も仕様もほとんどが偶然のたまもののようなものでした。特徴があるといえばあるし、ないといえばないもので、簡単にいってしまえば、巾着型のスタッフサックそのものに、ショルダーだけが付いたものなのです。ただ、この方法であれば、ハイカーサコッシュ“BBスタイル”のシンプルで余計なもののない道具の良さと口が閉じたり、急なエクストラな荷物を入れることのできる機能を両立できるのです。ジッパーや面ファスナーなどの余計なパーツもないので、片手での出し入れもできるし、服の縫い目が面ファスナーに引っかかってしまうこともありません。長い吹き流し部分をそのまま落としておけばそれだけでフタ代わりにもなります。

 

吹き流しを折るだけでフタになる。

 

PCTで使われていた元の作りは、ショルダーを生地にパッチ付けしたデザインで、修理を簡単にすることも目的でしたが、"Turtle" ではサイドシームに角度を付けて縫い込むようにしました。これにより前後ろがなくサコッシュが使えるようになるし、角度があるおかげで、パッチ付けのように角の縫い目に変に力がかかることでのほつれなども防げるようになりました。裏表をつけないことで、メッシュがひっかかりやすいところではメッシュを体側にし、吹き流しを体側へ倒しこむか、口を絞って閉じれば、すっきりとすることでひっかかりを抑えられます。

 

吹き流しを倒す方向を変えるだけで使い方も見た目の雰囲気も変わる。

 

 

メッシュ部分に折り込んでしまえば、さらにしっかりとフタになります。*写真は旧カラーです。

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吹き流しは長め。

 

スタッフサックと同じような巾着タイプになっていて口を閉じられます。*写真は旧カラーです。

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急に増えたエクストラな荷物も巾着型であれば収納しやすい。もちろんスタッフサック代わりに使っても良いかもしれない。写真はダウンジャケットを収納しているところ。ハイキングハイになっている時に、立ち止まりたくないけどウィンドシャツなど脱いだものや、手袋や帽子などちょっとしまっておきたいものを入れておくのに重宝します。また、これだけしっかりと入るので、町での買い出しの時にも役立ちます。

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このサコッシュの特徴とも言えるのがこのショルダーにあります。

ショルダーの幅は約20mm。そして薄く柔らかい生地です。もともと共生地にするかは決まっていませんでしたが、一般にバックパックなどで使用するテープは使いたくありませんでした。理由としては、それらのテープは非常に丈夫で滑りにくく良いのですが、強すぎるため服の素材によっては、服の方が摩擦に負けてしまうのです。この点についてはBBスタイルのハイカーサコッシュと同じでしょう。ショルダー幅については、確かに太い方が力が分散されるのですが、サコッシュにそこまでの負荷は想定しないということで、幅を細くしても問題ないということになりました。そして、これにより可能になったのが今回の調節方法です。

一般にショルダーの調節には特殊なパーツを用いたり、切ったり縫ったりする必要があります。ですので調節付きショルダーは基本一続きではつながらず、二つ以上の部分に分かれているということになります。もちろん“調節ありき”の考えであればそれでも良いでしょう。しかし、TurtleはBBスタイル同様ショルダーの長さ調節は必要ないとの考えなのです。柔らかい生地で細いので、結ぶことで簡単に、十分に長さ調節が行えます。ですが、もっと良い方法はないだろうかと考えた結果、スライダーパーツを一個使うだけで調節ができるのです。

 


スライダーの通し方

*この通し方は販売時の状態とは異なります。ですが、この方法は固定力が高いのでおすすめです。

また、ロットによっては異なるスライダーが付いている場合がありますので、できるだけ写真のような形状のスライダーに変更することを推奨します。

 

1. スライダーパーツ以外、切ったり縫ったりする必要はありません。スライダーに3つのスリットがあるのを確認してください。

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2. まず最初は3つのスリットの三角側のスリットにショルダーを折りたたんで通します。

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3. 次に真ん中のスリットに通します。そして一旦引っ張り切ります。この状態では動きますので、改めて長さを調節し決めてください。

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4. 四角側のスリットに折り返して通します。この状態でもまだ動きます。

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5. 最後に三角側のスリットに返して通します。しっかりと引っ張って締めてください。

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この方法は畳んで折り返すということができなければならないため、通常のナイロンテープではできません。なぜなら厚みがあるからです。もちろんこれが最善の方法とは言いません。多少滑って動いてしまう可能性もあります。しかし、特別なことをしなくても十分な機能を持つことができるのです。それはロングディスタンスハイキングのような長旅においても、故障などのリスクを減らします。また、こんな簡単な構造で調節できるということを知ることは、ウルトラライトハイキングへの、思考の転換にも繋がります。

 

しっかりと固定したければ結んでしまおう!

シンプルに結ぶのは故障やパーツ破損、紛失もなく安心です。やはりパーツなどの部品は少なければないほど、道具には臨機応変さが生まれ、いかようにも使うことができるようになります。結べるのも柔らかい素材だからです。

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Hiker Sacoche "BBスタイル" が Ultralight Hiking を表現し、無駄を省き「あると便利はなくてよい」というデザインに対し、「Turtle」 は Thru-hiking、ロングハイキングといった中の“トレイルの生活”において、必要最低限の機能をシンプルなかたちで加えたデザインと言えるのではないでしょうか。

 


About the Trail Bum®

「Bum」とは、何かに熱中、没頭する人たちのこと。Ski Bum、Surf Bumといった言葉のように、Trail で過ごすこと、楽しむことが好きな人たちを、Trail bum(トレイルバム)と呼ぶことにしました。トレイルバムたちは、無駄が少なく、直しながらでも使い続けられるような道具を好みます。そしてトレイル上では限られた道具だけで長い時間を過ごします。長い旅の中でトレイルバム達にとって自然と街は同じ目線「どちらも日常」でフラットになるため、自然の中では高機能でありながらタウンユースでも馴染むシンプルなデザインを選ぶのです。そんな彼らのトレイルライフのように、シンプルでいて無駄の少ない道具や衣類をデザインし作ることを目的にできたメーカーが “Trail Bum®” なのです。

〈ロゴの意味〉
アメリカのロングディスタンストレイルの多くには "Blaze"と呼ばれる印があります。そのBlazeは微妙にラウンドした三角形のような形状をしており、それがTrail Bum のロゴのベースになりました。それに沿うように付けられたラインは “繋がっていく”  “続けていく” 思いを込めて“道”を表現しています。この一歩はあの道に繋がっている。そう思いながら日々を過ごすTrail Bum たちの気持ちの一端と言えるのかもしれません。

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Trail Bum®のホームページはこちらから https://trailbum.jp

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長谷川晋

長谷川晋

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もとはスタッフサックとサコッシュの合体。ハイキングに旅に大活躍。パーツも新たに使いやすくなった僕の相棒です。
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