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軽いって自由。Ultra Light Gears & Dry Foods

All Day T

SPECIFICATIONS
重量 147g / Mサイズ(実測値)
素材 Weightless Wool "W2"
Australia 18.5 micron merino wool & nylon fiber(87/13 %)
145g/m2 Lightweight jersey
サイズ・カラー サイズ:Men's US Sサイズ、Mサイズ

カラー:Harbor、Komodo
PRICE
¥8,500 + tax

Review

ibex / All Day T の特徴と概要

All Day T は“ibexらしい”といえるシンプルなデザインのショートスリーブTシャツ。多くのメーカーはシンプルなままだとデザイン的に不安なのか、少し変わったところをいれてきますが、ibexはあえてデザインしすぎないデザインをします。All Day Tは旧モデル"U-60 T"から引き継ぎ変わらない、ibexの顔とも言える定番デザインのTシャツです。みんなが好きな丸首。写真ではわかりづらいですが擦れを軽減するオフセットされた肩周りのデザイン。やや前よりのステッチは着心地の良さを提供。目立たないけれど主張する同色刺繍ロゴが裾についています。従来の薄手よりもやや軽めの145g/m2のウールハイブリッド素材は、100%ウールのものよりもより幅広く、温暖な季節のハイキングから動きの激しいアクティビティにも対応します。しかし従来通り防臭性が高いので、そのまま街へ溶け込んでいけます。野山を自由に闊歩し街の生活まで楽しんでしまうハイカーにとってはまさにうってつけのTシャツと言えるでしょう。ハイブリッド素材は、確かにウール100%のやわらかな風合いや着心地の良さと同じではありません。しかし、混紡素材を採用したことでウールの持つ弱点をうまく補いつつ All Day 気兼ねなく着られる丈夫さや軽さ、薄さ、そしてコストパフォーマンスを実現しました。

 

カラー(順に)/Harbor、Komodo

サイズ展開/Men's   US  Sサイズ、Mサイズ

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バックサイド/背面にはステッチが一本入っています。ですがフラットシームロックなのでバックパックとの摩擦などの影響はほとんどありません。同構造のTシャツをロングハイキングでも使用していますが、今までトラブルは一度も起きていません。*写真の色は商品と異なります。

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素材について

ibexが2015年から使い始めたウール&ナイロンのハイブリッド生地「Weightless Wool "W2"」を使用しています。これはナイロンのCore(核)にウールを巻きつけているもので、従来からある製法です。しかし、割合は18.5ミクロン メリノウー ル87%、ナイロン13%と、従来のどのハイブリット素材よりもウール混率が高く、風合いもウール感が勝ります。これはウールクロージングメーカーならではのこだわりと言えるでしょう。厚みはibexの中でも最薄の145g/m2になります。この混紡により平米辺りの重さからすると、100%ウール150g/m2よりも丈夫で軽量な生地になります。確かに夏の高山であればウール100%でも暑すぎることはなく快適に使えるでしょう。ですが、2000m以下の山。年間を通しての低山ハイキング。高いところから低いところも歩くロングハイキング。激しい動きが伴うクロスカントリースキーやトレイルランニング。水に積極的に濡れるパックラフティング。蒸し暑さの溜まる街など、アウトドアを楽しむ場所は高所以外の方が多いのです。100%ウールよりもW2は広く快適に使える素材と言って良いでしょう。

 

・なぜナイロンとの混紡なのか

混紡素材に化学繊維としては一般的なポリエステル繊維ではなくナイロン繊維を使用した理由としては推測になりますが、ポリエステル繊維より細く長く丈夫な繊維が作れること、色が染まりやすく発色がきれい(ポリエステル繊維は色ムラになりやすい)、摩擦強度に優れる、若干の伸縮性がある、といったことが挙げられます。ナイロンは強度と伸びがあることからクライミングロープやジャケットやパンツのシェル素材として使用されます。(最近ではポリエステルが外皮のロープがありますが、これは伸びを出さないことを狙ったもので、そのままでは破断しやすいので引っ張り強度の高い芯材で補うようになっています。摩擦には弱いです。)

 

・混紡素材にした理由の考察と穴開きについて

混紡素材を使用したのにはウール自体の問題を解決するためなのかもしれません。メリノウールはウール中では細く短繊維(5~10cm)の方なので、いくら選別をしてもムラができてしまいます。比較してモヘヤは3ミクロン以上とやや太めになるものの長繊維(7~20cm)で丈夫です。短繊維は摩擦で抜けやすいので生地が薄くなる原因の一つになります。また繊維がうろこ状になっていることで絡みやすい(縮む原因)ので、それを防ぐための防縮加工が施されます。この過程でウールは本来の強度や機能を若干失ってしまうのです。アンダーで使われるウールで最も多いのは人の髪の毛よりも細いとされる18.5ミクロンですが、加工を施されたその繊維では150g/m2以上の薄さをウール100%では作るのが非常に困難のようです。事実ウール100%で150g/m2というのは市場で見ることはほとんどありません。ではもっと選別し細く長い繊維を選ぶことはできないのか?できます。しかし次は高いコストという別の問題を抱えてしまうのです。ibexでも以前は17.5ミクロンの繊維を使ったものがありました。その触り心地はまるでシルクのようで通常よりもふわっとした触り心地でした。ですが価格は通常よりも1〜2割高になっていました。

それでは生地を厚くすれば穴開きや傷みを防げるのではないか?答えは残念ながら否。Noです。生地を厚くしても繊維が抜けていくことは防げません。また150g/m2よりも厚い生地ではいくら乾燥している大陸気候下でも温暖な季節に使うのには向いていません。ならば多雨多湿高温な日本の夏ならばなおさら150g/m2以上の厚みでは使える人は非常に限られたものになるのです。それ以外にも厚みを増しても穴開きを防げない理由があります。それは羊の健康状態です。たくさんの羊の中には健康状態の良い羊と悪い羊がいます。また、毛が伸びていく途中段階で病気をしたりするとその途中段階だけ毛が細く切れやすい状態になっています。今の選別技術や需要供給バランスではこのムラを排除することは不可能でしょう。ですので生地の厚みを増しても、それはただ単に穴が開く時間を先延ばしにしているというだけなのです。事実、100%メリノウール195g/m2の生地で作られるibex/Hooded Indieでも穴は開いてしまうのです!

ではこの混紡素材W2ならば穴開きは防げるのか。これは実はYesだしNoなのです。ナイロンは摩擦強度に優れるため確かに穴は開かないでしょう。しかし摩擦によってウールは抜けていってしまっています。それでも見た目に穴があかないということであればYesですが、そこにウールが残っているかと言われればNoなのです。Rab のMeco 120シリーズはウール85%ポリエステル15%という素材ですが、やはり長く使っても穴開きはありません。しかしよくよく見れば当りの多い箇所には傷みが見られます。結局ウールである以上、厚くしようが何しようが防げないものは防げない、そういうことなのです。

たとえそれをデメリットと考えて受け入れたとしてもウールという循環可能な天然素材というメリットがどれほど大きいのでしょう。また、ナイロンや化学繊維を混紡することで穴が開くことは防げます。それだけでも長く着続けられるとすればその行為自体が非常に健康的で素直な考えだと思います。それでももし穴が空いたら?そしたら繕って長く大事に使って欲しいと思います。

 

ウールについて

『ウールは暑い。冬のもの』

そう言った考えがあるのもわかります。事実僕たち自身がそう考えていました。そんな考えを払拭してくれたのが、薄手のウールジャージ素材でした。もちろん標高の低いところなどでは圧倒的に化繊アンダーの方が熱を奪い身体をクールダウンさせてくれるでしょう。しかし、高山帯は夏といえど汗をたくさんかき、汗冷えも起こります。その為に化繊シャツを着ている人の中には撥水アンダーを重ね着することが最近では増えてきました。しかし、そんな時こそ濡れ感が少なく汗冷えしにくいウールが役に立ちます。雨に降られ雨具の中がどんなにびしょ濡れになっても体温の低下をできる限り防いでくれます。それも "一枚で" です。天候の変化が激しい春や秋には特に必要な機能でしょう。

ウールは確かに化学繊維と比べて乾きにくい素材です。しかし、これはウィッキング性、拡散性が少ないだけなのです。良い点として吸放湿性、抗菌防臭性、汗冷え感のなさと言えます。吸湿性と放湿性の高さにより一定の肌心地を保ってくれるだけでなく、ウールは湿度が上がると繊維の中に水分が入るのを防ぎ、繊維表面は水を含まないため、実際には乾きやすいと言えるでしょう。汗冷え感の少なさは繊維の表面が水を含まないため、濡れ感が伝わりにくいことと、乾燥が化繊と比べてゆっくりと行われるため、急激に体温を奪って行くことがないからです。

防臭性は天然繊維の中でも特にウールが持つもので、バクテリアを分解し臭いのもとを防いでくれます。化繊と違い、ロングディスタンスハイキングにおいても、ウールの防臭性の高さから臭いを気にする必要が無いのも良いところでしょう。最近では化繊のものには臭いが出ないような加工がされるのが普通になってきましたが、それでも化繊のものを長く着続けた人ならば、あの嫌な臭いはわかると思います。もし着替えがなくてもウールならば一目を気にせず電車やバスに乗ることだってできるのです。もちろん身体が臭いのはどうにもなりませんが。。。

天然の紫外線防止効果があるのも特徴の一つです。加工ではないので長期間使用する人にとっても安心できるポイントでしょう。

ウールは天然素材で断熱性が高くまるで体温のように温度を保っているため、寒冷な季節にはふんわり暖かく、温暖な季節には少しひんやりと感じるのです。素材は化学繊維と比べ摩擦に弱く耐久性は低いのが事実です。しかし、「循環可能な天然繊維」であればこそきっと使う価値が大きいのだと思います。

 

・ウールシャツの冬の使いかた

冬には化繊の長袖アンダーもしくは吸汗性のあるフリースの下に着ると、普通は乾きにくいウールですが上に着た吸汗性素材が濡れをどんどん外へと出してくれるのです。そうすることでウールがドライな状況が続き、保温性が持続します。もちろんウール同士を重ねても良いのですが、水切れの良さや速乾性ではポリエステルにかなわないので、上手くその両方の機能を役立てる一つの方法だと考えて下さい。


 

Art T

Price:10,400 yen
Size:S、M
Color:Mt. Ascutney / Zion

All day Tのボディを使用したプリントTシャツ。このTシャツの利益の一部は『The Conservation Alliance』に寄付されます。ボディカラーがZion。プリント柄がMt. Ascutney。プレーンがちょっと寂しいなと感じたならたまにはこんなプリントTもいかがですか?

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