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OD Crew

SPECIFICATIONS
重量 189g / Mサイズ(実測値)
素材 Overdyed Heather Fabric
18.5 micron
150g/m2 Lightweight jersey
カラー・サイズ Rye Heather
Stone Grey Heather
Wicked Dark Heather

S、M、L (US Men's Size)
PRICE
¥13,000 + tax

Review

ibexの定番にて顔とも言える後染めウールニット生地を使用したシンプルでいて十分な機能を持ったウールロングスリーブTシャツ。一枚持っていれば一年中着回せるし、何枚持っていても困らないほど普段着から街着まで重宝するプレーンなデザインを貫き通せるのはさすがibexと言える一枚、「ibex OD Crew」

カラー(順に)/Rye Heather、Stone Grey Heather、Wicked Dark Heather

サイズ展開/S、M、L(US men's size)

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ウールのウェアは様々なコンディションでも体温を調節する機能をもっていることは多くの人が知るようになりました。ハイキングにおいてはほとんどの人がウールのソックスを使うのもそういった理由からでしょう。素材は150g/m2のプレーンニット生地。それをウールのものには珍しく後染め “OD(Overdyed)” したOver Dye Echoを使用しています。また、ibexクロージング素材のほとんどに高品質ニュージーランドメリノウールが使用されています。18.5 micron という細さのウールを使用しているのは他のメーカーと同様ですが、独特な光沢感があり、シルキィな風合いで着心地に優れています。

デザイン性の高さは機能にも影響すると言って良いでしょう。デザイン性の高さと言ってもそれは奇抜なデザインや付加し過ぎたものとは全く違います。一見、普通でシンプルなデザインのようですが、ほとんどのものがハイキングでも使えるように、主張しない程度に肩の縫い目をオフセットさせバックパックとの擦れを軽減するなどの機能を付加しています。また適度にゆるいシルエットがとても綺麗で、いかにもアンダー、ということは無くカジュアルな服としても着ることができます。ibexはオン、オフを問わずに使うことができるものをデザインすることが多いのですが、ibexにあって他メーカーに無いのはこのデザイン性の高さです。最近では他メーカーもカジュアル寄りなものを作ってきていますが、細部までの微妙なこだわりがその違いを生み出しているのです。

 

ウールは暑い?冬のもの?

そう言った考えがあるのもわかります。事実僕たち自身がそう考えていました。そんな考えを払拭してくれたのが、150g/m2 という薄手のウールジャージ素材です。他メーカーではウルトラライトやマイクロウェイトと呼ばれることもあります。もちろん標高の低いところなどでは圧倒的に化繊アンダーの方が熱を奪い身体をクールダウンさせてくれるでしょう。しかし、高山帯は夏といえど汗をたくさんかきますし、汗冷えも起こります。その為に化繊シャツを着ている人の中には撥水アンダーを重ね着することが最近では増えてきました。しかし、そんな時こそ濡れ感が少なく汗冷えしにくいウールが役に立つのです。雨に降られ雨具の中がどんなにびしょ濡れになっても体温の低下をできる限り防いでくれます。それも "一枚で" です。天候や温度変化が激しい春や秋には特に必要な機能といえるでしょう。

ウールは確かに化学繊維と比べれば乾きにくい素材です。しかし、これはウィッキング性、拡散性が少ないだけなのです。良い点として吸放湿性、抗菌防臭性、天然の紫外線 (UV)カット機能、汗冷え感のなさと言えます。吸湿性と放湿性の高さにより一定の肌心地を保ってくれるだけでなく、ウールは湿度が上がると繊維の中に水分が入るのを防ぎ、繊維表面は水を含まないため、実際には乾きやすいと言えるます。
実体験としても、特別化繊よりも乾きにくいと感じたことは少ないです。「いつの間にか乾いてしまっている」と思うことの方が多いです。ましてや化学繊維の中でもスパンデックス(ポリウレタン)を含むものと比べれば、むしろウールの方が早く乾くと言っても良いです。洗濯後も脱水さえしっかり出来れば、想像以上の水切れの良さを感じてもらえるはずです。
防臭性は天然繊維の中でも特にウールが持つもので、バクテリアを分解し臭いのもとを防いでくれます。汗冷え感の少なさは繊維の表面が水を含まないため濡れ感が伝わりにくいこと、熱伝導率の低さ、さらに乾燥が化繊と比べてゆっくりと行われるため、急激に体温を奪って行くことがないからです。

このロングスリーブTシャツはオールシーズン役にたちます。春や秋には単体でも半袖Tシャツと重ね着したりレイヤリングは自由です。夏には日焼け防止も兼ねて一枚で着ても良いでしょう。冬には吸汗性のあるフリースなどの下に着ると、吸水拡散性の乏しいウールを補い上に着た吸汗性素材が濡れをどんどん外へと出してくれるのです。そうすることでウールがドライな状況が続き、より保温性を維持してくれます。もちろんウール同士を重ねても良いのですが、水切れの良さや速乾性ではポリエステルにかなわないので、上手くその両方の機能を役立てる一つの方法だと考えて下さい。

また化繊と違いロングディスタンスハイキングにおいてもウールの防臭性の高さが役に立ちます。完璧とは言えないまでも、化繊のものよりは圧倒的に臭いを気にする必要が無いのも良いところです。最近では化繊のものには臭いが出ないような加工がされるのが普通になってきましたが、それでも化繊のものを長く着続けた人ならば、あの嫌な臭いはわかると思います。一泊二泊程度であれば、もし着替えがなくてもウールTシャツならば一目を気にせず電車やバスに乗ることだってできるのです。もちろん身体が臭いのはどうにもなりませんが・・・。

 


縫製国の変更について

ibexは製造過程をもっと自分達でコントロールし、より高い品質を得るため、アメリカ国内での循環生産に力を入れてきました。それを続ける努力をするのは今もこれからも変わりません。しかし、現状では難しい、そう判断しました。特に、ODシリーズやIndieシリーズの人気が出ればでるほど、素材の供給国、生地の加工国、縫製する国がばらばらなことは輸送コストその他日程面においても多くのカスタマーに対し、待つこととプライスアップを要求するようになりました。ibexとしては、それはカスタマーに対しての不義理と考えました。結果、生地の加工国と縫製国を同じVietnam(ベトナム)にするという決断をしました。これはODシリーズや他のシリーズにも同様ですが、Wooliesシリーズなどアメリカ国内生産で問題がないものに関しては今まで通り国内生産を継続しますし、循環生産可能なアイテムについても引き続き継続していく予定です。
これに対しては様々な思いや感情を持つカスタマーがいるでしょう。それは僕たちも同じことです。しかしこれで生産やプライスが安定するという事実がある以上、好意的に受け取る方が良いのでしょう。縫製については、確かに品質管理の点では近くにある方が良いのですが、縫製の技術面ではベトナムの方が同等以上となりますので、品質も向上しています。


 

確かにハイブリッド素材や高機能な化学繊維生地が多く作られていますが、着た人にはわかるウールの良さが確かにあると思います。ウールは天然素材でそれ自体が温度を持っているのため、寒冷な季節にはふんわり暖かく、温暖な季節には少しひんやりと感じるのです。素材は化学繊維と比べ摩擦に弱く耐久性は低いのが事実です。しかし、「循環可能な天然繊維」であればこそきっと使う価値が大きいのだと思います。このこだわりがあればこその高品質をぜひ体感してみて下さい。