Hiker's Depot|ハイカーズデポ

軽いって自由。Ultra Light Gears & Dry Foods

Pika Pack HD ver.

SPECIFICATIONS
重量 340g(実測値)
容量 最小容量 20L
最大容量 35L
素材 本体 Xpac VX07 / 70dn face(耐水圧 200psi)
背面・底部 Xpac VX21 / 210dn face (耐水圧 200psi)
ショルダー 210dn ダイニーマグリッドストップナイロン & 3Dメッシュ
カラー ネイビー、レッド 、グレー、ブラック
PRICE
¥23,000 + tax

Review

 


Pika Pack HD ver.(パイカパック ハイカーズデポバージョン)

デイハイクはもちろん普段使いにもという欲張りなハイカーはもちろんのこと、ミニマルなオーバーナイトハイキングを楽しみたいハイカーや藪漕ぎなども積極的にこなすハイカーにまで、広く多彩に対応するサイズ感と容量が特徴のPika Pack HD ver.。

*デイハイクサイズの20-25Lですが、メッシュポケットを活用すればオーバーナイトハイクにも対応

〈カラーは4色。ブラック/左上、ネイビー/右上、レッド/左下、グレー/右下〉

細めでスッキリとしたシンプルなデザインは古いウルトラライトバックパックを連想させます。容量は20リットルほどでデイハイクにはやや大きめかもしれません。ですが、生地に張りとこしがあるため型くずれしにくいので、パッキングをデリケートにする必要はありません。薄い軽量な生地でできているバックパックはコンパクトに収納できたり良い面もあるもののある程度物が入っていないと形が安定しません。そのようなバックパックを普段利用している人の中には少ない荷物の時に形を安定させるため、スリーピングマットなどを内側に入れて使っている人も多くいるでしょう。パイカパックならそのようなことをしなくても普通に使えます。

〈構造はとてもシンプルでフロントサイドに縫い目はない構造。奥行きは薄め〉

 

〈背面とショルダーストラップ。ウェストベルトは無いが後付け可能(別途各自)〉

オーバーナイトハイキングには小さすぎるサイズなのですが、吹き流し(本体上部の余分な流し部分)が長いため、最大容量は25リットル以上になります。

〈吹き流しを活かせばここまで容量アップ〉

また外側のメッシュポケットが秀逸で、普段はすっきりとして小さめに見えますが、多い荷物のときはたっぷりと収納できるよう、広がる工夫がなされています。ミニマリストハイカーであれば、夏のオーバーナイトハイキングを十分楽しめる大きさといえるのではないでしょうか。

〈サイドのコードロックを緩めれば開口部は広くなる〉

メッシュポケットはとてもシンプルな構造なのですが、だからこそ大きさを自由に変えることができます。両サイドからコードを引くとポケット上部が締まるため、口から物が落ちるのを防ぐだけでなく、スッキリと本体に沿ってくれるため邪魔になりません。全開にすればテントも収納できてしまうほど。メッシュポケットと本体上部を締める部分が連動しているため、上を止めれば自然とメッシュポケットが締まります。またメッシュポケット下部が本体底部と連動するので、上を引けば底部が引き上げられるので荷物が安定するのです。

〈上部と連動しているバンジーコードとメッシュポケット〉

 

メッシュポケットのセンターに縫い目があるため、引っ張り上げるとしっかりと底部が持ち上がります。ポケットの出し入れがしやすいように、真ん中のフックパーツを外せばメッシュポケットが大きく開くように工夫されています。

素材

本体には軽量なリップストップを組み合わせたX-pac を使用。底部と背面には強度と張りを重視した厚めのX-pacが使われています。ショルダーはダイニーマグリッドナイロンと3Dメッシュを採用。3Dメッシュはあまり軽くない素材のためほとんどのライトウェイトバックパックから姿を消してしまっていますが、通気性、耐久性の高さがとても優秀な上、着ている服の生地を傷めにくいにも関わらず滑りにくく、汗を吸収しても臭くなりにくいのです。

Pika Pack HD にX-pac を使うことはハイカーズデポのこだわりでした。この生地は軽さと強さのバランスが良いと言われていますが、従来のライトウェイトバックパックに使われている素材と比べ決して軽量とは言えません。ですが、X-pacには軽量な生地にはない張りとこしにより、少ない荷物でもバランスを保ちやすくなっています。

お客様から普段も使える軽量なバックパックが欲しいと言われ続けていました。しかし、昨今のライトウェイトバックパックはより軽量な道を歩んでいます。もともとのウルトラライトバックパックは軽量な素材を使うよりはシンプル(簡素)なデザインにすることでの軽くなったものが多かったのですが、技術の進歩によってたくさんの軽く薄く丈夫な素材が生まれたことでウルトラライトバックパックは進化してきました。その進化は、ウルトラライトハイキングを魅力的にすると同時に、バックパックとしての強度や形状の安定性ということからは離れていったことは間違いない事実です。

では、軽量を保ちつつも安定する形と丈夫さを両立するには”デザインをシンプルにすること”というウルトラライトハイキングの原点に返るというとても簡単なことをすれば良かったのです。

ウルトラライトバックパックは軽くてシンプル。一度使うとその魅力に誰もが気づくはず。

皆さんも知らず知らずにシンプルなトートバッグを”使いやすい”と思っていたりするのではないでしょうか。バックパックも気室を増やしたりポケットをこれでもかとたくさん付けるよりも、最低限で十分なのです。Simple is best、とまでは言えなくとも、Simple is better、だと僕達は考えています。

 

ZimmerBuilt

ジマービルトはカスタムのバックパックやテンカラ用のギアなどを作っているアメリカのメーカーです。不意に出会ったメーカーで、そのデザイン性の高さはとても惹かれるものがありました。サンプルを依頼した際はその品質の良さに少し驚いたほどです。そして出来上がって来た物は、見た瞬間興奮するような、シンプルなのにどこか新しいものを見たような驚きがありました。基本はシンプルなのです。ですが、今の時代に合わせた素材を使うことはもちろん、その場所に合わせた素材の使い方がとても上手いと思いました。色や柄で勝負するのではなく、純粋に使いやすいシンプルなデザインで勝負している、そんな風に感じたのです。そしてもともとあったデザインを元に素材を変更して依頼した時も、快く対応してくれたのです。

 

細部の工夫

ジマービルトのバックパックを見たとき、はたと気づいたことがありました。それは上部を止める場所に太いバンジーコードを使っていたこと。「なるほど!その手があったか!!」と気づかされたのです。一般的には20mmやそれよりも細いテープ状のもので止めるのが一般的です。コードを使うことは思い付いたものの、バンジーコードで、しかもそれが前部のメッシュポケットと連動する様になっているのは新しい仕様だと思いました。「ウルトラライトバックパックにオリジナルは無い」とゴッサマーギアの創設者グレン・ヴァンペスキが言ったように、シンプルなものだけになかなか新しい発見も少ないバックパックにあって、シンプルさを変えなくてもまだ新しい発見があるのだと思わせてくれた構造です。

 

付属のバンジーコードとバックパックに付いているホールやスライダーパーツを使うことで、バックパックにコンプレッションをかけたり、何かを挟むことが出来るようになります。

下記写真はスタンダードなバンジーコードの通し方。メッシュポケットをめくってみるとどのように通っているのかが分かりやすいです。

 

バンジーコードの使い方 Extra

表側下部にあるホールに通してから両サイド上部のスライダーパーツに通します。そして中央で別売りのパーツを使って接続することで表側で荷物を固定することができるようになります。中央のパーツはコードクリップというものですが、カラビナなどでも応用できます。

 

フロントでバンジーコードを使うとメッシュポケットへのアクセスがしにくくなるのが難点ですが、この方法であればセンターのパーツもしくはカラビナを外すだけでメッシュポケットへのアクセスが容易になります。

〈外した状態〉

 

リッジレストのショートや山と道UL Pad15S+ などは十分に固定することができます。

 

拡張性

基本的に、普段も使える強度とシンプルな使いやすさ、を考えた小型バックパックを作りました。しかし、このパイカパックはシンプルなだけに拡張性が高いのも特徴です。こう使って欲しいわけではありません。このようにも使えるんだ、と気づいていただければと思います。

 

先述もした通り、吹き流しが長いので容量はそれだけでアップします。

 

フロントポケットを最大活用しようとすれば、こんなにも膨らむのでかなりの荷物が収納できます。写真の人物は身長175センチ、体重74kg、がっちり体型です。そう考えると、20リットルのバックパックとは思えないほど拡張しているのが分かると思います。

 

ポケットの横方向への絞りはしていない状態ですが、もっと閉じることも可能です。

 

さらに先述した外側にバンジーコードを付けることで、マットなどを外付けすることができます。こうなれば十分にオーバーナイトハイキングが可能ですね。もちろん美しい状態ではありませんが、とてもハイカーらしいバックパックの状態と言えます。

僕たちはロングハイキングでハイカーのたくましさをたくさん目にしました。その一つが、目の前にある道具(バックパック)の能力を最大限引き出して使うこと。これこそ本物のハイカーの真骨頂ではないでしょうか。

そしてこんな無茶なパッキングができるのも、シンプルな構造と丈夫な素材だからこそと言えるでしょう。

 


軽さへの追求はウルトラライトバックパックやウルトラライトハイキングカルチャーを大きく前進させる原動力になりました。ですが、それの行き着く先は”Zero"でしかありません。今改めてウルトラライトハイキングの原点とも言えるシンプルさに目を向けることは、原点回帰であると同時に、新たなウルトラライトハイキングカルチャーへの一歩であると思います。
Pika Pack はそんなシンプルさと丈夫さを兼ね備えた、ウルトラライトバックパックらしいバックパックと言えるでしょう。ぜひこのバックパックと共にハイキングを楽しんでもらえればと思います。


 

参考使用例

奥多摩一泊山行(5月上旬)

奥秩父2泊3日(5月GW中)
左から)パッドなし、パッド付けた場合

 

ヒマラヤ(ロブジェイースト)

DSC00634

 

オプションのアイテムについて

パイカパックだけでなく、ショルダーベルト&ウエストベルトの中央部分にナイロンテープが配置されているバックパックならば使用可能な各種アクセサリーもあります。特にショルダーベルトに装着するウォーターボトルポケット、ショルダーストラップポケット、パデッドショ ルダーストラップポケットについてはHyperlite Mountain Gear、Gossamer Gear、ULAなどでも使用可能です。

Zimmer Built ウォーターボトルポケット ¥2,200+税
実測27g 高160×幅80×厚65mm
500mlペットボトル、セイシェル浄水器、シグボトル、ナルゲン広口500mlボトル 等対応

 

Zimmer Built ショルダーストラップポケット ¥2,200+税
実測21g 高130×幅80×厚20mm
iphone6 等対応 *素材がX-Packに変更しています。
 

 

Zimmer Built ヒップベルトポケット ¥2,900+税
実測42g  高115×幅160×厚45mm
 

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