Hiker's Depot|ハイカーズデポ

軽いって自由。Ultra Light Gears & Dry Foods

TOP QUILT

SPECIFICATIONS
平均重量 実測430g±5%
サイズ 全長178cm、首幅64cm(周りで128cm)、胸周128cm
フットボックス底面径 φ31cm*深さ50cm
素材、構造他 生地 15D *15D ナイロン
中綿 PrimaLoft® SILVER 100g/m2
想定適応温度 適温/12 ℃(サマーシーズン用)、限界/6℃
カラー レッド
PRICE
¥18,000 + tax

Review

2009年、ハイカーズデポが開店して1年後から、キルトタイプのオリジナルスリーピングバッグとして販売している『Top Quilt』も気がつけば、定番アイテムとして認知されるようになってきました。

そして今回、2度目のマイナーチェンジ。シレ加工(熱プレスで生地の片側表面を潰しダウンの抜けを防止する)された15D のナイロン生地へと変更しました。

以前はナノ撥水加工をした20Dのナイロン生地でしたが、撥水加工のコーティング自体が厚いためか、20D シレ加工ナイロンよりも目付けが重くなっていました。その代わり強い撥水力を手に入れ、生地密度の高さからくる密閉効果も保温力を増す結果になっていました。それを15D シレ加工ナイロン生地にすることで、全体で 50gの軽量化となっています。

 

背中側を思い切ってなくし、上からかけるようにして使うQuilt というスリーピングバッグは北米を中心としてウルトラライトハイキングを嗜好するハイカーたちが、軽量化と向き合う中で生まれてきたスタイル。現在では、必ずしも軽量化とは直結しないことがわかってきましたが、、日本で一般に言われる封筒型、マミー型と言われる寝袋の型の間を取ったような、新たな寝袋の型といえるでしょう。重量は、平均430g。中綿にはPrimaLoft® SILVER 100g / m2 を採用。化繊綿のデメリットである重量差が出にくい夏用にすることで、湿気への強さも含め、羽毛(ダウン)スリーピングバッグに近い総重量を実現しました。そして、シンセティックダウンを使ったキルトにしかできない、トップカバーとして使用する方法は、理にかなっていて、羽毛(ダウン)スリーピングバッグとの相性が良く、既存の製品も活かせる汎用性の高さが特徴です。

 

HIghland Designs / Top Quilt

表側(左)、裏側 閉じている状態(中央)、裏側 開いている状態(右)

全長178cm、重量430g、背面&フードを省略したキルトタイプの化繊スリーピングバッグ

topquilt

ダウンスリーピングバッグ全盛の現代にあって、トップキルトはシンセティックダウン(化繊綿)スリーピングバッグ再考のきっかけを作ったと言えるでしょう。その後、撥水ダウンやPolartec Alpha® などの登場により再びシンセティックダウンの立ち位置は微妙になりつつあるのは否めない事実ですが、もう一度シンセティックダウンの特徴などを考えつつ、使い分ける必要が出てきたと言えるのかもしれません。

ではまず、シンセティックダウンの特徴を見ていきましょう。

 

シンセティックダウン(化繊綿)の特徴と評価

▪️シンセティックダウンが開発された背景にあるもの

本来シンセティックダウンは、湿気によってロフトの低下、保温力の低下が大幅に生じるダウンのデメリットを補う素材として作られました。そのバックグラウンドにあるのは軍隊の存在です。行軍は非常にシビアな環境な中行わなければなりません。いちいちその場その場で着替えをするという対応はできず、そのまま水中に入ることもあるのです。だからこそどんな状態になってもずっと着ていられるような素材などが求められるのです。アウトドアでもエクストリームな状況は行軍に近しい環境にあることから、アウトドアギアと軍隊の道具は微妙な相互関係にあります。シンセティックダウンの持つ、「湿気に強く、保温力の低下がおさえられる」というその特性は、そういった背景から生まれてきました。

▪️シンセティックダウンへの再注目

シンセティックダウン自体は今や定番のアウトドア素材として多くの人に認知されていますし、数多くの製品が出されています。それ以前もあった素材でしたが、1990年台後半からアメリカのアウトドアマーケットでは、防寒衣料の素材として様々な化繊綿が新登場し、採用、変更されるというアクティブな状態の時期がありました。そして、日本同様に多湿なアメリカ東海岸ではULハイカーを中心にシンセティックダウンスリーピングバッグが再注目され、当時、多くのフィールドテストや市販品の改造、自主製作などが報告されていました。こうしたレポートは、当時の「Backpacking Light.com」をはじめとするアメリカの様々なサイトで散見されていました。こうしたアメリカの動向をいち早く日本に紹介した媒体として、ブログ「山より道具」などがありました。今でもインターネット検索には過去の記事がピックアップされることがあります。2007年以降は日本でも一部ULハイカー達がこうしたシンセティックダウンスリーピングバッグのテストを頻繁におこなっていました。

今現在では、その当時あったような自分で道具と向き合って模索する挑戦はあまり聞かれなくなりました。こういったクリエイティブな行為が減っているのは避けようのない事実と言えるでしょう。

▪️シンセティックダウンが活きる環境とメリット、デメリット

6~9月期の日本の山は、梅雨、夕立、台風、秋雨と「雨対策」が避けて通れない環境です。また、フロアレスシェルター、タープ等の”床なし屋根のみ”を積極的に使用するULハイカーにとっては、地面や周囲からの”湿気対策”も湿度の高い夏には気にかけるべき点と言えます。こうした日本の夏山においてはシンセティックダウンの”湿気に強い”という利点はもっと評価されていて良いはずなのです。

もう一つ、夏用”羽毛”スリーピングバッグの場合、ダウン量が少なくなるため、寝袋内部でダウンが偏りやすい状況が起こります。結果、コールドスポットがところどころにできる可能性が高まります。それに対してシート状に成形されているシンセティックダウンではこうした中綿の偏りや局所的なコールドスポットが生じません。こうした点もシンセティックダウンの大きなメリットと言えるでしょう。デメリットとしてあげられる素材重量については、キルトという形状を選択することである程度まで軽減することが可能です。

▪️シンセティックダウンへの考察

疎水性が高く、湿気に強いプリマロフトなどのシンセティックダウンですが、“水濡れても保温力を失わない”という勘違いが往々にして起こっています。羽毛(ダウン)と比べ、湿気に強いことは確かですが、濡れても保温性を失わないというのはやや大きく出すぎた表現です。そもそも疎水性とは水を寄せ付けにくということで、撥水とは異なりますが、撥水性も疎水性の一部と考えれば良いでしょう。疎水性が高ければ、含んだ水分を早く逃がしてくれます。結果的に中綿が濡れていない状態に早くなることで、ドライに近い状態を保持し、空気の層を残してくれるので保温力を発揮するのです。しかし、疎水性が高く、化学繊維のため吸湿性に乏しいので、体表面がウェットになりやすいのです。ですのでインナーには吸湿性に優れたものなどを着用し対応する必要があります。
対して羽毛(ダウン)は、本来は脂分があり、それが撥水力を生んでいますが、臭いや汚れを除去し、膨らみが出やすいように洗浄しています。そうすることで、吸湿、放湿性に非常に優れるようになりますが、同時に撥水力はなくなり、濡れるとロフトの低下を招きます。吸湿性が高いので、体表面にある湿気をどんどん吸い、体はドライに保たれ温かくなります。しかし外気に対してもこれと似たような現象起こしますので、あまりにも過剰な湿度になるとロフト(膨らみ)の低下を招き、保温力が低下します。
とはいえ、この言い方自体、シンセティックダウンを上げて言い、羽毛(ダウン)を下げて言えばこういうことになる、ということなのです。ダウン自体は放湿性も優れていますので、継続的に雨などの濡れに直接当たらない、もしくは水に浸かるようなことが無ければ、そこまでのことはありません。また、シンセティックダウンも水を多く含んでしまえば当然空気の層は無くなるので、著しく保温性が低くなります。しかし、この二つでもっとも大きな違いは、”水切れの良さ”と言えるのではないでしょうか。
例え、撥水ダウンにしても、あくまで撥水ですから、完全に水に浸かってしまえば、一旦はロフトを大きく失います。水切れに関しても、通常のダウンよりは良いとしてもやはりある程度は含んでしまいます。しかしシンセティックダウンは、収納性がダウンよりも劣る反面、この反発力の強さと、繊維自体が疎水するため、水を含んでも空間が潰されることなく、その間を通って素早く水分を外へと逃がして行くのです。シンセティックダウンの羽毛(ダウン)に大きく勝る一点だと思い ます。正にこれが、上記にもあるような、野外での不意な悪天候、エクストリームな状況や軍隊の想定している状況に対応できる理由になっているのです。

また、新しい保温素材が出ています。例えば、Polartec Alpha® はその中でも注目される素材です。Alphaも背景には軍隊からの依頼があったものです。これは、シンセティックダウン素材と異なり、肌面に生地を必要としないことで、熱が伝わりやすく、すぐに暖かさを感じます。また、放熱効果が高く、蒸れが内にこもりにくいので長時間の持続行動向きで、その抜けの良さは水切れの良さにもつながっており、シンセティックダウン以上の性能です。しかし、メッシュ状の生地を引っ掻くようにして毛羽立たせている素材のため、強度面での不安、圧縮や経年使用によるロフトの低下、劣化はシンセティックダウンよりも早いと考えられます。放湿、放熱に重きを置くため、密度が低く、シンセティックダウンと同じ保温力は期待できません。実際、同重量比の保温力では、シンセティックダウンの方に分があります。ということは、シンセティックダウンと同様の保温力を出すためには重量増になるということです。さらにそれは、収納性の大きさも指します。密度の高いシンセティックダウンですが、圧縮性はPolartec Alpha®などの新素材よりも優れているのです。
まとめると、シンセティックダウンは、素材自体にハリ・コシがあるため濡れても水抜けが良い。ロフトが低下しにくいため、空気の層を作りやすく、保温力を失いにくい。ダウンには劣るものの、化繊素材の中では優れた圧縮性がある。反面、吸湿性に乏しいため、内側には吸湿性の高いものを着用する必要がある、ということになります。

 

PrimaLoft® SILVER 100g/㎡について

トップキルトは2009年の販売開始以来、シンセティックダウンであることにこだわってきましたが、2011年におこなった一度目のマイナーチェンジの際に、素材を当時名称でPrimaLoft® SPORTS(現 SILVER )へのリニューアルをおこないました。今回、二度目となるマイナーチェンジでも、継続してPrimaLoft® SILVER を採用しています。

疎水加工を施した、ポリエステル中空繊維のプリマロフトは、シンセティックダウンの中でも、疎水性、軽量性、ソフトさ、コンパクト性、速乾性、などに定評がある素材です。プリマロフトには繊維の細さや重量あたりの厚み、クロー値(保温能力の指標)等の違いにより幾つかのタイプが存在しますが、今回トップキルトの制作においては、重量あたりの厚み(嵩)とクロー値(保温力)からPrimaLoft® SILVER(旧SPORTS)100g/㎡ を採用しています。

重量と保温性のバランスから、最も使用されやすい「100g/㎡」のクラスでそれぞれの特色を見てみます。

 PrimaLoft® GOLD(旧 ONE)

厚み1.5cm クロー値0.027clo/g 濡れた際の保温力の高さ

 PrimaLoft® SILVER(旧 SPORTS)

厚み1.9cm クロー値0.023clo/g バランスの高さと嵩高の大きさ

 PrimaLoft® SILVER Hi-Loft(旧 INFINITY)

厚み1.2cm クロー値0.017clo/g 復元力の大きなコシの強さ

 PrimaLoft® SILVER ECO(旧 ECO)

厚み1.5cm クロー値0.020clo/g 70%リサイクルポリエステル(旧製品は50%)

その中でも、PrimaLoft® SILVERは、太さの異なるマイクロファイバー短繊維をミックスすることで、高いロフトを出し、耐久性をもたせたものになります。

 

Top Quilt の特徴と機能

「シュラフカバーだけでかまわない」

「スリーピングバッグのジッパーは開けている」

夏場の寝具を考えるとき、こうした使い方をしばしば耳にします。7~8月の月別最低気温の平均は北アルプスの場合、5~10℃前後に集中します。

国内流通している主な夏用ダウンスリーピングバッグを簡易比較してみます。

A)重量290g ダウン130g(750FP) 8℃

B)重量350g ダウン150g(750FP) 8℃

C)重量430g ダウン180g(750FP) 8℃

D)重量380g ダウン150g(725FP) 5~10℃

E)重量460g ダウン180g(725FP) 3~6℃

F)重量460g ダウン180g(860FP) −5~0℃

G)重量390g ダウン110g(800FP) 表記無し

平均的なダウンスリーピングバッグの夏用モデルは、総重量 400g台、温度域 8℃前後対応と考えてよいでしょう。シート状に既に成形されている化繊綿では中綿重量の微調整が不可能なため、トップキルトの制作においてはこの温度対応をふまえたうえで、重量的にもダウンから大きく外れないことを念頭において素材の選択をおこなっています。

こうした日本の夏山においては、レインウェアや防寒着で「雨対策」「寒さ対策」をしっかりしていることが大前提となりますが、様々なスリーピ ングバッグの使い方が実践できる場所でもあるのです。そこで日本ではまだなじみが薄い装備ですが、シュラフカバーでも、夏用ダウンスリーピングバッグでも ない、夏用軽量寝具としてのシンセティックダウン(化繊綿)トップキルトを考えてみます。

▪️キルトという形状

軽さと保温力とのバランスをつきつめると、使い勝手などユーザーを選ぶ側面があるものの”羽毛(ダウン)キルト”がひとつのウルトラライトハイキングを端的に表現したカタチの一つといえます。しかしこうしたキルトに対して「残雪期や晩秋の山において寒気が入り易いのではないか」といった不安感が日本ではまだまだ拭えません。日本の湿気の高さは北米などの大陸と異なり、それでも体感温度に変化があるため、一概に比べられません。

では、スリーピングバッグを布団のようにかけて使用するハイカーも多い夏場はどうでしょう。現時点の日本の環境では、夏場の寝具としてキルトを考えるのが適当でしょう。フードと背面を省いてしまうというシンプルで軽量化に徹したスタイルも夏場の寝具と考えれば妥当性が高いといえます。更にダウンに比べ重量面で劣る化繊綿を製品として効果的に軽量化するにはこのキルトというスタイルは理にかなっているのです。

▪️夏における単体使用&秋冬におけるダウンとの併用(トップカバー)

キルトの使用方法として注目したいのが、秋冬のトップカバーとしての使用方法です。

<ダウンバッグの上からトップキルトをかぶせて使用>


 シンセティックキルトは単体使用でも「軽さと保温性能のバランス」において十分に魅力ある製品ですが、他の羽毛(ダウン)スリーピングバッグと併用できる部分に、他には無い可能性と魅力があるのですす。

▪️保温力向上

従来はスリーピングバッグの保温力向上に ”インナー用ダウンスリーピングバッグ” を使用する方法が一般的です。しかしこの方法だと、スリーピングバッグと体との間でインナーのロフトがつぶれやすいため、インナーの保温力を十分に引き出すことが難しいのも事実です。家庭での羽毛掛布団の場合、内側に毛布を入れるよりも、外側から毛布をかぶせる方が羽毛掛布団の保温力を十分に引き出すことができます。もとより背面側の保温はマットの方に重点をおくべきものなので、家庭用掛布団同様ダウンスリーピングバッグの上から軽い綿ものを掛けることで効果的な保温力アップが図れます。スリーピングバッグの背面とマットについて山と物理の両面から論考されているものとしては『ROCK & SNOW(山と渓谷社)』の故新井裕紀氏の連載「ハードコア人体実験室」で詳しく検証されていました。標準的なスリーシーズン羽毛(ダウン)スリーピングバッグ、約−6℃対応と併用した場合、厳冬期以外の冬仕様といえる−12℃対応程度の保温力を目安にしていただければと思います。Hiker's DepotオリジナルUDDダウンバッグ(810FP 260g、−6℃対応)相当との組み合わせでは、外気温 約マイナス17℃、シェルター内気温 約マイナス7℃でテスト済み。フロアレスシェルター、ツェルト、テント内での就寝ならば、この組み合わせで、外気温 マイナス15℃程度までの使用を目安にできるかと思います。

▪️結露対策

冬季の結露対策といえば、ひとつはシェルターやテント内壁の結露がおちてくる、もしくはスリーピングバッグに接することで濡れてしまうというパターン。これについてはスリーピングバッグカバー同様、トップカバー代わりのトップキルトが内側の羽毛(ダウン)スリーピングバッグを保護します。もちろん防水素材ではありませんので限界はあるもののシンセティックダウンの特性を考えれば、テント&シェルター内での結露対策としては十分に機能するといえます。
また、防水素材のスリーピングバックカバーを羽毛(ダウン)スリーピングバッグにかぶせて使用した場合、スリーピングバックカバーの内側が結露、ダウンスリーピングバッグを濡らしてしまうということもあります。経験則では、テントとシェルター内(スリーピングバックカバーの外側)の温度が0℃前後(目安としては−5℃~+5℃)だと著しく結露するように思います。実感としては−10℃に近づけば、今度は結露がスリーピングバッグ内部で氷結する傾向にあるようです。
スリーピングバッグカバーの替わりにシンセティックキルトをトップカバーとして使用した場合、内部の温度と外気温との急激な温度変化を化繊綿内部で緩やかにすることができます。スリーピングバッグカバー1枚だとその内外で急激な温度変化がおきて結露するのです。それに対してトップキルトを使用する場合、キルトの内生地、シンセティックダウン、キルトの外生地、と順に温度変化は緩やかになるため結露点をキルト内部もしくは、それよりも外側に移していくことができるのです。温度、湿度などの要因が変化しやすい山においては結露しないとは断言できませんが、数年のテストやユーザーレポートの結果からはダウンスリーピングバッグ表面での結露を大幅に軽減できるといってよいでしょう。

▪️生地について

今回のマイナーチェンジでは、表面素材を変更しました。以前は、耐久撥水加工として定評あるNANO撥水加工を施した素材を使用していましたが、撥水加工のコーティング自体が厚いためか、20D シレ加工ナイロンよりも目付けが重くなっていました。その代わり強い撥水力を手に入れ、生地密度の高さからくる密閉効果も保温力を増す結果になっていました。
それを今回は、シレ加工(熱プレスで生地の片側表面を潰しダウンの抜けを防止する)された15D のナイロン生地へと変更しました。20D ナイロンより密度が高いため、NANO生地寄りの密閉性を持ちながら、通気性があり、寝袋内での結露を防ぎます。また、非常に軽く、今回の変更で、全体で約50gの軽量化となっています。

▪️細部仕様

キルトの保温性能を最大限に引き出すには首回りの保温をしっかりすることが不可欠です。そのため襟裏の合わせを固定するのはベルクロではなく、しっかり固定できるスナップボタンを採用しています。

<襟裏の固定はスナップボタン>

背面側の開きの調整ですが、ゴムコードでも細引きでもなんでもかまいません。しっかりしめたいというユーザーにはφ2mm以下の細いコードが適していま す。またストレッチ的に背面のあきを調整したいというユーザーにとってはパンツなどに用いられる平ゴムなどがお薦めできます。この部分については強度的なものは何も求められていないので、コード&コードロックの選択に際してはあらゆるものを任意で選んでください。

<背面側の開き調整は各ユーザーにて>

表面を一枚布にして縫い目を設けていません。これで撥水効果&保温効果を最大限にひきだすことを考えています。

<縫目は内側のみ、外側表面には縫目を少なく>

▪️スタックサック

付属するスタックサックはこのクラスのスリーピングバッグにしては大きめのサイズに設定です。コンパクトな収納サイズよりも、寝袋の収納しやすさ、バックパック内でのパッキングしやすさ、に重点をおいています。いくら小さくしても重量が軽くなるわけではありません。

むしろ、固形物(例:りんご)を隙間なくパッキングすることが難しいように、小さくして固めてしまうと、余計に大きなバックパックを用意しないと入らなくなる悪循環を生みます。りんごをすり潰せば隙間なくパッキングできるように、寝袋は大きめの袋にふんわりと入れるくらいがちょうど良いのです。

このクラスのスリーピングバッグでの平均的な収納用スタッフサックのサイズは写真中央になります。実際にこのサイズに収納することも可能です。しかし化繊綿は圧縮が強いとロフトにクセがつき、ロフト低下を招く可能性があると言われています。中綿を痛めたり偏りができるのを防ぐ意味でも、ダウンスリーピングバッグと違いしっかり畳んで収納することをおすすめします。そうした点からもトップキルトが収納しやすい大きめサイズにしてあるのです。

<左がトップキルトのスタックサック>

スタッフバックのサイズは50L前後のバックパックのボトムと同程度に設定してあります。左写真はGranite Gear ヴァーガのボトムと比較したものになります。またスタッフサックの底面も楕円形にしてあるだけでなく、収納にゆとりがあるため融通がきくことからもバックパック内でデッドスペースができにくく、パッキングがしやすくなっています。

  

梅雨明け7、8月の使用を中心に、インサレーションウェアとの組み合わせ次第で梅雨どきの6月から台風時期の9月まではもちろん、使い方や地域によっては5月中旬から10月下旬まで、あらゆるコンディションで積極的に使用できる、シンセティックダウンスリーピングバッグ『トップキルト』。形状&重量&使用方法&素材といったあらゆる面で、羽毛(ダウン)でできない、新保温素材でもできない、大きな魅力や価値があるのです。

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