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軽いって自由。Ultra Light Gears & Dry Foods

KUMO "雲"

SPECIFICATIONS
重量 全体 613g(実測値)

本体 446g
ウェストウェビングベルト 109g
SitPad 58g(誤差 ±5g)
容量 36L
*本体容量 約30L
サイズ ワンサイズ 背面長 48cm
高さ 22inch(約56cm)
幅 11inch(約28cm)
奥行き 4.5inch(約12cm)
PRICE
¥24,000 + tax

Review

追加情報 2017.4.2
*本体の生地が70デニール カスタムロビックに変更となっています。100デニールロビックよりもリップストップのグリッドが大きく、生地厚も薄くなっています。強度が必要な部分については、100デニールロビックまたは210デニールダブルリップナイロンを使用し、軽さと強度のバランスを保っています。

 

Gossamer Gear KUMO "雲"

2012年、Gossamer Gear のコレクションに加わった、 2010年 ゴッサマーギア創業者 Glen Van Peski 氏の日本でのハイキング経験を踏まえた上で、軽さを求めながらも、強度も併せ持つバックパックとして制作された、その名も『KUMO [雲]』。Gorillaが数日のオーバーナイトハイキングから数ヶ月に及ぶスルーハイキングに対応できる「軽さ」「強度」「容量」のバランスがとれたULバックパックとして本国内はもとより日本で高評価を得ました。そしてKumoは、ゴリラの強度と軽さを踏襲しつつ、Murmurのようにウルトラライトハイキングのスタイルやミニマムなハイキングにも対応する容量を持っています。

「融合」と「日本化」、これこそが Gossamer Gear KUMO のキーワードなのです。

 

モデルチェンジについて

その KUMOも、2015年にフルモデルチェンジ。素材として『100 denier Robic Ripstop Nylon』を採用し、今まで以上の軽さと丈夫さを手に入れたのです。140dn ダイニーマグリッドストップの時もそうでしたが、この素材もゴッサマーギアのオリジナルオーダーで、ULバックパックでは初めての使用素材となります。100dn Robicナイロンは、今まで使われてきた、210dn、140dn よりもさらに番手の細い繊維を使用していますが、高密度に織り込むことで、以前と同様の生地強度を確保し、軽量化も成功しています。バックパック全体の軽量化を図った分、ショルダーやウェストベルトの素材を見直し、今までよりも剛性感を持ったウルトラライトなバックパックへと改良されています。
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KUMO とはどういうバックパックなのか

Gossamer Gearの各バックパックはウルトラライトハイキングの文脈の中で、それぞれが特徴的な役割をうけもっています。

  • 『G4』       Golite BREEZEと双へきをなすウルトラライトバックパックの”源流”
  • 『Mariposa』  ULバックパックのフレーム搭載という新境地の”開拓者”
  • 『Gorilla』   軽さと強度のバランスに腐心することで多くのハイカーをULに誘った"立役者"
  • 『Murmur』  Gossamer という言葉の意味に忠実な軽さをつきつめた”探求心”
その中でも、Gorilla と Murmur はその役割が明確です。共にウルトラライトという軸足は同じものの、Gorilla はより多くの ハイカーに対してウルトラライトの扉をひらくため、生地強度にこだわって開発されました。一方で Murmur は Glen Van Peski(グレン)のシグネチャーモデルであり、いわゆる”ウルトラライトハイカー”をターゲットに「軽さ」を突き詰めています。Gorillaには全体の”バランス”が重要。Murmur には”軽さ”こそが重要なのです。こうした別の軸に向かっているコンセプトを収束させた先に『Kumo』の役割が浮かび上がります。

 

▪️「融合」よる新定番の形

Kumoには今までのGossamer Gearのバックパックの様々な要素が盛り込まれています。

  • Gorillaを継承する本体と部分的に見られる補強からうまれる”強度”
  • Murmurを継承する36Lというオーバーナイト用としての”最低容量”
  • Minimalistを継承する左右非対称のフロントポケットによる”使いやすさ”

このように見てみると、このモデルがGossamer Gear各モデルを連結するハブ的な役割をになっているかのようです。1998年の創業から積み重ねてきた経験と知識。それが、各モデルのハイブリッドといえる、Gossamer Gearのニュースタンダード『Kumo』の役割なのかもしれません。

 

▪️「日本化」による進化の形

そしてもうひとつ忘れてはならないのが「日本」を強く意識していること。
2010年にグレンは実際に日本を歩き、日本のハイカーと交流を持ちました。その中で感じたことが間違いなくこのKumoに反映されています。短期間とはいえ、狭く、急峻な日本の山を歩いたことで、「軽く」「丈夫で」「小さく」「バックパックをおろさずに出し入れができる」ことを重要に感じたという内容を、MurmurとKumoのフィールドテストしている際にメールでいただきました。Kumo発表前にあった「名前を日本語にしたい」という打診は、北米ガレージメーカーが日本人ハイカーを意識してモノづくりをしてくれた記念碑として嬉しいものではないでしょうか。

 

KUMO の特徴

▪️素材変更

140dn ダイニーマグリッドストップナイロンから100dn Robic Ripstop Nylonへ変更。複雑で高密度に織り込んだナイロン素材は引裂強度も向上しています。糸の径そのものは細くなったことで、生地重量は減少しました。フロントの大型メッシュポケットの素材は、従来からのPower Meshを採用。

▪️ショルダーの補強

ショルダーは従来のパッドを封入したタイプから、3D Air Meshを採用しました。この素材は決して珍しいものではなく、以前は数多くのバックパックに当たり前のように使われていたものです。

パッドを封入するタイプは軽量化には役立つものの、使用頻度が高くなると痩せてきてしまったり、どうしても耐久性に難がありました。使い込んで柔らかくなるのも一つの良さではありましたが、パッドは汗を吸うと菌が発生しやすく、臭いのもとになったりする原因のひとつでした。しかし、3D Air Meshは、耐久性も高く、汗だまり、保水も防ぎ、通気性も高いことから、臭いの発生も抑えられる良さがあります。

使われなくなった理由は重さです。良い素材ではあったが、重いので、真っ先に軽量化の対象となっていました。ところが、素材変更にともない全体に軽量化できたことで、より良い素材をショルダーに使うことが可能になりました。確かにこれが原因で、総重量の増加には繋がってしまったけれども、今まで以上の高いフィット感を手に入れることになったのです。

 

▪️細部について

サイドにあるナイロンコードを利用してバックパック上部に荷物を固定することができます。*写真は旧タイプの頃のものとなりますが方式は同じです。

付属のポケット

トップリッドに見えるユニークな方式、Over-The-Top ( OTT )Gossamer Gearオリジナルのトップクロージャー方式です。*写真は旧タイプの頃のものとなりますが方式は同じです。
 

フロントポケット下部はどうしても傷みやすい場所なので、大きい面積で補強してあります。

『ミニマリスト』バックパックで採用した左右非対称なフロントポケットデザインは、バックパックを右肩に引っ掛けて片背負いした状態にすることで、フロントポケットの斜めがまっすぐに見える状態になるため、荷物が落ちにくく、斜めにしている分間口が広いので、ポケット内にアクセスしやすい。*写真は旧タイプの頃のものとなりますが方式は同じです。

ショルダーパッドは、Murmurよりも厚みがしっかりとあり、Gorilla よりは薄く軽い、KUMO専用のショルダーパッドになっています。ショルダーの作りは『Mariposa=Gorilla>KUMO>Murmur』となっています。まさに、ライトウェイトなスルーハイキングパックとウルトラライトなバックパックとを繋ぐ存在と言えるでしょう。

Murmurよりも幅広なショルダーベルトなので、腰荷重はできないものの、ブレ止め以上の働きをし、バックパックのフィット感を高めてくれるでしょう。*写真は旧タイプの頃のものとなりますが方式は同じです。

36Lという容量は日帰りや小屋泊はもちろんのこと、現代の装備をもってすれば無雪期のテント泊なら決して難しいサイズではありません。夏のオーバーナイトハイキング用にこのサイズのトライを考えているハイカーも多いのではないでしょうか。今まで1kgアンダーの同容量のULバックパックといえば、例えば「OMM Classic 32/670g(フルウェイト)」「Gossamer Gear Murmur/350g(パッド込み)」

などが挙げられますが、どちらにしても、強度なのか、軽なのか、どこかに的を絞った極端なものから選ばなければなりませんでした。

Gossamer Gear Kumo 510g(SItPad込み平均値)

Gossamer Gear のラインナップ中においても、スルーハイキングバックパックとウルトラライトハイキングバックパックとの橋渡しとしての存在であり、他のメーカーのアイテムと比べてみても、中間的な落としどころといえる存在なのです。

ウルトラライトハイキングにこだわるハイカーにはやはり一度はMurmurなど、軽さに特化したバックパックを手にしていただきたいのが本音です。しかしバランスにこだわったGorillaが今やゴッサマーギアの代表モデルになったように、Kumoは新定番としての立ち位置は強固なものになっています。

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