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Superlight Down Jacket

SPECIFICATIONS
重量 250g / JPN Lサイズ(実測値)
素材 生地:15デニール ミニリップストップナイロン
   撥水・シレ加工
中綿:ヨーロピアン グースダウン810FP UDD加工
ダウン量:100g(ダウン 93%、スモールフェザー 7%)
カラー Ao-kuchiba(アオクチバ)
サイズ Unisex XS、S、M、L、XL(日本サイズ)
 ・XS、Sは女性向き
 ・M、Lは男性向き
 ・XLは受注生産
PRICE
¥26,000 + tax

Review

超撥水ダウン(UDD)採用で、野外での様々な状況に対応。
定番でシンプルなデザインはトレイルからタウンまでカバー。
そして軽い。
Superlight Down Jacket』

 

Ao-kuchiba

 

 

軽量かつ保温力が高い素材といえばダウン。ダウンジャケットは今やハイキングのアイテムの中でも防水透湿クロージングやハイキングシャツと同様に重要なクロージングの一つです。

2018年モデルから15デニールのミニリップストップナイロン生地を採用した『Superlight Down Jacket(SLダウンジャケット)』はダウン量100g/総重量250g(日本Lサイズ)という重量対比で言えば国内で最も最軽量かつ保温性の高いダウンジャケットの一つと言えます。この厚みは「アウターでの使用はもちろんインナーでも着られるバランス」のダウンジャケットだと思います。さらにUDD(ウルトラドライダウン)を採用しているので湿気にも強く、保温性の変化を最低限に抑えてくれます。私達の知る限り、2013年秋時点、日本のメーカーでは初めての撥水ダウン採用のダウンジャケットになります。

インナーダウンジャケットの比較

今では一般化されたインナーダウンも10年以上前にはなかなか認められない存在でした。しかし、特別新しいアイデアではなく、10年よりさらに古い本や雑誌にはインナーダウンの存在はすでに紹介されているものでした。そのころと異なり現在のインナーダウンに見られるダウン量は約50g程度です。この保温性だと、高所の夏山には対応するものの、それ一枚だけでは秋冬や初春の残雪期では心もとないものです。そのため、さらにフリースや厚手の下着を持つなどして総重量が増してしまう原因の一つになっていました。

しかしダウン量100gとなると一桁台の気温で十分にアウターとして使える保温力を提供し、さらにインナーとして使うことでダウン100g分の保温力を最大限活かせ、冬期の使用にも十分耐えうる暖かさになります。この保温力があれば、冬でも行動中は着ることの無い保温着を減らしても、この一着で十分な温かさを確保することができ、全体の軽量化にも役立ちます。また持っていくものやレイヤリングをシンプルにまとめることが出来るようになるのです。

ダウン量と重量の比率を考えました。

  • HD  スーパーライトダウンジャケット ダウン量100g 重量250g(日本M)の40%が羽毛
  • USダウンメーカー ダウンジャケット ダウン量130g 重量300g(US M)の43%が羽毛
  • USダウンメーカー フード付きダウンジャケット ダウン量85g 重量300g(US M)の28%が羽毛
  • 日本ODメーカー インナーダウンジャケット ダウン量56g 重量230g(US M)の24%が羽毛
  • 日本ODメーカー フード付きダウンジャケット ダウン量113g  重量385g(US M)の30%が羽毛

どれも同程度の軽量ナイロン素材を使うため、一部をのぞきダウン量が増せば総重量に対してはダウンの比率が大きくなります。こう考えるとフード付きや薄手のダウンジャケットは一見してデザインや軽さが魅力なものの、保温力の対比率が小さくなってしまうのです。ですので、少しでもダウン量の多いものの方が、保温力と軽量化を両立することが可能です。しかしこれ以上のダウン量を求めると確かに温かくはあるものの重さとの兼ね合いが悪くなるので自分の行く場所に合わせ考える必要があるのもまた事実です。

 

超撥水ダウン [Ultara Dry Down] について

『もっと自由にダウンを使いたい』

そんな気持ちから当店では日本国内で工場を持つスリーピングバッグメーカー『ナンガ』の協力のもと、通常の撥水を超えた『超撥水』能力を持ったダウンを用意しました。

ダウンとは水鳥の羽毛を指します。本来水に浮かぶ水鳥の羽は水分に強いです。川面に浮かんで沈まない羽毛を何度も目にしています。しかしそのままだと臭いが出るため、通常使われるダウンは洗浄をして匂いの原因となる油脂を抜いています。そうすることでふくらみが出る反面、濡れには弱くなってしまうのです。

実際のところ人間の身体からでる汗や湿度の量は私達が思うより多いものです。しかし、その程度では、いくら油脂を抜いてしまったダウンだからといってロフトが落ちることはありません。ロフト低下の多くは降雨などの多湿時に外気から吸ってしまうことや、寒冷時において身体からの蒸気を吸ったダウンが放出 (乾燥)しにくくなることが原因です。これらの問題をクリアにするには油脂抜きをする以前のような機能をダウンに付加し直すことです。

そこでナンガ協力のもと、通常の撥水力以上の『超撥水』を付加したダウン、『Ultra Dry Down』略して『UDD』を使用することを決めました。*より詳しい説明は『ダウンバッグ』のページをご覧下さい。

UDD採用によって、湿気を含くみにくくなり、軽さとふくらみ感を保ってくれるようになります。長期使用においてもストレスを感じることを軽減してくれますし、雨の多い時期にも安心して使っていただくことができます。

ダウンクオリティは加工前の最低保証値でフィルパワー値 810FPのグースダウン。かさ高 17cm、ダウン率 93.6%を使用しています。それにUDD加工を施しているので、実際のFP値はそれよりも高いものになっています。これは加工メーカーも認めていますので間違いない のですが、当店ではあくまで、元のダウンのクオリティを表記したいと思います。(参考としてですがアメリカでは同様の撥水加工をすることでかさ高が 100FPの上昇をするという報告があります。しかし出元が不明の情報ですのであくまで参考としてお考え下さい)

スーパーライトダウンジャケットは高いFP値のダウンをたっぷり100g入れ、ダウンメーカーらしく膨らみと密度のバランスが良い気室の大きさで、 ダウンの保温力を最大限活かせています。

 


*FP(フィルパワー)値のこと

試験数値は薬品でふっくらと仕上げてしまえばある程度FP値を高く出来てしまうのであくまでも目安の一つです。また最近ではFP値と暖かさを同義語として扱うメーカーがありますがそれは、当たらずも遠からずですが、正しいというわけでもありません。暖かさ、保温性というのは断熱と遮熱の複合によって変化します。 そこにはただ空気を溜め込めば良いのでは無く、その空間一つ一つの小ささや密度なども関係します。ダウンは膨らませれば暖かいと言われることもありますが、ダウンの密度が増せばそれもまた断熱力の上昇に繋がるので、FP値が高くてもダウン量が少なければ暖かさはそれほど変わらず、”ただ軽いだけのもの”になってしまう可能性があります。


カラーと素材

カラーはハイランドデザインで新たに染めて用意したオリジナルカラーとして『Ao-Kuchiba(あおくちば)』を採用。緑色に、黄色や赤色も混ざっているような微妙な色合いです。

従来使用していた20デニールから15デニールのミニリップストップナイロンに変更しました。今までは強度面も考えて20デニールのものを採用してきましたが、15デニールでも織りや密度によっては単純に強弱をつけることができず、むしろ15デニールの方が摩擦強度に関しては安定したクオリティになることが実績としてわかってきました。そのため、衣類にも15デニールを採用することになりました。その結果として軽量になったことはもちろんです。

日本の伝統色でもある「青朽葉」

 

デザイン

2013年秋冬以前にはNangaのレギュラーラインアップにもなっていた、オールドスクールなデザインを採用。全体的なデザインはシンプルなので、状況を問わずに幅広くお使いいただけると思います。構造もシンプルなので軽量化にも役立っています。

 

サイズ

日本サイズのユニセックスとなります。しかし、女性にはサイズ感がどうしても大きくなりがちでしたので、新たに女性向けのパターンを作成しました。

XS、Sサイズは女性向けにしていますのでユニセックスでも男性には小さめになります。女性は日本サイズのXS、Sと同様に選んでいただければと思います。

M、L、XLも従来のパターンを再考しました。日本サイズとなりますので、USよりは一つ大きめのサイズを選んで下さい。

*XLサイズは受注生産となります。納期については注文後1ヶ月ほどかかります。

 

ハンドウォーマーポケット付き

 

腕は曲げてもゆとりがあるのでダウンがつぶれにくい

 

背面はよく膨らんで背中をしっかりと暖めます

 


超撥水ダウンを採用したことで、オールシーズン、多湿な状況でも使いやすくなりました。ダウンジャケットの保温性を高くし保温着を集約することで、他の保温着を減らし軽量化したいスルーハイカー、軽量化を進めつつも秋冬にしっかりと保温力のあるダウンジャケットを探しているハイカーやクライマー、全ての方にご検討いただきたいダウンジャケットです。

 

撥水ダウンに関しての注意点

超撥水ですが、永久に保つものではありません。また完全防水ではないので、浸水するような状況では使わない方が良いです。しかし、撥水ウェアなどと違い内部にあるもので、こすれたり摩擦が起きないことを考えると長持ちすると考えて良いと思います。