九州自然歩道宮崎県セクション375km、写真家福本玲央が2022年11月に歩いた旅の記録。九州自然歩道宮崎県ルートの魅力に迫るオンライン写真展「gentle」が開催されます。
九州自然歩道 宮崎県セクション375km
2019年のみちのく潮風トレイルの全線開通以降、国内における長距離ハイキングの舞台として長距離自然歩道が再評価されつつあります。しかし整備と運営というシステムを欠いてきたことから歩行不可能な区間が数多く存在するのも事実です。1980年に全線開通し、九州7県3,000kmという長大なスケールを誇る九州自然歩道も例外ではありません。しかし2012年以来、有志による九州自然歩道フォーラムがその啓発活動に取り組んできたことで、変化が生まれつつあります。2022年には九州自然歩道 宮崎県セクションの維持管理のために活動しようと「九州自然歩道 みやざきハイキングクラブ」が(みやざきハイキングクラブinstagram)が活動をはじめました。今回は、かれらが主催するオンライン写真展のご紹介です。
福本玲央オンライン写真展 「gentle」
【2023年 2/24(金) 19:00配信予定】
https://www.youtube.com/@miyazakihikingclub
旅を通じて世界各地での撮影をおこなっている写真家 福本玲央。彼は2022年11月に九州自然歩道宮崎県ルートを旅しました。台風14号の影響もあり全線を歩くことはかなわずとも、高原町から高千穂町まで可能な限りルートに沿って歩き、撮影をおこなったようです。旅のなかで何に触れ、何を感じたのか、この度で撮影した作品をとおして九州自然歩道宮崎県ルートの魅力に迫ります。
第一部「写真家と宮崎を歩く旅」、第二部「長く歩く旅の文化」、二本の動画配信を予定しています。ぜひご覧になってください。
主催:九州自然歩道みやざきハイキングクラブ
助成:アーツカウンシルみやざき
後援:宮崎県
高原町から高千穂町まで、歩けます。
九州ハイキングシーンへの期待
ULハイキングが日本に浸透しはじめた2010年代、九州は大きな盛り上がりをみせた地域のひとつです。2016年秋に法華院で開催されたイベントを契機に九州ハイカーの大きなコミニティとしてHappy Hikersが地道な活動を続けています。また九州は北米の長距離トレイルを経験したハイカーも数多く在住しています。2018年のPCTスルーハイカーでもあるShuが営む門司港のカフェtentは地元のハイカー、長距離ハイキングに興味をもつハイカーが集まる場所に育っています。そして上記のような九州自然歩道をめぐる九州自然歩道フォーラムやみやざきハイキングクラブの活動。九州は2010年代以降のULハイキング、ロングハイキングの種子が根付いた地域といえるでしょう。そうした風土が背景にあるだけに海外ハイカーにも訴求できる九州自然歩道の再整備が九州各地でハイカーコミニティによって盛り上がることを期待したいですし、応援していきたいと思います。
3,000kmは歩きがいありますよ、きっと。
九州自然歩道とその宮崎県ルートについては昨年のイベント紹介記事でも触れています。コチラもご参照ください。