パックラフト

犀川 Training & Down River

2013/12/06
長谷川晋
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2012年の6月のこと。ある2人の運命を変えることになろう日が訪れます。まさかこの時には私はもちろんのこと、本人達も予想していなかったことでしょう。そんなお話のはじまりはじまり。

滑り亀です。
2012年の6月のこと。ある2人の運命を変えることになろう日が訪れます。まさかこの時には私はもちろんのこと、本人達も予想していなかったことでしょう。そんなお話のはじまりはじまり。

2012年6月中旬

この月の頭にはリハビリを兼ねてボスと2人でサニーエモーションにお邪魔になりました。ですがいつまでも2人でやっていても楽しくないのでパックラフターを増やすために数人のお客さまに声をかけて一緒にパックラフティングに行くことにしました。

メンバーは、バーダー、ノリジム、マミーズ、イソカワ、の4名にボスとカメの6人です。とても楽しみにしていたのですが、なんとこの日は台風が直撃するかどうかギリギリの天気。予報では曇り、夕方から雨とのことで決行としました。
朝、東京某所にて全員集合し、カメ2号で一路安曇野をめざします。天気は曇りでしたが、八王子を過ぎたころからパラパラと雨。山梨はまだ良かったものの、諏訪では結構な雨降りの強さ。安曇野についてからも雨が止む気配はないものの、雲は高く、なんとかなるんじゃないか、そんなギリギリの天気でした。

現地でサニエモ柴田さんと合流。みんな着替えて出発。ドキドキです!

まずは舟をふくらませましょう!初めてだって10分もあれば完了してしまう簡単さが魅力です。

4人中3人はパドルを持つのも初めてなので、まずはパドルの持ち方、漕ぎ方のお勉強です。バーダーさんは少しカヤックの経験はあるものの他の3人はパドルを持つのも初めての経験。ぎこちなさが新鮮で良いですね。

まずは池の上でパックラフトの基本的な操作を学びます。とはいえ、難しいことはさほどないのです。しいて上げると、右を漕げば左を向き、左を漕げば右を向く、といった逆の動作に慣れは必要でしょう。とくにパックラフトは旋回しやすいため、真っすぐ進むのには慣れるまで時間がかかるのかもしれませんね。

そして30分もせずにいきなり川へとレッツゴーなのです!パックラフトは基本川でこそ活きる道具。流れのないところでどんなに練習してもたかがしれています。実践あるのみです!!

川での注意点。流された場合の対処法などを確認します。雨の影響で先日見たよりもだいぶ増水具合がすごいです。う〜ん。みんなどうなることやらです!

まずはフェリーグライドという川を横切るための基本技術です。先頭バッターは私!!対岸でみんなが来るのを待ちます。ぼくも初めは思うようにいかず、必要以上に流されてしまいましたが、上手く波を捉えられるようになれば、波の抵抗をいなすだけでも斜めに移動できるようになるんです。基本的には流れに向かって斜めに漕いで行く感じで、舟をやや傾け舟底で川の流れを受けるようにします。

ところが初めは舟を自分の思う向きに安定させておくことすらできず流されていく〜!イソカワ〜〜!!ノリジム〜〜〜〜〜!マミーズ〜〜〜〜〜〜〜!
あ〜あ。
バーダーはやや流されたもののパドリング経験があるだけになんとかしています。イソカワもバックカントリースノーボードで鍛えた足腰の強さとバランスの良さでなんとか操船しています。しかし、ノリジムとマミーズは道具を使うアウトドアの遊びが初めてということもありなかな苦戦。

エディキャッチやフェリーグライドの練習をしながら下ります。

女性パックラフターのパイオニア(?)
ハイカーズデポのアイドル マミーズ です。

ミスターノリジム!!
ハイカーズデポヘビーユーザーです。いつもありがとうございます!

我らが頼れるガイド!柴田さん!
パックラフトの楽しさを伝える、日本の伝道師です。


ヘビーバックカントリースノーボーダー!!スノーバム、イソカワ!!!
さすがのバランス感です。アップじゃなくてごめんね。


ハイカーバーダー!そしてギアフリーク!
いつもリサーチ能力に感心してます。頼りにしてます!!

犀川のゆったりとした大きな流れは良いですね。みんなも初めての川下りをやっと楽しみだしたようです。そのまま集合地点まで下り上陸。そしてお昼休憩です。

雨が少し小降りになり明るくなってきました。よしよし。そして午後の第2ラウンド開始です!午前中よりも少し上流までサニエモ号で移動し、川に入ります。


もちろん練習をしながらですが、午前中よりはもっと川下りを楽しんでもらいながら下ります。半日やっただけなのに、すでに乗れてしまう。これがパックラフトの楽しさ、簡単さなのです。


午前中よりも雨は小降りで雲も上がって明るくなりました。みんな少し余裕が出てきて笑顔が良いですね!


再び集合地点まで下ってきて終了となります。時刻はすでの午後4時ころ。結構たっぷり遊びましたね。サニーエモーションのツアーはサービスたっぷりで十分過ぎるくらい楽しめます。それもガイドの柴田さんの人柄なのでしょう。
実はこの帰り道、諏訪を越えた辺りから豪雨となり、数m先も見えないほどの雨となってしまいました。安全運転を心がけても恐怖を感じるほどでしたが、なんとか無事皆さんと帰ってくることができました。お疲れ様でした。

すでにこの時船長となっていたバーダーさんは分かるのですが、実はノリジム、マミーズ略してノリマミがこの後どっぷりと肩まで、いや頭までパックラフトに浸かって行くことになるのです。なんだか悪い遊びを教えたみたいで申し訳ない気持ちが少しは。。。ですがそれはまた別のお話。

それでは、アディオス!アミーゴ!

- Downpour Turtle

長谷川晋

書き手長谷川 晋

1978年、東京生まれ
自転車で日本を旅して回ったのが「旅人」としての原点。トレイルネームは「Turtle(タートル)」 セレクトショップ、スキー場、山小屋、アウトドアショップなどの勤務を経てハイカーズデポ スタッフへ。2010年のパシフィック・クレスト・トレイルスルーハイクの後、その経験を後進ハイカーにブログやイベントなどを通じ積極的に提供。ウェブマガジンTRAILSとの共催イベント「LONG DISTANCE HIKERS DAY」をたちあげ、日本人長距離ハイカーコミニティの中心人物でもある。現在は一般社団法人トレイルブレイズ ハイキング研究所の代表理事をつとめ、日本における長距離トレイルやハイキング文化発展に奔走している。著書に『LONG DISTANCE HIKING』(TRAILS)がある。

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