ハイキングティップス

ポールリンクコンバーター無しで、ポールをリンクする方法

2013/12/01
長谷川晋
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ワンポールシェルターもしくはワンポールテントを立てる際に中央に入れる一本の棒。専用のものを使うのが最適だとわかっていても、なんとか代用して軽量化できないものだろうか、と考える。ポールリンクコンバーターがなくても、二本のポールを繋いでワンポールシェルターのポールとして使えるようにする方法を紹介したいと思います。

ワンポールシェルターもしくはワンポールテントを立てる際に中央に入れる一本の棒。専用のものを使うのが最適だとわかっていても、なんとか代用して軽量化できないものだろうか、と考える。そんなとき便利だったのが、Black Diamond のポールリンクコンバーターです。しかしそれもとうとうカタログからも落ちてしまい廃番となってしまったようです。

ですので今更ですが、ポールリンクコンバーターがなくても、二本のポールを繋いでワンポールシェルターのポールとして使えるようにする方法を紹介したいと思います。

用意するのはポール二本とカラビナ一個、それらを固定するためのバンドです。ポールは分かりやすくするためにあえて色違いにしています。

カラビナは二つゲートがあるタイプでも一つゲートのタイプでも、どちらでも構いません。コードなどで結んでも良いでしょう。バンドはギアストラップを使用していますが別のものでも使えます。例えばスキーなどを固定するためのバンドでも良いでしょう。


まずポールを互い違いに並べます。


ストラップを短くした状態で、カラビナを使って繋ぎ合わせます。


次にバンドでそれぞれのポール同士を合わせて固定します。


以上で完成です。


あとはシェルターの高さに合わせて伸ばしてもらえれば良いです。


ポールリンクコンバーターでも同じですが、この方法の場合、写真で見てもわかるように真っすぐ一直線ではなくZ字に接続するため、専用のポールと比べ強度は落ちます。万が一の場合ハイキングポールが折れる可能性もあるので強風時には注意が必要です。また、ポールの材質や太さによってはたわんだり、しなりすぎたりすることもあります。
しかし知っていて損のない方法だと思いますので、自分自身で判断し有効活用してもらえればと思います。

- Hiking Turtle

長谷川晋

書き手長谷川 晋

1978年、東京生まれ
自転車で日本を旅して回ったのが「旅人」としての原点。トレイルネームは「Turtle(タートル)」 セレクトショップ、スキー場、山小屋、アウトドアショップなどの勤務を経てハイカーズデポ スタッフへ。2010年のパシフィック・クレスト・トレイルスルーハイクの後、その経験を後進ハイカーにブログやイベントなどを通じ積極的に提供。ウェブマガジンTRAILSとの共催イベント「LONG DISTANCE HIKERS DAY」をたちあげ、日本人長距離ハイカーコミニティの中心人物でもある。現在は一般社団法人トレイルブレイズ ハイキング研究所の代表理事をつとめ、日本における長距離トレイルやハイキング文化発展に奔走している。著書に『LONG DISTANCE HIKING』(TRAILS)がある。

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