パックラフト

『Hiker's Depot と行く。Sunny Emotion トレーニング&ダウンリバー プラス試乗体験ツアー』報告

2016/08/09
長谷川晋
0 0
2016年7月31日(日)に行われた『Hiker's Depot と行く。Sunny Emotion トレーニング&ダウンリバー プラス試乗体験ツアー』報告。総勢19艇のパックラフトが一堂に会すのは日本初。いや世界初かも!?

記事:Hiker's Depot 長谷川晋

2016年7月31日(日) 。場所は長野県安曇野。ハイカーズデポとしては初のパックラフトイベント『Hiker's Depot と行く。Sunny Emotion トレーニング&ダウンリバー プラス試乗体験ツアー』が開催されました。集合は午前9時。東京と新潟から車や電車を利用して集まった参加者は2グループ6名と個人5名の11名(男7名 女4名)。それにガイドとスタッフ、取材班を含めると総勢19名の大所帯となりました。未だかつてこんなにたくさんのパックラフトが集まったことがあるのでしょうか。天気予報は雨や曇りとなっていましたが、実際の天気は晴れ。むしろ暑い日差しがきつい朝でした。

2016-07-31 10.22.03

パックラフティングガイド Sunny Emotion (サニーエモーション)のベースとなる安曇野。そこを流れる雄大な「犀川」がトレーニング&ダウンリバーの舞台です。ツアーの内容はサニーエモーションが通常行っているものに準じて行われました。龍門渕公園に集合後、それぞれが着替えを済ませ、必要に応じてウェットロングジョンをサニーエモーションから借りました。そして場所を上流の川のそばに移動し、パックラフトの割り当て、膨らませ方や扱い方を教わりました。簡単なパドルの持ち方や漕ぎ方を教わった後は二班に分かれて時間をずらして川に入っていきます。

2016-07-31 11.04.31

いきなり水の中、水の上に移動し、みんなの顔は緊張していきました。舟の乗り方や漕ぎ方にはちょっとしたコツがあります。もちろん誰に教わらなくてもできるものでもありますが、そのコツや細かい情報はサニーエモーションのツアーに参加しないと教わることはできません。ある程度教わったら早速流れの中に!それがサニーエモーションの、そしてパックラフトの面白いところです。パックラフトが非常に浮力が高く安定しているからこそ可能なのです。一般的なカヤックは川のツアーに出るまでに少なくとも3回は練習に参加しなければならないと言われています。もちろんいきなり川に出れてしまうからこその危険性があるのも事実です。だからこそサニーエモーションは危険性を伝えながら、川での基本操作を最初にしっかりと教えることを重要視しています。川と真剣に向き合うからこその姿勢と言えます。だからと言って、危険を言うばかりではありませんよ。これはこの後川下りを、パックラフティングを楽しむための準備なのです!

2016-07-31 11.04.37 2016-07-31 12.01.37

川を少しずつ下りながら、「フェリーグライド」「エディキャッチ」といったボートやカヤックと共通した川での舟の基本操作を練習しました。休憩を挟み、川で泳いだり、大人の水遊びを楽しむのも忘れません。そして、龍門渕公園に戻り午前のトレーニングが終了です。

昼食が済んだら、午後のツアーです。

2016-07-31 15.36.33

龍門渕公園から下流へ約4キロほどの旅の始まりです。もう練習はありません。もちろんエディキャッチにチャレンジしたければガイドのおすすめ通りにどうぞ!瀬や波に果敢に挑みエキサイティングに楽しむも良し、のんびりと川の流れに沿うも良しです。それにしても、壮観。こんなに川の上にパックラフトが浮いているのを見るのは初めての経験です。

パックラフティングの、川の楽しみ方は人それぞれです。でもそれはしっかりとした技術を習い、川の危険性を知った先にあるものだと思います。途中黒く厚い雲が山の向こうから流れてきて雷鳴が響きましたが、反対の空は青空が覗く、とても変わりやすい天気でした。結果的に雨にそれほど降られることもなく、あっという間に楽しいツアーは終了です。

サービス精神を発揮しすぎて、予定よりも終了が押してしまい時間は午後5時。終了地点から龍門渕公園に戻り、急いで撤収・帰りの準備です。最後はあまり参加者の皆さんとゆっくりお話ができなかったのがとても残念でしたが、なんとか成功と言って良い結果だったと思います。

 

ご家族で参加してくださった関さんファミリー。新潟から参加してくれた廣木さん、和田夫妻。そして、赤澤さん、松崎さん、小林さん、澤口さん、利根川さん。皆様ご参加ありがとうございました!

サニーエモーションのリバーガイド柴田さん、塩崎さん。取材をしてくれたTRAILS 佐井さん、小川さん、根津さん。ありがとうございました。

そして僕の川仲間であり、いつも頼りになるノリさんとマミちゃん。急遽サポーターとしてお願いすることになりましたが、協力していただきありがとうございました!

そしてそして、今回道具を提供してくれたハイカーズデポメンバーとパックラフト仲間。本当にありがとうございました。

 

できれば今期中にもう一度ハイカーズデポでのイベントを開催したく準備をしていくつもりです。今回参加できなかった方。パックラフトに興味がある方は次回のチャンスにはぜひご参加いただければと思います。

*今回のツアーイベントの楽しそうな姿や詳細については「Trail Cultural Webmagazine TRAILS」で掲載中です。ぜひご覧ください!!
パックラフトのABC #01 川旅をはじめよう〜トレーニング&ダウンリバー〜

 

<パックラフトの魅力とは?イベント告知ページこちら>

長谷川晋

書き手長谷川 晋

1978年、東京生まれ
自転車で日本を旅して回ったのが「旅人」としての原点。トレイルネームは「Turtle(タートル)」 セレクトショップ、スキー場、山小屋、アウトドアショップなどの勤務を経てハイカーズデポ スタッフへ。2010年のパシフィック・クレスト・トレイルスルーハイクの後、その経験を後進ハイカーにブログやイベントなどを通じ積極的に提供。ウェブマガジンTRAILSとの共催イベント「LONG DISTANCE HIKERS DAY」をたちあげ、日本人長距離ハイカーコミニティの中心人物でもある。現在は一般社団法人トレイルブレイズ ハイキング研究所の代表理事をつとめ、日本における長距離トレイルやハイキング文化発展に奔走している。著書に『LONG DISTANCE HIKING』(TRAILS)がある。

他のノートを読む スタッフ紹介へ