MYOGへのはじめの一歩
のススメ

記事:Tomo “Wild things”

 

Ultralight Hikingでは「自作」という文化がその根底にあります。「市場で販売されている道具は過剰に過ぎる、もっとシンプルで軽い道具でもじゅうぶんにロングハイキングができる。」経済偏重気味だった当時のアウトドア業界へのアンチテーゼの意味も込められ、1990年代の一部のPCTハイカー達の間(註)では自作とともにウルトラライトの手法が受け継がれてきました。時は流れ、2010年代の日本におけるMYOG(Make Your Own Gear)のシーンではアウトドア業界へのアンチテーゼといった政治的なものではなく、「道具の構造を理解する、道具が作られる工程を実感する」というモノづくりの根本的なことに多くの人が目を向けています。

機能や道具をただ欲しがるだけでなく、自らの手を使い実践してみる。その過程の中で道具に対しての理解が更に深まるはずです。もっと道具を自分でコントロールするためにも、はじめてのMYOG体験をサポートするふたつの商品をご紹介します。

註)その主張を牽引したのがRay Jardine(レイ・ジャーディン)。改訂を重ねられた「PCT Hiker Handbook(1992)」「Beyond Backpacking(2000)」「Trail Life(2008)」という一連の著作にその主張が伺えます。邦訳されていませんが、最新の改訂バントなる「Trail Life」はウルトラライトの方法論に留まらず、自らの頭で考え、歩くことについて考えさせられる一冊です。図版も多いのでULやロングハイクなどに関心がある方は一度手にとってみてはいかがでしょうか。


 

【GREAT COSSY MOUNTAIN】
ポップハイカーシンプルパック“MYOG”キット
¥10,000+税

海外では先例のあるバックパックのMYOGキット。ULの精神性に関心が深いGコ山主宰の大越氏ならではのMYOGキットです。当店でも不定期入荷ではありますが、販売当時から取り扱っております。至れり尽くせりの制作説明書は必見です。この説明書を手に入れるためにキットを購入すると言ってもいいくらい、バックパックつくりのノウハウを学ぶことができます。自分でつくった道具でハイキングにでかけるのはまた格別の楽しさがあります。

2019年3月8日現在グレイ、グリーン、レッドの3色がご用意できます。

 


 

【KARAFULL DRILL】
アルコールアストーブDIYキット
¥3,500+税

男の子時代にプラモデルを作ったことがあれば、誰もが簡単につくれます。パーツをはずして紙ヤスリをかけ、組み立てるだけ。カーボンフェルトや紙やすり、仕上げパッドは付属していますので、ご用意いただくのはハサミ、カッター、作業グローブ、アルミ缶だけです。固形燃料用のゴトクとしても使えますし、ハイカー仲間へのプレゼントにもオススメです。