そのほか

ULハイクの概説書『ウルトラライトハイキング』が文庫化

2017/04/14
hikersdepot
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2011年に刊行された日本語による初のウルトラライトハイキング概説書『ウルトラライトハイキング Hike light, Go simple』。ハイカーズデポオーナー土屋の筆によるこの本も刊行からおかげさまで6年が経ちました。この春、いよいよヤマケイ文庫の仲間入りとなりました。

2011年に刊行された日本語によるウルトラライトハイキング概説書『ウルトラライトハイキング Hike light, Go simple』。おかげさまで刊行から6年、ゆっくりじっくりとまるでハイキングそのもののように皆様からご支持をいただくことができました。そしてこの春、ヤマケイ文庫より文庫化されることになりました。みなさま、本当にありがとうございます。

 

『ウルトラライトハイキング 』土屋智哉 著(ヤマケイ文庫) ¥800+税

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手のひらに収まる文庫判はハイキングのお供にもピッタリ!?

 

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改訂はしておりません。内容は従来のA5判と変わりありませんが、文庫版あとがきを書かせていただきました。ULハイクにまつわる今までの10年とこれからの10年について感じるところを書かせていただきました。

 

アウトドア書籍は道具本やルート紹介本は数多く出版されていますが、本書のようなあるカテゴリーについての歴史や思想、技術、概念を紹介する概説書はなかなか出版するのが難しいと担当編集の方から説明されたことを思い出します。今回もきっとご苦労されたことだと思います。本当にありがとうございます。

 

『ウルトラライトハイキング』はマニア向けの専門書ではありません。マニアの方にとっては知っていることばかりだと思います。この本を書いた2011年当時も今も、体力に自信がないけれど山をはじめたい方、山を歩く中で軽量化の必要性を感じた方、アメリカのハイキングカルチャーに興味を持たれた方、そんな方々にこそ読んでいただきたいという思いから書かせていただきました。この本はこれからはじめるあなたのための入門書でもあるのです。自然の中を歩いてみたい、自然を感じてみたい、そう思ったあなたがハイキングの入門書としてこの本を手にとっていただけたら、また誰かに薦めていただけたらなによりの喜びです。

一般的な登山からすれば特殊に見えるかもしれないウルトラライトハイキングですが、その背景や思想、手法についての基礎は決して特殊ではありません。むしろ昔ながらの登山文化の常識に近いものだとさえ思っています。いつでも手にとれる文庫になったことでより多くの方のもとに届いてほしい。

そしてあなたのハイキングのそばにこの本があることを祈っています。

 

「軽いって自由。」