MSRウインドバーナー 2020年4月4日発売開始

耐低温&耐強風の安心感
低燃費の経済性
無雪期用キャニスターストーブの完成形

アメリカでは2014年に発売されたMSRの高効率バーナー「ウインドバーナー」。2020年から日本でも販売がはじまります。高効率バーナーの特徴である「沸騰時間の早さ」「驚きの低燃費」に加え、「低温下や強風下でも変わらぬ性能」という数々のエクスペディションギアを世に送り出してきたMSRらしい付加価値が加えられました。無雪期用キャニスターストーブの完成形ともいえる製品です。発売前にその使用感を報告します。

スタッフ私物は店頭にございます。実物を見てみたいという方は店頭で手に取っていただけます。

 

使用感

日本で発売されるモデルはJIA(日本ガス機器検査協会)認証のために一部構造を日本仕様に変更しています。厳密にいえば北米仕様とは異なるのですが、ここでは2018年にオーナー土屋が北米で購入、3週間の山行で使用した際のデータを述べたいと思います。

シエラハイルート(カリフォルニア、USA)

山域 & ルート)アメリカ カリフォルニア シエラネバダ山脈(SHIERRA HIGH ROUTE)
標高)3,000〜4,000m
期間)2018年7月29日〜8月20日(行動日数19日間)
最低気温)-2℃
パーティー人数)2人
消費キャニスター)110サイズ 2個+α(使い切ったのは2缶。3缶目若干使用。)

気象状況は夏の北アルプスをイメージしていただければ良いでしょう。午後の雷雨や急激な気温低下など8月後半から9月頃と似ています。19日間のハイキングで消費したガス缶は110缶2缶のみとなります。2名で使っていましたので実質ひとり1缶。

朝)使用せず
昼もしくは午後休憩)コーヒーをたまに 150cc*2人
夕)食事用 250cc*2人、コーヒー 150cc*2人、スープ 150cc*1〜2人
*)1日に沸騰させる水の量は約1〜1.2L計算となります。

MSRのホームページによるとウインドバーナーで沸騰させる際のガス消費は227缶で18L相当。110缶ではその半分の9L。山行中を1日1L計算ならば19日で19L。ちょうど110缶2個分に相当する。日中に余計にコーヒーを飲んだり、気温が低い時に白湯を飲んだりということもあるので、3缶目に突入したことも妥当だといえます。わたしは完全に沸騰させるのではなく、泡がでてきたらもう火を止めてしまいます。こうしたことも燃料の節約にはつながっていると思いますが、概ねMSRが公表する沸騰のためのガス消費は適正値だといえるでしょう。

227缶 18L
110缶 9L

帰国後は雪山などでも使用しました。-10℃までは使用経験がありますが、それ以下では未知数です。そもそもが冬季用ではないので、これ以下の気温での使用はメーカーとしても想定していないでしょう。それでもそれなりの低温下で変わらずに機能することは確認できていますので無雪期用キャニスターストーブとしては十分な機能といえます。