
Corrine Dress
Weight
250g
着るのも着替えも素敵
無理も我慢もいらない
どんなときも心地よい
『Corrine Dress』
Text by Mika M. / Hiker's Depot
「Corrine Dress コリーンドレス」はシンプルなデザインながら素材やディテールにこだわりがあり、可愛くてカッコ良くて、組み合わせにもちょうどよく、気持ちまで楽しくしてくれるワンピースです。ドレスというと結婚式やダンスの衣装をイメージしてしまいがちですが、「ワンピース≒女性の上下一体の衣服」という解釈は日本特有のもので、英語ではフォーマルでもカジュアルでもドレスと表します。
ヘンプ、リサイクルポリエステル、再生繊維のテンセルの三つを混紡した素材を使用し、環境に配慮しています。ヘンプには、「紫外線防止」や「抗菌・消臭性」「吸水・吸湿性」の機能を備えています。また、ヘンプは地球環境への負荷が非常に少ない植物と言われています。
ワンピースは、構造上、風のとおりが良いです。衣類を上下それぞれ持つよりも軽くてコンパクトに畳めます。準備する時間だって着替える時間だって短縮できるので「ひとつ持ちたい」ときの着替えとしても優秀です。またコーディネートも多様です。キャップやハット、サンダルやシューズ、ストールなどの小物を変えるだけでも印象が変わります。ノースリーブのコリーンドレスは、上から羽織るウェアが干渉しにくいです。インナーにTシャツを着ても合うし、体型もカバーできるので嬉しくて頼りになります。
着るのが楽しみだったコリーンドレス。同じワンピースを色違いで持っているくらいワンピースに惚れ込んでしまっているので、ご案内があつくるしかったらスイマセン。ワンピースは普段はもちろんのこと、気持ちも体もラクにしてくれるアイテムとしておすすめです。
ワンピース好きの私ですが、じつは旅やハイキングをするようになってから、ワンピースをする機会が減っていました。ところが海外にハイキングへ行ったときのこと、ヒュッテに泊まりハッとさせられました。欧米の女性たちは、いかにも重そうなスウェットを着てくつろいでたり、ノースリーブやスカートを着用していたり、就寝時には下着のみだったり、裸足でいたりと…決まりがなく、自由に自分の心地よい好きなスタイルで過ごしている姿が印象的でした。わたしはいつの間にか、「ハイキングに行く時はハイキング目的でつくられたウェアを着なければならない」というルールを自分で勝手に作っていたなと気づかされました。もっと広い選択肢の中から着心地の良いウェアや好きなものを選んで着ても良いんです。できるだけ軽いものというこだわりは捨てれませんが、自分にとって気分がよくなったり、リラックスできて心も体も元気になるものにこだわりの軸を向けてみませんか。そんな私のおすすめのワンピースがコリーンドレスです。
機能と特徴について
優秀なアイテム
着替えを持っていく時に、トップスとボトムをそれぞれもっていくよりも軽いです。あれこれハイキングの準備をしていて、ハイキング後の着替えの準備までモチベーションが続かなかったり、眠くなったりと…しかし何でも良いわけではなく、ある程度はきれいに見える着替えをもっていきたいという疲れと反比例するキモチ。そんな状況を解決するのがワンピースではないでしょうか。ワンピースさえあれば、コーディネートを考える時間の短縮に繋がります。防寒着や風よけ用として持っていくシャツやウィンドシェルなどを羽織りものとして、活用すれば、荷物が増えることがないと思います。旅や長い期間を歩くときの洗濯中の着替えとしても使えるかと思います。ワンピースは、着脱がささっとできるので、時間をかけずに済みます。胃腸の締め付けがないので、開放感があるので疲れた体にもやさしく、気になるお腹まわりもカバーしてくれます。歩いた後は、ついついたくさん飲み食いをしてしまいがち。ワンピースはそのような時も苦しくなく、ぽっこりと出てしまうお腹まわりも目立ちにくいので、体も心も心地よくすごせるウェアと思います。
UPF 30+
『UPF』とは、オーストラリアやニュージランドで用いられている衣服の紫外線保護係数。
個人差や紫外線の強さによってことなりますが、10分~20分間に太陽の日差しを浴びると皮膚が赤くなりヒリヒリすることを日焼けと言われています。
UPF30+は、15分×30倍=450分(7時間30分) 直接浴びるより7時間30分遅らせる事ができる。
例えば、街に13時ごろおりてきて、このワンピースに着替え、日が沈むまで紫外線から守ってくれる事になります。(日本時間)
機能に優れ持続可能な天然繊維「ヘンプ」
日本で“麻”と言われるものの中には、亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)といった種類がありますが、実は本当はそのどちらもアサ科ではなく、本来の麻とは大麻(ヘンプ)のことを指します。人と付き合いが長い世界最古の繊維と言われ、衣類はもとより紙の素材としてや様々な利用方法のある作物の一つとしての歴史があります。広義の麻繊維類の中でもヘンプは、吸汗性や吸湿性に優れ、綿と比べても非常に高い強度を持っている素材です。
ヘンプ繊維には微細な穴が無数にある(多孔質構造)ため、水分をすばやく吸い上げ、拡散し、水分の蒸発を促進します。そのため汗を蒸発させ、早く乾かす効果にすぐれています。また調湿性にも優れているので暑いときは湿度を吸湿し、寒いときは多孔構造の特徴をいかしあたたかい空気を保ってくれるので、一年中快適に使用できます。このような構造は、熱伝導率が低いウール素材に似ているともいわれています。菌の増殖を防ぐ抗菌性と天然の制菌性を備えているので、臭くなりにくいです。
さらにヘンプは古くから栽培された「繊維作物」で、そのため現代のような作物法が無い時代でも簡単に作れるものでした。
- 農薬・化学肥料が不要
- 成長が非常に早い
- 輪作が可能
- 土壌が改良される
- あらゆる土地で栽培可能
など栽培する上でも環境に負担をかけません。プラナは独自のヘンプファームを持っており、もちろん無農薬で栽培しています。
持続可能な活動(SUSTAINABILITY MOVEMENT)に配慮した素材
このウェアに使われている素材は全て環境への配慮をしたものになっており、「ヘンプ」、「リサイクルポリエステル」、植物由来の再生繊維であるレンチング社「テンセル」の三つを混紡した使用しています。
ヘンプは先にも説明したように、持続可能などの繊維よりも環境負荷が少ないと言えます。プラナは環境ゴミで出たプラスチックの漁具などのリサイクルにも積極的で、ポリエステルはリサイクルされたものを採用しています。テンセルは、木材パルプを主原料とし「農薬・化学肥料が不要」「成長が非常に早い」「輪作が可能」「土壌が改良される」「あらゆる土地で栽培可能」など栽培する上でも環境に負担をかけません。プラナは中国にヘンプファームを持っているようです。もちろん無農薬とのことです。
肌触りのよい柔らかい生地
薄いですが透けない程度の厚みに自然の風合いがあります。細かいストライプになるように編んである為、のっぺりせずに立体感があり、肌へのベタつきを抑えます。柔らかい伸縮性のテンセルとヘンプとリサイクルポリエステルを組み合わせることでお互いに効果をもたらし、肌触りのよい着心地を生み出しています。収納した際にも長時間座った際も「しわ」がつきにくかったです。もしついても、着用しているうちに気にならなくなりました。つかっている素材と編み物の生地による特性かと思われます。
袖がないので、不器用な私でもたたみやすかったです。比較に350mlの缶を置いています。器用な方は、もっと小さく、キレイにたためると思います。
ノースリーブ
袖がないので上から羽織るシャツなどに干渉しないでスッキリと着られます。ノースリーブが苦手な方、冷房対策、紫外線が気になる時でもゴロつきを気にせずにさっと羽織れます。私としては袖がないほうが、コーディネートを楽しめるし、状況に応じた対応がしやすくなると思います。
風のヌケ道がある
ワンピースは入ってきた風がとまることなくヌケるので風とおしが良いものです。着るものを工夫してできるだけ涼しく過ごせれば、電気を使うのを減らし、すこしだけでも地球に優しくできそうですね。
アームホール
メーカーはヨガ前後のカバーアップとして使いやすいと言っています。それが理由かわかりませんが、下に着ているウェアが見えるかもしれないくらい、通常のノースリーブタイプより空いているように思います。風通しがより良くなるとおもいますので、プラスに考えてみて欲しいところです。
背面はややレーサーバックスタイルになっています。肩甲骨は隠れるくらいです。上から羽織るものに干渉しにくいので、肩まわりや腕まわりがスッキリ見えます。また袖があるものに比べてすずしいと思います。アームホールが空いていても肩からずれにくいのは、このおかげです。
ネックライン
お好みの空き具合は着用されているもしているものに応じても感じ方は人それぞれ違うと思いますが、割と空いている方だと思います。ネックラインの形が縦方向に楕円形なので、肩やフェイスラインがスッキリと見えます。
ネックラインの空きが気になる方は、空きが狭いインナーをあわせると良いかもしれません。
裾のデザイン
マキシ丈よりも涼しく、見た目もスッキリみえます。お好みの着用感で選ぶサイズによって丈の長さが変わってくるかと思いますが、膝がかくれるくらいの長さになると思います。ワンピースは座った時にどうしても少しあがってしまいます。またバックパックを背負った時も少しあがってしまいます。立った状態でこの長さであれば、電車やバスなどで、席に座る時も安心です。そして駅やスーパーなどで階段登り下りする時も安心です。生地が縦よりも横にストレッチが効いているので、足がとまる事なく広がってしまいやすいので、座るときは内転筋は安心しすぎないようにしてくださいね。
フロントとバックの裾はサイドより長めになってます。足の動きやすさをサポートしてくれています。生地のストレッチと動きやすいデザインのおかげで、スクワットや肩をいれて行う股関節のストレッチは問題なくできました。この裾のニュアンスの違いによって、涼しげで女性らしく感じられます。このようなやりすぎないデザインが他のワンピースとは違うところであり、コリーンドレスの魅力だと思います。
ロゴの位置
背面の首の下くらいに約0.5㎝ ×約2.5㎝(縦×横)のプレート状のものがついてます。目立ちにくいところなので普段着としても使いやすいです。気になる方や軽くしたい方は、外してもよいと思います。
サイズ
リラックスフィットとメーカーサイトに記載がるように、体のラインがでにくいフィット感だと思います。生地の柔らかさもあり、よりリラックス感が出ています。お好みの着用感があるかと思いますが、サイズを選ぶ目安は、通常着ているサイズと同じで良いかと思われます。私はプラナではMサイズを選ぶことが多いです。コリーンドレスのSサイズは、ピタピタにならずに着れましたが、丈の長さと腰やお尻まわりに余裕をもたせたかったので、Mサイズを選択しました。身長は173㎝ です。上半身にボリュームがない体型なので、私よりも背が低い方でもグラマーな方は丈が少しあがるので、同じくらいになるかもしれません。
使用感
アームホールの空きが広く、ネックラインもやや空いているので、トップスは見えてもよいインナーの着用をおすすめします。私は、カップつきタンクトップがお腹も冷え過ぎず、1枚で完結するので良いと思いました。またキャミソールよりもタンクトップの方が背面のややレーサーバックを緩和できるかとおもったからです。柄のはいったものや別の肩紐デザイン、色は同系色、もしくはカラフルであわせても良いとおもいます。お持ちのヨガウェア、水着なども合わせやすそうです。コリーンドレスの上に羽織りものを着用しても、アームホールの空きが広いので熱がこもりにくいと思います。ボトムは、生地が薄いので透ける心配があります。下着だけできる場合は、柄や色の濃いのはさけ、ベージュ系が良いかと思います。レギンスやパンツをあわせる場合なら、あまり気にせずに好きなもので良いと思います。暑いときは、ショートパンツなどでもよいかもしれません。もう一つの心配は冷房が効いたところに長時間いる時は冷えすぎてしまいそうです。ワンピースは風通しがよいので、冷え対策として、フロントのあけしめができるジップタイプや元々フロントがあいていないスウェットタイプの方が良さそうです。素足の場合は靴下をはいたり、膝下の着圧ゲーターなど併用すると、より体が冷えにくいと思います。
『prAna』について
prAnaは、1992年にカリフォルニア州カールスバッドにて生まれました。BeaverとPam Theodosakis夫婦が愛するヨガ、クライミングそしてアウトドア全般で使えるウェアを二人のガレージで作り始めたことがきっかけでした。当初から、日常生活でもアウトドアでも使える汎用性をもっていること、そして二人が愛する自然に負荷を与えない、リサイクル素材を中心とした自然に優しい製品づくりをすることを目標としていました。
そのコンセプトは最初から徹底していて、初めて商品を発送する時には、近所のグローサリーストアの果物の空き箱を再利用しお客様に送ったそうです。また商品につけるタグは、自分たちで新聞紙や雑誌を小さく裂き、水と自然由来の接着剤を混ぜ作りあげました。サスティナビリティの向上にむけてサスティナビリティへの取り組み(地球上のあらゆる限りある資源を大切にして持続可能なものにしていこうという考え方)、たとえ小さなことであっても環境に配慮した活動に積極的に取り組みをしています。「オーガニックコットン」、「リサイクル/サスティナブル素材」、「フェアトレード」、「ブルーサイン」と言ったキーワードかかげています。
1993年から製品タグには再生紙を使用し、2018年には全ての製品の綿を100%オーガニックに変更。他の素材も、再生利用可能な素材を積極的に採用し開発をしています。