
HFS [Mens]
Weight
386g
SPECIFICATIONS
- 重量
- 386g(9インチ)
- アッパー
- ・高い通気性の2層構造のメッシュアッパー。
・吸汗性高く快適性を保つ“37.5”ライニング
・足を安定させるストラップは溶接保護され耐久性が付加 - ソール
- ・5.5mm FeelTrue®ラバーソール
・取り外し可能な2mmインソール
・タイヤトレッドに刺激されたユニークなソールパターンが様々な
条件下でもトラクションを発揮
・接地面積が広くフラットでダイレクト感と反応に優れる - カラー
- Pewter
- サイズ
- US 8.0 / 8.5 / 9.0 / 9.5(全てインチ)
*これ以外のサイズについてはお問い合わせください。

軽量で涼しい
毎日履いて
どこでも履きたい
『HFS』
サンダルのように軽快で、サンダルのように自由なシューズを想像するメーカーXero Shoes(ゼロシューズ)。言い過ぎかも知れませんが、そう言いたくなるのです。
久しぶりに本気のベアフットシューズを見た気がしたのは、同社「Prio プリオ」が登場した時です。ベアフットシューズとしての主機能とは、足本来の動きを妨げない、ということにあると思います。その中でも最低限を加え、何ものでもあって何ものでもない、アウトドアでもトレーニングでもどこでも好きな場所、好きな時にはけるシューズとなったのがプリオだと思います。これがゼロシューズのシューズカテゴリーの中心にあると思います。
そのプリオに耐久性を付加しトレイル用としたのが Terra Flex。柔軟性をプリオに近づけクッション性を付加したMesa Trail。そして、もっと軽く柔軟で足との一体感を求めたのがHFSと言えるかもしれません。
5.5mm FeelTrue®ラバーソールを採用。タイヤの溝にインスパイアされた新たなパターンになっています。プリオと同様ではあるものの、全体の柔らかな作りと相まって、プリオよりも地面へのダイレクト感を感じるように思います。接地面積が広くフラットな作りは足全体での衝撃緩和がしやすく、反応に優れ、掴む感触を感じやすいです。2層のメッシュアッパーはゴミの侵入を防ぎつつ高い通気性を確保しています。2mmのインソールは取り外し可能で、外した状態で履くことも可能です。圧着されたアッパーはガード能力は強くないですが、その分指先の自由度を広げてくれます。シューレースを締めることでシューズ全体が締まる構造は共通で、ストラップ部分は保護カバーされており、フィット感を高めつつ耐久性を付加しています。インナー生地には吸汗速乾性に優れ体温を快適に保つ「37.5」テクノロジーが用いられた素材を使用しており、長時間での着用でも快適性になるよう考えられています(Natural Feel)。
ゼロシューズの共通点として、広いトゥーボックスは足指の動きを妨げず本来の機能を活かします(Natural FIT)。爪先の動きに追従するフレックスポイントがありながらも全体が丸められるほどの柔らかさは足の動きを妨げませんし、「XeroDrop」の高さのないヒールは人が本来もつ正しい姿勢を保ち、足がしっかりと地面を踏みしめられます(Natural MOTION)。
HFSはゼロシューズのいろんな思いを略称に変換して付けられた名前です。プリオは本当に良いシューズですし、上記しているように今のゼロシューズのシューズカテゴリーの中心にあるのはプリオだと思います。しかし、それよりも先に、最初のシューズとしてリリースされたのはコットン素材で作られた「Hana ハナ」というモデルです。HFSはこれと非常に似ていると言えます。ゼロシューズ好きの間でハナのことを愛情をこめて「サンダル」と言ったります。それくらい気軽にはけて、軽くて、ベアフットシューズの心地よさがあるのです。プリオが靴っぽいとすれば、HFSは靴でありながらよりサンダルのように軽く柔らかく、足が自由なのです。
クッション性をあえて少なくしていますので、履き慣れない人にとって「足が痛い」と感じるでしょう。ぼくも最初はそうでした。しかし慣れるとこのしっかりと足が地面についている感じが癖になるのです。この足の心地よさをランニングだけにするのはもったいない。普段履きだけでももったいない。
散歩する時も、自転車に乗る時も、木登りする時も、歩いたり走ったりジャンプしたり。子どもの時、サンダルだろうが靴だろうが、自分のお気に入りとどこまでも自由に動き回ったあの頃をどうしても思い出してしまう、ワクワクするシューズです。

機能や特徴について
HFSはBarefoot Shoes というカテゴリーに入ります。なんとなくベアフットベアフット言っていますが、直訳すれば「はだしぐつ」です。しかしそれでは意味不明です。裸足で履く靴だという解釈もできるし、裸足のように薄い靴とも解釈できるかもしれませんが、この場合「裸足でいるような歩き心地のくつ』と解釈するのが良いでしょう。
ベアフットシューズをこれほどバリエーション豊かに表現できるのはXero Shoes ならではかもしれません。そんなゼロシューズからPrioに続くトレーニングやランニングだけに止まらないマルチなベアフットシューズとしてリリースされたのがHFS です。
ゼロシューズは「HFS」のことを、足の動きを自然にする “Highly Flexible Sole” であり、履くと笑顔になってしまう“Happy Face Shoe”であり、人の自然な脚の運びをする“High Frequency Stride”であり、履いた時に快適で軽くて叫びたくなる“Holy ___ ___!”だと言っています。HFSという名称にはこれほどたくさんの思いが詰められている、こだわりの一足、と言えるでしょう。
・Natural FIT
広々としたトゥーボックスは、ベアフットシューズだからといって必ずしも全てのメーカーが取り入れているわけではありまえん。むしろゼロドロップシューズでは一般的になりつつあると言えるでしょう。爪先を圧迫しない広さ、ボリューム感があり、指先がリラックスします。これは人が裸足であれば当たり前のことです。ですが、多くのシューズでは爪先をフィットさせ窮屈にすることで安定をうむとしています。全てが間違いというわけではありませんが、人の足の指は広がって体重を支えたりバランスをとるように作られています。なのでそれを邪魔しないようにすることで人間本来の足の動きを取り戻そうと考えているわけです。ですのでこの手のシューズを履き慣れていない人は「合わない」という表現をしますが、次第に慣れ足の指がしっかり使えるようになってくるとこの広さや指先が自由に動くことの意味がわかってくると思います。


・Ntural MOTION
人が本来持つ動きを妨げずに、追従するような構造になっているます。その中の一つの特徴として、爪先の動きに追従するフレックスポイントがありながらも全体が丸められるほどの柔らかさを持っています。ただ全体に柔らかければ良いわけでなく、人の足は中足趾節関節、要するに指のところからしか曲がりません。靴と足のサイズが合っている場合に足の指が曲がるところが靴も曲がるようになっていること、フレックスポイントがあることが重要なポイントになるのです。ただし足はそう単純でもありません。人間の体の中で最も複雑で骨の数が多いところでもあるので、靴全体が柔らかいということが足の動きを妨げないことにつながっているのです。ゼロシューズのすごいところが、これが両方ともちょうどよくまとまっているところでしょう。
必ずしもこの方法が全てにおいて良いと言うわけではありません。例えば同じゼロドロップシューズで知られるAltraは、幅広で自由なトゥーボックスやフレックスポイント、ゼロドロップというところは共通ですが、もう少しソールに厚みもあり丸められるほどの柔らかさは持っていません。また中足骨のサポート機能があるところなどは、長距離を歩くことであったり、足裏の衝撃を緩和することにも注力した時に安心できる作りになっているということでしょう。けれどもアルトラのシューズもフレックスポイントがしっかりあるのはもちろんのこと、靴全体も曲がるくらいしなやかな作りになっているということは、両社とも足のことを考えた時に足本来の機能を生かすために、フレックスポイントと靴全体のしなやかさが大事だと考えているのだと思います。
もう一つの特徴はここまでも言葉としては出てきている「XeroDrop」です。これは「母指球とかかとの高さに差がない」ことを言います。
人は本来「はだし」で立ったり歩くもので、その時には当然ながら前後の高さの差なんてありません。しかし現代の運動靴はかかとが高いのです。これは運動機能をサポートするという側面があるものの「歩きやすい靴・走りやすい靴」として昨今のシューズの多くにこの機能が取り入れられている現代人は何の気になしに、当たり前のようにかかとが高い靴に慣れてしまっています。しかし繰り返しですが人は本来はだしで活動する動物。その人がかかとの高い状態を続けると体全体に歪みが生じてきます。これは現代の運動生理学の中でもわかってきていることです。
ゼロドロップであることは、人が本来もつ正しい姿勢を保ちます。正しい姿勢が保持されることで足がしっかりと地面を踏みしめられるので、バランスも取りやすくなり、筋肉への負担も減ることになります。それがひいては怪我の予防にも繋がると思います。ただし一度もゼロドロップシューズを履いたことがない人がいきなりゼロドロップで長距離長時間などの無理をすると返って怪我を招くことにもなりますので気をつけて徐々に慣らしていくことが大事です。そういう慣らし運転にもゼロシューズは適していると思います。


・Natural FEEL
足がそのままの地面を感じやすいということは、大地を感じることにも繋がるのでしょう。それがゼロシューズの言うFeel TheWorld®なのだと思います。
ゼロシューズは、地面をダイレクトに感じやすいソール構造に心を砕いているメーカーです。だったら裸足で良いじゃないか、といえばその通りなのです。しかし今の僕らは動物としては劣り、裸足で長いこと地面を踏みしめ過ごすことが難しくなっています。だからソールはあって欲しいが、どこまでちゃんと地面を感じられるのかが重要なところです。ゼロシューズのソール構造は下手するとサンダルよりも薄く作られています。
HFSは構造全体で5.5mm の厚みのソールとなっています。というか、これしか無いのがすごいところです。ゼロドロップサンダルで知られるLuna Sandalのモデルの中には15mmの厚みのソールもあることからも、ゼロシューズがどれほど地面へのダイレクト感を重視しているかが窺い知れます。
ソールの構造として、主であり唯一のソールが「5.5mm FeelTrue®ラバーソール」です。そして2mmのインソールの2層で構成されています。タイヤの溝にインスパイアされた新しくユニークなパターンになっています。ゼロシューズ基本のV状パターンを配置しつつも、中央・トゥーの外足内足部・ヒールの外足内足の3つのパータンを組み合わせ、さまざまな状況でのグリップとリリースがしやすくなっています。メサトレイルなどと比較し接地面積が広くなっており、よりフラットで地面を掴む感触に優れています。広い面積を持ったソールは自然な着地がしやすくなり、人が備え持つ体衝撃緩和の動作を最大限活かせるようになっています。Prioとは同様の構造と厚みではあるものの、HFSソールパターンの表面積の多さやアッパー全体の柔軟性があるためか、Prioよりもダイレクトに地面の感触が伝わってくるように思います。
2mmのインソールはあまり期待しないでください。これに関してはどこのメーカーも同じことだと思います。履くごとに、つぶれてくるのはもちろんのこと表面の素材はだんだんとすり減ってくるでしょう。インソールは状況に応じ好みのものを入れるのが良いと思います。ただしインソールによってはそれ自体にかかとの高さがあるものもありますので、それを入れてしまうとゼロシューズらしさを損なってしまう可能性がありますので注意してください。
インナー生地には吸汗速乾性に優れ体温を快適に保つ「37.5」テクノロジーが用いられた素材を使用しており、長時間での着用でも快適性になるよう考えられています。2層のメッシュアッパーはゴミの侵入を防ぎつつ高い通気性を確保しています。ゼロシューズの特徴ともいえるデザインのミッドフットとインステップを安定させるストラップは保護カバーがされ、耐久性を高めています。
目的としてクッション性をあえて少なくしているBareFootシューズは、履き慣れない人にとって「足が痛い」と感じるでしょう。僕も最初に本当のベアフットサンダルを履いた時は500m歩くのも辛かったのを覚えています。本来動物である人間は靴なんて必要とせずに歩いていました。しかし靴を履き慣れた現代人は想像以上に足裏が弱くなっているのです。今では5mmあれば足が痛くなるようなことはなくなりましたが、それでも長時間においては足裏の筋肉が疲れやすいのは否めません。しかし、それでもこのダイレクト感のある感触は慣れるほどにハマっていき、どこでもどんな状況でも使いたくなる心地よさと魅力があるのです。


・足と靴とのフィット感
ゼロシューズの共通点とも言える、Huarache(ワラーチ)からのインスパイアされた足と靴との一体感を作るのが甲の部分と中足部にあるストラップです。メサトレイルはストラップがカバーされており、不意にストラップに小枝などが引っかかることを防ぐだけでなく、ストラップが傷んだり切れてしまうということから守ります。
一見してはわかりませんが、シューレースと連結しているストラップを引いてみると分かりますがちゃんと中で動くのがわかります。甲の部分はかかと方向へも影響しヒールの安定性への寄与します。中足部は逆Vになっているストラップが靴のと一体感を作り、横方向へのズレなどを軽減し安定させてくれます。
ヒール部分は、ヒールカップと言われる硬い素材も中材すらありません。ヒール下部の溶着がヒール形状を崩れにくくしている以外、守るものはありません。またメサトレイルなどのトレイル向けのものよりほんの少しヒールが浅く作られているように思います。何もないおかげで柔らかくどんな形にもなるので、かかとの細い人、かかとの大きい人でもなんとなくフィットしてしまいますし、足がもっと自由に感じます。ですがそれだけでは遊び過ぎるのですが、それを安定させてくれるのが上述しているストラップの機能なのです。


・5,000 mile sole warranty
当初懐疑的というか、冗談だろうなと思っていたセロシューズの「5,000 mile sole warranty」。本当に5,000保つかは分かりませんが、とにかく長持ちします。今までいろんなシューズを履いてきた経験から言っても、ちょっと驚くくらい長持ちしてくれる印象です。だからといってその前にアッパーが破れてしまうなんてことはよくあること。某社のアッパーの破れやすさなんてある意味お約束になっています。ところがゼロシューズ、アッパーも意外や意外、とくになにもない。ヘタリ感も少ないし、見た目の変化も少ないと思います。シンプルなゼロシューズのデザインからは想像しない、ちゃんと作り込んであるシューズです。だから本当に5,000 mile 使えてしまうかも知れません。
・Vegan friendly materials
最近のミニマリストシューズには、「Vegan friendly materials」という言葉が付いていることがあります。どういうことかというと、別に植物性のもので作っているということではなく、動物性の部材を使用していないということです。だからといって、地球環境のことを考えると化学製品なら良いという考え方については多いに疑問ですが、できることなら動物植物問わず、持続可能な生産ができる素材を使ったりしてアピールして欲しいものです。けれどもどうせ化学製品で作ってしまうのなら、長く使える丈夫なものであって欲しい。そういう意味ではゼロシューズはその期待に応えてくれる長持ちをすると思いますし、ぼろぼろになるまで履き続けたいと思います。
使用感について
楽ちん。足裏が心地よい。ぼくのもう一つのお気に入りです。
ゼロシューズはこれまでにまだメーカー名がInvisible Shoesと言ったころにDIYキットをはじめに、Z-Trek、Z-Trail、Hana、Prioなどと履いてきました。相当Prioがお気に入りでした。あらたにHFSとMesa Trailを履くことにしました。Mesa Trail はヒールカップもややしっかりしているので「靴」としての成立が僕にとってはちょうどよいので、正直HFSよりも好きです。しかし、HFSも今まで履いたゼロシューズのラインナップよりはお気に入りです。木登りをするなら、メサトレイルよりはHFSですね(笑)
なにが良いってメッシュアッパーの通気性。暖かくなるとすぐに靴下を脱いでサンダルになりたがる僕にとって、温暖な時にでも快適さを感じられるくらい通気性の良いシューズです。ただ、まだ寒い時期から履き出したのですが、足がすっかり冷たくなるのにはちょっと困りました。でもそれぐらいだから、積極的に水にも濡れていけるし、温暖な季節を楽しむのに最適なシューズだと思うのです。あとで細かい砂が詰まってしまうことさえ気にしなければパックラフト用のシューズにしても良いくらいです。
アッパー全体はHanaほど薄くは感じませんが、柔らかい。足を抑えているのかいないのかってくらいです。もちろんシューレースを締め込めばちゃんと抑えてくれますよ。だけど、あえて緩く履くのが僕のお気に入りです。トゥーガードは圧着素材なので弱めですから、つまずかないように足を置いていく動きを上達させるのにも良いですね。柔らかな割には形崩れもしにくいので、長く履いてもへたった感じが出にくいように思います。メサトレイルやテラフレックスと比べればクッション性は乏しいです。なので慣れていない人にとっては最初苦しいかもしれません。しかし、足が慣れるにしたがって、厚いクッションのシューズを履いた時の違和感。地面の上に立っているのではなくて、靴の上に立っているように感じるのです。
あくまで個人的な感想ですが、アルトラ/ローンピーク3.5でギリギリでした。あの厚みとクッション性があると長く歩くのは楽なのですが、どうしても「グニュ」としますし、靴の上に立っている感が多少ありました。ローンピーク4.5はその点、かなりダイレクト感に優れつつもクッション性もあると思います。しかしそれでも長期間クッション性のある靴を履いたあとにゼロシューズを履いた時に感じる、より地面をダイレクトに感じ足が喜ぶ、思いをするのです。
ストラップがあるとはいえ、周りに配されたガードが減りどうしてもアッパーの押さえ込みは弱いですが、むしろゼロシューズらしく、その点についても特に不満はありません。カラーに関しても、ちょっとランシューっぽいし、合わせるもの次第では地味すぎるところもありますが、そう感じるのは僕だけかもですね。でもカッコいいと思っています。
うん。やっぱりメサトレイルは僕好みです。なんですが、それはシューズとしてのバランスや完成度を考えた時のこと。むしろ、ベアフットシューズ、として考えるとHFSの方が好きです。こういう足が自由になる心地よいシューズを履いて、Under 2kg のULスタイルで、ちょっと近くの山にお散歩気分でオーバーナイトハイキングがおすすめです。
About Xero Shoes = Feel TheWorld®
「Xero shoes」は、もとをInvisible shoesと言っていた、ミニマリストサンダルのメーカーです。元がシンプルなサンダルに靴の機能をいち早く取り入れたChaco sandal やTeva sandal がありますが、それとは逆にクッション性を担うミッドソールがない、非常にシンプルなサンダルを作っています。サンダルデザインのアイデアはHuarache(ワラーチ)というメキシコの革紐で編んだ平底サンダルがベースとなっています。似たようなメーカーにLuna Sandal がありますが、ルナサンダルもHuaracheをベースとしていることはいうまでもありません。
ルナサンダルやゼロシューズ登場以降、作りやすいデザインであることからも一気に類似のシンプルなサンダルを作るメーカーが増えました。個人で手作りキットを販売するメーカーが国内にも出てきました。しかし、ルナサンダルやゼロシューズがワラーチをベースにしたのに対し、後発のメーカーのほとんどはルナサンダルやゼロシューズをベースとした派生であることは、デザイン上同じようだとしても、ものづくりにおいてのマインドに大きな違いがあります。事実その流行の波は、シンプルであったサンダルのクッション性を高め、底を厚くさせ、シューズと遜色のないソールパターンを取り入れさせ、ミニマルからは程遠い、普通のサンダルへと向かわせることになったのです。
その中において、唯一メーカー創業当時と変わらない手作りキットをベースとした商品展開をし、ストラップデザインを変化させても、地面との感覚を大事にし、ソールの厚みやシンプルさに心を砕いて物作りをしてきているのがXero Shoesなのです。もちろん他メーカーもミニマルなアイテムはありますが、それが主力でないことはラインナップを見れば明らかです。しかしXero Shoes ではミッドソールなどのクッション性を排したモデルを数多くラインナップし、それを続けてきたことがメーカーのオリジナリティを確立させてきたと言えるでしょう。
サイズについて
ゼロシューズは最初がサンダルからだったからか、シューズは裸足でちょうど良いくらいになっているのかも知れません。ですので靴下を履いての利用と考えると少し大きめを選んでも良いと思います。
参考例として
着用の人物:はだしの実測値 25.5 cm の大柄な男性
実際に着用しているシューズのサイズ:Xero Shoes 9.0、Altara 8.5、Vasque 9.5、Scarpa 9.5、Salomon 9.0
こうみるとかなりメーカーによってサイズがバラバラでメーカーのサイズ表記が各々の基準に基づいている目安であることが分かります。選ぶ時に基準が必要ですので、まずはこういったトレイルランニング系シューズを選ぶ場合「実測プラス1.0cm」が基本の考え方としてください。
Xero Shoesはもとがはだしで履くサンダルのため、ゼロドロップ系シューズの中ではタイトな作りだと思います。参考例の人の場合、「インソール有り/はだし」または「インソール無し/靴下あり」の場合ならば8.5でも着用が十分可能。「インソール有り/靴下あり」の場合ならば 9.0 の方が良いそうです。ゼロシューズは裸足がベースになっているということを念頭にサイズを選ぶと良いでしょう。