
TITANIUM LID for snowpeak Ti Single Mug 600
販売終了
Weight
24g
チタンマグをクッカー替わりに使用する日本のULハイカーにとって、Snowpeakチタンシングルマグ450をスタンダードだと考えると、「もっと軽くミニマムにという方向性」と「ハイカー二人でも使えるという方向性」、 このふたつが出てきます。前者にあたるのがMSRチタンマグ、Evernewチタンカップ、廃盤となったA&Fトレールマグなどでしょう。後者に あたるのがEsbitチタニウムクッカー、MSRチタンケトル、そしてSnowpeakチタンシングルマグ600などでしょう。
アメリカではカップルでスルーハイクを楽しんでいる姿を見かけます。わたし自身もJMTで出会いましたし、ULハイキングの創始者ともいえるレイ=ジャーディン自身がパートナーと共に今もって数多くのスルーハイクやアドベンチャーを実践しています。キルトも、シェルターも二人で使用することを前提にすれば当然一人当たりの装備は大幅な軽量化が できます。もちろんクッカーもです。450mlサイズだと計算上は二人分のフリーズドライ食品を戻せそうですが、実際にはすり切り一杯で沸かすことができ ないので難しいのが実状です。そうした点からも600mlサイズならば間違いなく二人分の必要量を沸かすことができるのです。
また寒さが厳しくなるこれからのシーズン、暖をとるために暖かい飲み物をたっぷり飲みたいという場合にはひとりでもこのサイズは嬉しいものです。500mlのプラティパスやナルゲンボトルで湯たんぽを作る場合にもこの600mlというサイズはちょうど良いかもしれません。
他でも述べたようにスノーピークは「頑丈」であることを重視して製品開発を進めています。そのため他社と比べて重量的なメリットが大きいわけではあ りません。それでも既に持っているマグカップがクッカーとしても機能するというのは嬉しいことだと思います。そういった意味からもチタンシングルマグ 600用の蓋のリクエストが大きかったのかもしれません。
実測79g、肉厚な本体は変形の心配が非常にすくない
チタンシングルマグ600ml用のチタニウムリッドは完全ハンドメイド。日本の町工場が世界に誇る職人技「ヘラ絞り」でひとつひとつ加工していただいています。今回の製造、販売に関してはT's Stoveさんにお世話になっております。
チタンシングルマグ600(78g)とチタニウムリッド(24g)とで合計102g。極端に軽いということはありませんが、ULクッカーとしてア メリカでも定評あるEvernew Tiウルトラライトクッカー(600ml、97g)と比べても5gの差しかありません。秋冬用ULクッカー、熱効率に優れる平型のEvernewか、破 損&変形の心配の少ないSnowpeakにするか、使用するストーブとの相性含め、面白い検討ができそうです。
*)Snowpeakチタンシングルマグ600(¥2,530+税)も販売中。