
Titanium Foil
Weight
14g
日本が誇るストーブメーカー、T's Stoveの登場によりアルコールストーブ&エスビットストーブへの認知度があがりました。更にそれに付随してウインドスクリーン(風防)への理解が高 まったことは特筆すべきことかもしれません。絶対的な火力に劣るアルコール&エスビットストーブだからというのも確かですが、多くのハイカーがウインドス クリーンについて考えるようになったのです。
1.「風除け」 まさしく「風防」としての基本性能
2.「ゴトク」 チタンペグ等を併用することでクッカーを載せるゴトクを兼用
3.「ヒートリフレクター」 輻射熱の有効利用により火力を補う(注1)
4.「チムニー効果」 吸気孔の存在による燃焼効率の向上
機能としてのウインドスクリーンのポイントはおおよそこの4点に集約されるでしょう。そしてそれぞれの機能にフォーカスするカタチで様々なウインドスクリーンが考案(注2)されています。
こうした機能への注目だけでなく、素材への注目は以前からハイカーの間で盛り上がっていました。Backpacking Light等で扱われていた0.05mm厚以下のチタンフォイルは世界最軽量のウインドスクリーンといわれていましたし、現在ではカーボンフェルトを使用 する流れもあります。そうした中で注目したいのが0.1m厚のチタニウムフォイル(TR270C)です。
=高い耐熱性=
純チタンの融点は約1700℃。ウインドスクリーンとして通常の使用で問題になることはありません。
=優れた耐蝕性=
ウインドスクリーンをクッカー内に収納するハイカーにとってウインドスクリーンが錆びないこと、金属臭がしないことは意外と重要なポイントです。これらは共にチタンの特性です。特に耐蝕性の高さにより錆、腐食への心配が無くなったことは大きなメリットです。
=扱いやすさ=
0.05mm以下の紙のようなチタニウムフォイルには軽さに対しての過激な面白さがありましたが、薄すぎるために使用するハイカーをかなり選んでし まう側面がありました。今回の0.1mm厚はステンレス製のウインドスクリーン等でもおなじみの厚みですので扱いやすさには定評があります。また粘りがあ るチタンはくせがつきやすいので、クリップ等で固定しなくてもキレイなカタチが作れます。
「軽量、耐熱、耐蝕に優れたチタニウムフォイルはULハイカーの風防素材として最適なもののひとつです。」
FREELIGHTチタンフォイルは「素材」としての正確が強く、ウインドスクリーンで必要な吸気口をあけていません。各自で加工をする等の必要がありますが、文房具用の孔明けパンチで十分に加工が可能です。なおサイズ的に600mlクラスまでの小型クッカーでの利用が最も適しています。付属している収納ケースはエスビットやティンダーウィック等の収納ケースとしてもご利用いただけます。
注1)この効果を利用できるのはアルコールストーブ&エスビットストーブのみ。ガスキャニスターストーブやガソリンストーブでは燃料への加圧&暴発を防ぐためにも熱の逃げ場が絶対に必要です。
注2)ゴトク系機能は日本のT's Stoveによる一連のゴトクシリーズ、チムニー効果ではアメリカのTrail Designによるカルデラコーンシリーズが代表的モデルといえます。