
TriPod
Weight
3g
Power と Air
Powerの方が高さがあり、酸素が供給されやすいため、火力アップします。本体の強度、安定性も増しています。
*Ti Power はPower と同形状になります。
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ウルトラライトなギアデザインには大きなふたつの柱が存在します。
「超軽量な最新素材の採用」
「機能要素以外の一切を排除するシンプルさ」
自転車でいえば前者はカーボン製、チタン製のパーツをふんだんにアッセンブルすることで軽量化にとりくんだレース用ロードバイク、後者はブレーキす らもはずし必要最小限のパーツでくみあげられた競輪用ピストバイクといえるでしょう。それぞれにメリットがあり、それぞれにあやうさもあります。しかし突 き詰めた姿に共通するのは「軽さ」だけでなく、ある種の「美しさ」ではないでしょうか。
関西のガレージメーカーによるTriPod Airにはまさにそうした美しさ、特に後者の美しさが備わっています。
3点を任意の場所におけば、ゆがみの無い平面を確実に作ることができます。海外のストーブメーカーでは3点支持のゴトクデザインをとることが多いの はそうした理由からです。4点ゴトクの方が確かに安定感はすぐれていますが、確実な平面という点では3点ゴトクが間違いないのも事実です。大型のクッカー 使用を前提とした大火力ストーブならば4点ゴトクという選択がベターでしょうが、小型のクッカー使用を前提としたソロストーブならば3点ゴトクは軽量化の うえでも無視できないデザインといえます。固形燃料を愛用するULハイカーにとってはなおさらです。そんなULハイカーのための超軽量ゴトクが TriPod Airです。
接地部分も3点、ゴトク部分も3点、上下シンメトリックなデザインは2012年3月、特許庁に意匠登録(意匠登録 第1434971号)がなされています。生産に至る準備期間1年間をふまえてのリリースとなります。
ゴトクサイズから考えてもメーカーがうたう許容荷重500gは妥当でしょう。容量500ml以下のマグポットでの使用が適当です。個人的にはTERRA NOVAやFreelightといった容量300ml後半のマグポットとの組み合わせがクッカー、ゴトク双方の「ウルトラライト」が相乗効果をうみだすベストマッチだと思います。
ウルトラライトハイキングにおける「潔さ」と「ひらめき」の魅力を再確認させてくれる道具、それがTriPod Airだといえるでしょう。どう使うかはまさにユーザー次第といえるでしょう。
<参考:使用例>
<居酒屋等で使用される固形燃料の利用>
<アルミキャップにEsbit、アルコール等をいれて使用>
<TriPod Power>
強度、安定性ともにアップしたモデル。『Air』よりも高さがある為、鍋と燃料の距離が十分に取れることで、酸素の供給もおこなえ火力アップに繋がる。強度が増した分、1Lくらいの鍋でも使うことができる。
上から見ると、Air と違い丸みを帯びている。