
参考商品:Titanium UL POT 350(生産終了のため)
Weight
70g
アーカイブの記事になります。メーカー生産終了。在庫無し。
ハイカー各自がそれぞれに持っているこだわりや考え方を「ハイカーディレクション」といいます。
道具の選び方、使い方、歩き方、泊まり方、ハイキングにおける様々なシーンでハイカーディレクションは現れます。道具選びの中でハイカーディレク ションが顕著に現れるものはシェルターとクッカーではないでしょうか。ウルトラライトハイカー的な要素を象徴するものがこの2アイテムだといえるでしょ う。
ハイカーは多かれ少なかれ、お湯を注ぎ、蒸らすだけで完成するフリーズドライ食品を愛用しています。 この食事に必要な条件は「200mlの水を沸かすこと」だけです。こうしたことから日本のULハイカーを中心に2000年代後半からチタンマグをミニマルクッカーとして愛用する流れが 定着しました。一方、北米のトリプルクラウンに代表されるロングトレイルでは、まさに日常生活ともいえる半年にわたるハイキングが展開されます。物理的に も経済的にも全てをフリーズドライ食品にはできません。スーパーで買える食材を調理するため、600~800ml容量の「煮炊き可能な」サイズが選ばれて いるのです。
フリーズドライ中心の湯沸かしサイズ) 200~500ml マグカップサイズ
煮炊きを必要とする調理可能なサイズ) 600~800ml クッカーサイズ
1月を越えるロングハイクに憧れつつも、日本のハイキングシーンではデイハイク、ウィークエンドハイクが中心になります。湯沸かしのみでさっと食事を済ますULハイカーも多く、やはりチタンマグクッカーへの注目度はいまだ高いといえます。
FREELIGHT チタンULポッド350はフリーズドライ1食、スープ1杯、コーヒー1杯の湯沸かし専門。450サイズのマグカップを見慣れた目には小さく感じるものの、ULハイカーの実用には全く問題ないでしょう。マグポットの主流といえるSnowpeakチタンシングルマグ450、Evernewチタンマグポット550から更に一歩、軽量化に踏み込もうというハイカーにとっては試すべきマグポットといえるのです。高さと底面径がほぼ同一の安定感あるフォルムは、小さなアルコールストーブ、エスビットストーブとの相性も良く、安心して使用していただくことができるでしょう。
このサイズ、このフォルムで蓋付きというクッカーはおそらくこのモデルのみ。アルコールストーブやエスビットストーブでの使用を前提にした、まさに ウルトラライトハイカー向けのニッチなクッカーです。そして付属している蓋はSnowpeak チタンシングルマグ450にも適合します。従来のSP450用蓋よりも2g軽くできるというオマケ付き。ウルトラライト志向、ミニマル志向、グラムカウン ターなハイカーには是非手にとっていただきたいクッカーです。