
参考商品:META 1P(メーカー廃番・在庫無し)
Weight
906g
Black Diamond メガミッド以降、各社からワンポールシェルターがリリースされて久しくなりました。ここ2,3年で市民権を得たといえるワンポールシェルター。その存在感 あるデザインだけでなく、しっかりと設営すれば耐候性が高い点もハイカーにとって大きな魅力です。しかし、
「ソロ用モデルが極端に少ない」
「軽くするにはフロアレスで使用しなければならない」
という点で躊躇していたハイカーも多いのではないでしょうか。当店はフロアレスシェルターも日本の山に対応できるという立場ですが、「虫」「雨」 「風」に対してフロアレスを不安視するキモチも理解できます。NEMOのMETA1Pはこれらの点をクリアするシェルターだと言えます。
<フライにフロアとバグネットを直接縫製しているシングルウォールタイプ>
①フロアレスの使い勝手をそこなわない広い前室
6角形のワンポールシェルター、その底面の半分を居間(室内)、半分を土間(前室)に分けたといえるほどの広い前室を持ちます。フロアレスシェルターのメリットのひとつとして靴をはいたまま、レインジャケットを着たまま入れたり、調理ができる広い地面を有している点があげられます。使用にあたっての自由度が高いこの特徴をそこなわない広い前室は大きな魅力です。
②結露対策を意識した高い換気機能
水蒸気圧差、温度差といった原因で生じる結露は幕営生活、特にシングルウォール派の悩みのひとつです。現時点ではこれを根本的に解決する方法は無いのですが、アライテントさんもカタログで解説しているように換気に留意するのが最も効果的な方法のひとつです。
METAでは付属するガイライン(写真右)を使用することで前室を完全オープン、前面メッシュで使用することができます。フロアの長辺側にメッシュがあるため換気しやすいことは大きな利点でしょう。また後側下部にも換気用のメッシュスクリーンが配置されています。
③テンション調整に配慮した仕様
テントのフライ、ツェルトの対水圧を比較してみると、大半のモデルは1,000mm~1,500mmに落ち着きます。雨天でツェルトが漏水したという報告もありますが、同じような対水圧でこのような差が生じるのは何故でしょう。最大の差は「設営時の張力」にあります。設営時にしっかりと張りができるようにデザインされているテントと、携帯&軽量性を最も重視したツェルトとでは差ができるのが当然(注1)です。設営時、また設営後にピンと張った状態を保つために、METAではペグループにも工夫がなされています。
他社のペグループよりも長い距離で調整ができる構造
調整用ラダーロックが付いているのは普通ですが、テープではなくコードを採用、更に長い距離がとれるようにしてあります。設営時はきっちりと張りが 出ていても、その後湿気を含むとテントによれがでてきます。その時調整幅が大きければ、その都度調整し、張りを維持(注2)できるのです。
『1kgを切る本体重量』
『フロア&バグネットを標準装備』
『広い前室』
『落ち着くカラー』
『特徴的なデザイン』
『十分な耐候性』
非自立式とはいえ、バランスがとれているソロシェルターであることは間違いありません。
注1)デザイン的にも、薄い素材的にも設営時にテンションをかけにくいツェルト。それを少しでも解決するためにダイニーマテープを主要ラインに配置 し、テンションをかけやすくしたのがFinetrackのツェルトです。ツェルトを積極的にシェルターとして使用する場合は、キレイに張ることを意識する 必要があります。
注2)設営に使用するトレッキングポールは125cmは必要です。また長さ固定式のモデルではなく、可変式(3段、2段)のモデルが適しています。