JINDAIJI MOUNTAIN WORKS

Kanga"Roo" Anorak

クロージング ギア
Weight

270g

表生地にトラブルがあっても中綿が飛散しない化繊綿製品はオフトレイル環境でこそ安心感を与えてくれます。休憩中や就寝時の着用に特化。拘束感や生地の突っ張りを感じない化繊インサレーションプルオーバー。2023-24ハイカーズデポ別注モデルは50gの軽量化。【 店頭販売用在庫有り 2024/2/1 】
Weight

270g

SPECIFICATIONS

重量
270g / Mサイズ
素材
生地:15デニール ミニリップストップナイロン
中綿:クライマシールド2.0oz
カラー
Black / Red
*ハイカーズデポ 別注色
サイズ
S、M、L
42,000円 (税込46,200円)
Hiker’s Letter

縫製と素材へのこだわり
着たまま寝ても突っ張らない
休憩時&就寝時に特化した化繊インサレーション

リラックスフィットのプルオーバースタイル。2023-24シーズンのハイカーズデポ別注モデルはクライマシールド2.0ozを採用することで15%(50g)の軽量化を図っています。
決してコンパクトな収納ではありませんが、それには理由があるのです。

休憩時、停滞時、睡眠時などの体温保持に特化した化繊インサレーションウェア。

表生地に焚火で穴が空いても、アックスやクランポンで切ってしまっても、中綿が飛散しないのが化繊綿製品最大の強みです。だからこそハードな環境下で神経質にならずに使えます。カヤックやパックラフトなどのパドルスポーツ、源流釣行や沢登り、バリエーション登山やアルパインクライミング、冬季登山やアイスクライミング、化繊綿製品はこうした濡れや擦れが頻出する「オフトレイル」環境での心強い味方です。そのためクライマー用のビレイジャケットでは古くから化繊綿が採用されてきました。そんな化繊綿のインサレーションウェアを「ハイカー用」にアレンジ、提案したのがJINDAIJI MOUNTAIN WORKSのカンガルーアノラックです。

冬の休憩中にシェルの上からバサッと被っていただくもよし、テントサイトでリラックスするときもよし、寝袋に入り込む時にインナーシュラフ的に着たままはいっていただいてもよし。着たまま寝ても、寝返りをうっても突っ張らずにストレスフリー。それをJMWなりに素材と縫製にこだわってカタチにしたのがこの製品です。

 

クライマシールドの採用

この四半世紀、アウトドア製品に採用される化繊綿にはおおきくふたつの流れがあります。短繊維の中空糸繊維により軽さとコンパクトさに主眼をおいたPRIMALOFTと長繊維の中空糸繊維により強度に主眼をおいたCLIMASHIELDというのがその大枠です。2017年にエアロゲルテクノロジーを採用したPrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core™が登場して以来、プリマロフトの軽さ、薄さ、暖かさのバランスは一段と飛躍しました。patagoniaの定番ビレイパーカー「DASパーカー」にも採用されるなど「軽くて薄い、でも暖かい。」に主眼を置いた場合はプリマロフトは今でも強みを発揮しています。(*クロスコアの詳細については下の記事もご参照ください。)

それに対してクライマシールドはとにかく強い。中綿を構成している繊維が長いため、綿ズレや綿のちぎれがおきにくく、中綿の嵩高をしっかりと保つことができます。その強さを生かして2000年代のULハイカーの中にはクライマシールドに表生地をつけず、中綿のみで就寝具として使用した例もあったほどです。表生地がなくても使用できるほど綿ズレ、綿のちぎれがおきにくい。このことがカンガルーアノラックの縫製構造において非常に重要な意味をもってきます。

 

クラフトマン的縫製へのこだわり

ULギアらしいシンプルなデザインもカンガルーアノラックの魅力ですが、最も注目すべき点は外見ではなく、その中身。特に縫製にあります。これについてはJMW主宰の尾崎"Jackey"光輝自身の言葉を引用させていただくのが良いでしょう。


マスプロダクトの化繊インサレーションウェアは表生地と綿生地の縫い合わせ点を外周以外、ボディの中で数カ所取るのが一般的な製法です。
この縫い付け点が多ければ多いほど、一般的な強度は出ますが、可動域が制限され、腕を上げた時、体を捻った時などに突っ張りが生じます。中にはグログランテープで数センチのブリッジを作り、稼働幅を持たせて突っ張りを防ぐギミックもありますが、テープの長さを超えた可動になると結局は突っ張りが生じる事になります。

カンガルーアノラックは外周以外の表生地と綿生地の縫い合わせ点が

鳩尾部1点
背面部1点
首裏部1点

ボディ内では計3点のみ。

表生地と綿生地の自由度。これが着心地に大きく作用します。ストレッチ生地を採用しなくても、縫製と工夫で着心地は作れます。

カンガルーアノラックの設計において最も腐心したのは「突っ張らないこと」。休憩中や就寝時に拘束感や生地の突っ張りを感じるとストレスになる。着たままでも寝れるデザインというのを尾崎は最も大事にしたようです。寝返りをうっても丸まっても、伸び上がってもストレスフリー。そのためには縫い合わせ点を極力減らしたい。そのうえで強度を保たせるなら中綿そのものに強度が欲しい。縫製へのこだわりと中綿のセレクトは表裏一体なのです。

 

ハイカーズデポ 別注のポイント

1. ブラック×レッドのカラーリング

表)日光を吸収、濡れても乾かしやすいBlack

 

裏)緊急時に発見してもらいやすい視認性にすぐれたRed

カンガルーアノラックはJMWのサイトでは多彩なカラーからカスタムオーダーが可能です。そのうえでハイカーズデポの店頭でも紹介、販売するのであれば、そのカラーには機能的な意味をもたせたいと考えました。ハイカーズデポ 別注として選んだのは表地が「ブラック」裏地が「レッド」です。ベタですが、雪や結露などで濡れても乾かしやすいよう、太陽光を吸収しやすい黒を表に配色。そして緊急時には視認性をあげて発見してもらいやく裏には赤を配色。状況に応じてリバーシブルとしてご着用ください。

 

2. クライマシールド2.0ozの採用

その発表当時からカンガルーアノラックでは2.5ozのクライマシールドが採用されてきました。これはJMWが「ハイカーのためのビレイジャケット」というイメージを膨らませ、冬季の休憩&就寝を強く意図していたからです。クライマシールドはその特性として、ロフトを強く維持できるものの、その反面小さく圧縮することは苦手としています。2022-23シーズンのフィードバックから、クライマシールドの目付けを2.5ozから2.0ozにすることでカンガルーアノラックに汎用性を持たせることができると考えました。
2023-24のハイカーズデポ別注に関してはクライマシールド2.0ozを採用しています。保温性能は通常モデルに比べ若干犠牲にしますが、15%(50g)の軽量化と収納時のコンパクト化が実現しています。

 

ULらしいシンプルなディテール

休憩中や就寝時の着用に特化、特に拘束感や生地の突っ張りを感じないことを最大の目的としたカンガルーアラック。そのため一般的なアウトドア衣料品で採用される調整機構はほとんど省かれています。フード周りのドローコードやアジャスターはありません。絞って風の吹き込みを抑える裾回りのドローコードもありません。袖周りも同様です。そのかわりに、フードはバラクラバのように深くデザインされているためジッパーをあげれば簡単に脱げることはありません。裾についてはカンガルーポケット内部に絞り込むためのバンジーコードが取り付けられています(不要ならば取り外し可能)。袖はゴム留め。シンプルな解決法とそのディテールは非常にUL的といえます。

ULギアらしいシンプルなデザイン
ドローコードもアジャスターも何もなし

 

サイズ

以下をご参照ください。フィットはリラックスフィットでゆとりがあります。サイズ感は日本サイズ。アジア人女性の多くはSサイズ、アジア人男性はMもしくはLサイズとお考えください。

S)肩幅45cm 身幅53cm 着丈74cm 袖丈60cm 重さ300g(±10g)
M)肩幅48cm 身幅56cm 着丈77cm 袖丈63cm 重さ320g(±10g)
L )肩幅51cm 身幅59cm 着丈80cm 袖丈65cm 重さ332g(±10g)

 

カンガルーアノラックは万能ではありません。ダウンインサレーションより優れているわけでも、他の化繊綿インサレーションより優れているわけでもありません。他の製品同様にメリットデメリットがあります。わたし自身2年間使わさせていただきました。春の奥秩父、秋の知床、冬の南アルプスなどで感心したことも、不満を持ったこともあります。それだけ個性がはっきりしているということでしょう。この製品にはデザイナーでありクラフトマンである尾崎"Jackey"光輝の想いがこれでもかと注ぎ込まれ、すべてに熱い理由づけがなされています。そのこだわりこそがカンガルーアノラック最大の魅力ではないでしょうか。

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