
参考商品:Shangri-La 1 Tent(メーカー廃業・在庫無し)
Weight
455g
フロアレスのソロシェルターとして定番のGoLite シャングリラ1。2012年よりシャングリラ1テント、となりネストがセットになりました。シェルター(カタログ値455g)のみならば、軽量コンパクト性重視のハイキングに対応。ネスト(カタログ値450g)を使えば、フロア付きのテントとして快適な居住性を作り出せます。またすきま風の侵入も防げるので、使いう季節が広がります。重量、細部の作り込み、設営バリエーション等、完成度の高いソロ用フロアレスシェルター(注1)といえます。
シャングリラ1を評価するとき忘れてはいけないのが、先行する類似形のソロシェルターとの比較。
Integral Designs シルシェルター 470g(シルナイロン製)廃番品
Gossamer Gear スピンシェルター 255g(スピンネイカー製)
シェルター入口の構造はIDが重ね合わせのみ、GGがベルクロ固定。それに対しGoLiteはジッパー方式でかつサイドに出入口が設けられています。これにより、使用時の出入りがかなり楽に なっています。またジッパーで入口を閉じられるため、内部からトレッキングポールでつきあげての設営が可能になっています。ピラミッドシェルターやMSR パビリオン等の大型シェルターがここまで一般的かつ人気になったのは、想像以上に設営しやすいこの構造によるところも大きいのではないでしょうか。ペグダ ウン後に内側でポールを伸ばすだけ。張り綱の調整もほとんどいらないというのは荒天時の素早い設営を可能とするだけにハイカーにとって朗報でしょう。
十分な補強とバグネットを吊り下げられるループ付
また内部空間を広く使用するために設営用トレッキングポールを外に出し、タープやツェルトと同じ設営方法をとることも可能です。リッジライン両端の頂点部には下のようなループが付いています。立木を使用する等の方法にももちろん対応可能です。
リフレクター付ガイラインループ
フロアレスシェルターの場合、地面近くは換気のために隙間があくよう設計されています。晩秋や早春など降雪があったときは舞った雪がここから中には いるという例もありますが、フロア面積がそれなりに広いため、降雨の跳ね返りに関しては大きな問題にはならないでしょう。どうしても気になる場合は
写真右のようにペグループを調整するラダーロック根本に小さなループをつけておき、ここにペグをさし、すこしでも低く設営するなどの工夫が必要です。
本体の対水圧1,200mmとアメリカメーカーにしては高い数字を誇るほか、写真のように縫目にはシームシーリングが施されています。雨を弾くにはこうした数字以上にいかに幕体にテンションをかけるかが重要になってきます。その点でも天頂間のリッジラインがしっかりしていることと、ペグループのラダーロックにより、しっかりとしたテンションを維持できるため、雨にも十分に対応。
フロア処理さえ留意できれば湿潤な日本の環境でも問題なく使用できるモデルです。
「典型的なULソロシェルター」として、最もスタンダードなもののひとつです。