
Top Bags
Weight
39g
素材を新たに、独自素材“X Dry Lite”を採用し、再入荷しました!(2015.11.19 )
オーバーミトンはシンプルな構造から可能になる防水力と保温効果の高さが特長です。ですがその役割は積極的常用使用というよりは、保護的非常用使 用の役割が大きいアイテムであることは否めません。それ故に後回しになりがちなアイテムです。しかしその特長を理解し使いこなすことで幅広い用途に使うこ とができます。
その中でもTerraNova Top Bags/テラノバ トップバッグはオーバーミトンを構成する機能を最低限にすることで超軽量に仕上げています。ある意味極端に軽さに振れた道具ですが、その良さと悪さを理解することで上手く使いこなすことができます。
○特長
-長所 Advantage
超軽量 ペア 39g /UK Mサイズ
一瞬目を疑いたくなる数字ですが、たったこれだけの軽さなのです。同社タフバッグがペア69gなので半分の軽さです。旧タイプは35gとより軽量ではありましたが、素材不明の2レイヤー防水透湿PUコーティングを使用し、正直丈夫とは言い難いものでした。
今回、X Dry Lite を採用し、ドットの入った2.5レイヤーへと変更し、表地もツヤが少なくコシのあるストレッチ性のミニリップストップナイロンへ変更しました。その分、4gの増量とはなったものの、作りや素材感は大きく向上しました。
フルシームシーリング
五本指ではシーリング箇所も多く難しい上にゴワつきやすいですが、シンプルな構造だからしなやかさを失わずにできるフルシームシーリング。
*シーム処理の参考写真。写真は旧タイプで、現行はドットがあります。
保温効果の高さ
密閉性はもちろん、4本の指が集まるので熱が溜まり、保温効率が高いのです。
防水透湿素材
独自素材 X Dry Liteを2015年より採用。詳細な機能は不明ですが、確実な防水力を持っています。裏地にはドットが入り、2.5レイヤーにしてはサラッとした触感があります。透湿性については、旧タイプよりも向上しているようですが、数値不明ですし、過度な期待は禁物です。ですが、防水防寒を考えるグローブであれば十分だと言えるでしょう。
圧縮性の高さ
握りこぶし大どころか、その手のひらに収まってしまうほどの小ささです。表生地に使っている素材の薄さも圧縮性への影響が大きいでしょう。
- 短所 Disadvantage
薄さゆえの強度の低さ
新素材になり軽いということはその分薄いということです。通常のハイキングにおいては季節問わず問題ないと思いますが、冬用のギアを扱うには強度が心配です。クランポンやエッジの付いた板などを掴む際には注意が必要でしょう。
指が分かれていないための操作性の低さ
全てのミトンに言えることでしょう。しかし、すこし大きめのサイズにすれば人差し指が使えるので、つまむ動作は問題ないでしょう。
Palm パーム(手のひら)に滑り止めが無い
トレッキングポールやアイスアックス(ピッケル)などを持つ時に力がかけられない可能性はあります。その時には、持つ道具側に滑り止めを付けることである程度は補うことができるでしょう。
○サイズ
他のテラノヴァ製品と違い小さめな作りです。トップバッグのMサイズがタフバッグ、ホットバッグのSサイズ相当だと考えて下さい。レイングローブとしてだけ考えれば男性でもSサイズで良いですが、厚みのあるグローブをする場合はMサイズをお選び下さい。若干のストレッチはありますが、補助的に考えてください。テンションのかかった生地は破れやすくなりますので、インナーに厚みがあるもしくは小さめのサイズを選んだ際は注意が必要です。
手首はテープで調節し固定します。袖口はゴムコードを引いて閉めることで風や雨、雪の侵入を抑えます。
○まとめ
軽さと収納性の高さから季節や状況を選ばずに積極的に持っていけるのが良いのです。生地の弱さですが、これよりもさらに薄い生地のカンプ/ウィンド ミトンを2010PCTで使用したハイカーのものは破れていません。トレッキングポールを持っての使用が主でしたが、すり切れなどもありません。それを考 えるとTop Bags はハイキング上は問題のない強度を持っていると考えることができます。
*基本的に防水グローブを使わないが季節の変わり目で濡れた際の寒さが心配
*温暖な季節のレイングローブとしての積極的使用
*冬のオーバーグローブの予備として
*トップバッグスとホットバッグで合わせてたった120gの超軽量防水保温オーバーミトンシステム(現在ホットバッグの扱いはございません。)
冬山登山での使用にはそれ相応の覚悟と対処が必要ですが、3シーズンハイキングのレイングローブ、冬の低山ハイキングやスノーハイキング、または冬のトレ イルランニングには十分なオーバーミトンと言えるでしょう。なによりもグラムカウンターにとってはペア39gは何にも勝る大きな魅力ではないでしょうか。
注1)アメリカのガレージメーカーMountain Laurel Designsではハイカー向け軽量レインミトンが発売されています。このモデルは手首の固定用ストラップを省略した袋構造となります。
注2)他の2レイヤー商品同様、メーカー側はインナーグローブ無しでの単体使用を想定していないと思われますので、あくまで自己判断での使用アイディアであることをご了承ください。