Western Mountaineering

Hooded Flash Jacket

クロージング ギア
Weight

265g

WMのフード付インナーダウンジャケット。インナーダウンとは思えないロフト感に加え、キルトやダウンバッグ等とのシステム利用にも注目が集まるモデル
Weight

265g

SPECIFICATIONS

重量
265g / Sサイズ(実測値)
素材
850FP ダウン量86g
20d Superlite Dot Rip Nylon
サイズ
S、M
カラー
Blue
44,000円 (税込48,400円)
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Hiker’s Letter

Western Moutaineeringのインナーダウンベストとして好評なフラッシュベストのフード付ジャケット。他社からリリースされているフード付インナーダウ ンジャケットと比べると、ダウンのロフトをより厚く、シェル素材をより丈夫にしているように伺えます。ダウン&シェルファブリックの質では信頼度が高い Western Mountaineeringの製品だけあり、インナーダウンといえどもダウンのロフトに力を感じます。

左)シェル素材          右)同クラス、同形状のインナーダウンとのロフト対比
他社のフード付インナーダウンジャケットでダウン量、総重量、形状等がほぼ同クラスの製品とロフトを比べてみました。収納バックから出して同じ時間が経過 したものを比べてみると写真のようになります。同じように畳んだ状態で比べるとそのロフトの差が非常にわかりやすいかと思います。ロフトの差は約1.7倍ありました。もちろん厳密な条件下での比較ではありませんが、ダウンの暖かさのポイントはダウン量とそのロフトにあります。同程度のダウン量ならロフトをかせげるものの方が保温層をより厚くもてるので暖かいといえます。そのような場合、ロフトをかせぐのではなくダウン量を減らして軽量化するという選択もできますが、これ以上ダウン量を減らすと、湿気を帯びた際に一気にロフトがつぶれてしまうとのメーカー判断なのでしょう。ダウンの特性である吸湿性と人体から必ず発散される水分を考えると、どこでバランスをとるかにメーカーの考えがあらわれているといえます。

また、軽さやダウンの質以外にもフードの形状に注目です。
北米のNunatakなどでも同様ですが、フード着用時に顔面が露出する面積を必要最低限におさえています。フードをかぶり、ジッパーを閉めたときが「バラクラバ(目出帽)」を着用した状態に非常に近いのです。
   露出部分を少なくしているフード形状

少量のダウンでいかに防寒性能を高めるか、フードを付属させる意味は何か、それらに対する同社の解答だといえるでしょう。こうした形状のフードがついていれば、同社タマラックのようなハーフバックやキルトなどのフード無しスリーピングバッグと併用して睡眠をとる際にも効果的です。
もちろんインナーダウンとしての仕様なので、厳冬期に限定すれば防寒力不足は否めませんが、少しでも軽量化を計りたい冬山登山を考えている方には一考の余地があるかもしれません。また4月後半以降の残雪期から無雪期の高山での防寒着としては軽さと暖かさのバランスが非常に高い製品だといえるでしょう。
北米の高品質ダウンメーカーはどこも小規模なため価格は必ずしも手に取りやすいものではありませんが、ダウン製品の価格は実は昔とほとんど変わっていないのも実情です。その品質からも是非いちど手に取って感覚を味わっていただきたいダウンジャケットのひとつです。

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