
参考商品:Silcoat Cape(メーカー廃番・在庫無し)
Weight
132g
ウルトラライトハイキングのレインギアといえばまずポンチョがあげられます。タープ、バックパックカバー、グラウンドシート、ビビィとして活用できるユー ティリティーさは秀逸です。しかしポンチョタープ(タープポンチョ)とよばれるモデルは、「タープとして使える最低限のサイズ」(注1)というのを基準に しています。ポンチョとして使いやすいサイズで設計するとタープとしては小さすぎるのです。そのため登り下りの際に足元が見えにくかったり、裾を踏みそう になることがあります。ポンチョタープは175cm以下のハイカーにとって、ポンチョとしては丈が長過ぎるようです。あくまでタープとしての携帯&使用が 前提になります。
そこでウルトラライトレインギアとして重宝するのがレインケープ。
ユーティリティーさではポンチョに劣りますが、バックパックカバー(注2)としては十分に使用できかつ軽い。日常使用も兼ねて梅雨時や秋の長雨の時期にはバックの中に入れておいても便利です。風が吹き上げる稜線上では使用に工夫が必要ですが、森林限界下ではレインジャケットよりも手軽に脱ぎ着ができます。裾を絞れば保温効果もえられるので、手先や体の冷え対策(注3)にも役立ちます。
いまでは山のレインギアといえばGORE-TEXのレインジャケット。これ以外はあり得ないかのように言われていますが、四半世紀前までは日本の山でもポンチョが雨具として使われていたのです。
(「登山教室1」細田充 1978 山と渓谷社より)
もちろん先に述べたように、当時から稜線上の強風には弱いことが指摘されていますが、同様に森林限界下でのメリットにも言及されています。様々な選択肢の中のひとつだったのです。
近年、日本メーカーもシルナイロン製のポンチョやレインケープを販売していますが、その原型となっているのがこのINTEGRAL DESIGNS シルコートケープです。
<惜しまれつつ2011年度で廃盤に。今回は特別生産分の入荷となります。>
<パッカブル時のデザインが2011年より変更>
フードをかぶるなら帽子も併用すると視界も良好です。またのんびりハイキングならば傘とレインケープ、ロングゲイターというスタイルもキュートかもしれませんね。またウルトラライトハイキングっぽさ、を求めるならチャップスと併せてみるのも
<ISUKA ULシルチャップス(34g、¥3,675)との組み合わせ>
注1)タープとして使用するサイズとして240cm*150cmというのがポンチョタープの平均的なサイズになります。これはタープキャンピングに使用されるスタンダードなサイズの約半分、そのため設営と使用にはやや工夫が必要です。
注2)40L前後のバックパックならばまず問題なく覆えます。
注3)2009年にPCTスルーハイクをおこなった舟田靖章氏は手指の保温の点からレインケープを選択したとのこと。