
Meco 120 Tee
Weight
132g
ウール65%、ポリエステル35% とウール混率を高くすることで、ウール機能を損なわずポリエステルの良さも手に入れたハイブリッド素材を使用した「Meco 120 Tee」。120g/m2 はウール100%には実現できない薄さです。ポリエステルが混ざることで繊維に強度が増し、薄い生地でも十分に摩擦に耐えることができます。また吸汗性の 良くないウールに代わり、肌から素早く汗を吸い上げて拡散させるため、速乾にも一役買ってくれます。ウールの特徴である防臭性や汗冷えのしにくさは十分に 感じることができるうえに、この薄さになると夏での使用も積極的に行えるようになります。
Meco 120 Tee は、暑くても積極的に使えるウールアンダーと言えるでしょう。
Meco 120 Tee - Men's
左から)Beluga、Mineral、Pear
サイズ)UK S、M、L(belugaのみXSサイズあり)
*サイズ感はジャストサイズ。USと比べて小さめとなるので悩んだら大きめを選択して下さい。
Meco 120 Tee - Women's
左から)Beluga、Twilight
サイズ)UK 8(XS)、10(S)
*サイズ感はジャストサイズ。USと比べて小さめとなります。
ウールの良し悪し
ウールの調湿機能や防臭機能は使ったことがある人には手放せないものとなっていると思います。メリノウールアンダーはその着心地が良いだけでなく、 数日間着続けても天然の防臭機能の為臭くなりにくく、そして思った以上に乾きが早いことや、汗冷えのしにくさも大きな特長と言えるでしょう。
そんな万能に思えるウールにも弱点はあります。化学繊維と比べると摩擦で薄くなりやすいことや、吸汗性がやや劣ること、そして何よりもやはりウールは化繊などと比べ温かく感じやすいので、夏場では暑いということです。
ウールが温かく感じやすいのにはもう一つ理由があります。現行のウールアンダーの最も薄いものは、「1平方メートル辺り150g」という生地になり ます。これは、摩擦にも耐えうる糸の太さ、生地の密度を考えた結果なのだと思います。これで温かく感じてしまうならもっと薄くすればと考えるのですが、事 実これ以上薄いウールのニット生地はどのメーカーを見ても使われていません。ということは、150g/m2よりも薄いウールニット生地では摩擦の強度など に不安があるということの証明だと思います。
これらの問題を解決してくれるのが「ウールとポリエステルのハイブリッド」なのです。
ハイブリッドウール
ウールのハイブリッド繊維は今までも使われていました。しかしその多くはウールとポリエステルの混率を見てみると分かるように、ウールは3割程度、ポリエ ステルは7割程度となっていて、あくまでもベースは速乾吸汗性を重視した化繊シャツでした。ウール3割ではどうしてもウールらしさは活かしきれておらず、 臭いは化繊同様に臭くなってくるし、汗冷えも起きてしまっていました。
Meco はウールとポリエステルの混率をこれまでとは逆にすることで、ウールの良さを最大限ひきだしつつも、ポリエステルも良さも付加したものになっています。
ウールの良さは吸放湿性、抗菌防臭性、汗冷え感のなさと言えます。吸湿性と放湿性の高さにより一定の肌心地を保ってくれるだけでなく、ウールは湿度 が上がると繊維の中に水分が入るのを防ぎ、繊維表面は水を含まないため、乾きやすいと言えます。防臭性は天然繊維の中でも特にウールが持つもので、バクテ リアを分解し臭いのもとを防いでくれます。汗冷え感の少なさは繊維の表面が水を含まないため、濡れ感が伝わりにくいことと、乾燥が化繊と比べてゆっくりと 行われるため、急激に体温を奪って行くことがないからです。
ポリエステルの良さは、繊維が水分を含まない、繊維の加工が可能、丈夫さと言えます。水分を含まないといった点ではウールと似ている部分もありま す。しかし最も重要なのは化学繊維だからこそ様々な形状を作れるといったことでしょう。異形断面や中空糸などポリエステルは様々に形を変えて汗の通り道を 作ることで吸汗性を促進させます。その吸汗性は汗を広げるといった効果もあり、これは速乾性につながります。化学繊維の丈夫さはウールの摩擦に対しての弱 さを補っています。化学繊維は長繊維で一定の品質になる為強度が高いのです。これによりウール100%では実現が難しい、120g/m2 というとても薄い生地を作ることができるのです。
このウールとポリエステルの良い部分を合わせて、悪い部分を補い合っているハイブリッド素材になるにはウール混率を大きく上げることが重要だったの でしょう。今までいくつか使用してきたハイブリッド素材はどれも化繊シャツの領域を出るものとは感じられませんでした。しかし、Meco はそのどちらにもある機能を高次元に合わせ持っていると言えます。さらに薄い生地になることで今まで使いづらかった暑い時期でも積極的に使うことができま す。
Cocona ファブリック
Meco に使われているポリエステルは「Cocona」という加工をしています。これはココナッツの炭素繊維を合わせている加工で、炭素の特徴を合わせ持ったポリ エステルになっています。活性炭が臭いや汚れを取るのは良く知られている話です。炭をお米の中に入れて炊くこともあります。このように炭などの炭素には臭 いなどを取る効果があります。これをポリエステル繊維に応用したのが「Cocona」です。ウールの防臭機能があるとはいえ、ポリエステルにまで抗菌防臭 性を付けることで、Meco はより臭いが出にくい素材になってるのです。
ウール100%はやっぱり良いもので、できるのならどの季節でも使いたいものです。実際ウール100%で問題のない季節はそちらを優先してしまいます。し かし、一年中ウールの恩恵に与りたいと思ってもやっぱり夏にウール100%は暑いと感じる方も多いでしょう。暑さの中積極的に長距離ハイキングをしたいハ イカーたちや、化繊とウールのどちらが良いのかは分からないけど、山で一年中使えるアンダーを探しているハイカーたちにおすすめしたいアンダーウェアで す。
===========================================
>別商品のご紹介
アンダーパンツ
ウールのアンダーパンツを使ったことがある人なら、防臭性の高さをうれしく感じたことがある人も多いと思います。ウール100%でももちろん良いのです が、良く動く脚周りは摩擦も多く擦れやすいので、擦り切れやすいのはシャツ以上なのです。地厚になりがちなウールのアンダーパンツの中ではかなり薄いので すが、とても丈夫です。軽くて小さくなるので替えのパンツとして持ってもあまり気にならないと思います。
Meco 120 Boxer - Men's
4,200円+税
サイズ)S、M
実測値)55g
アンダーパンツについてのお問い合わせはこちらからどうぞ。
Meco 120 Boxer - Women's
4,200円+税
サイズ)8(XS)、10(S)
実測値)47g
アンダーパンツについてのお問い合わせはこちらからどうぞ。