Outdoor Research

Helium II Jacket

クロージング ギア
Weight

166g

実測166g(Men's Mサイズ)。機能を捨てずに軽さを実現した世界最軽量クラスのレインジャケット。新たなカテゴリーを切り開いたInnovative Clothing。
Weight

166g

SPECIFICATIONS

重量
M's
166g / Mサイズ

W's
154g / Sサイズ
*実測値
素材
2.5層 30D PERTEX SHIELD+ Ripstop(クリアラミネート)
耐水圧13,000mm *参考値
透湿性20,000g / m2/ g/ 24hrs (B-1法) *参考値
カラー
Men's
Coyote、Typhoon、glacier、supernova

Women's
Desert Sunrise、black/rio
¥22,000 + tax
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軽い。そしてさらに軽く。

2010年、他を圧倒する軽さで登場したOR Helium Jacket。素材や細かな造作について「軽く」することを最優先した潔いデザインで人気を博しました。ORのブランドコンセプトからも本来はクライマー の非常用雨具として開発されたものではありますが、その軽量コンパクトさからハイカーの間でも積極的に使用されています。当スタッフによる2010年の PCTスルーハイキングにおいても使用し、防水性、透湿性もさることながら、その実用性は高く評価できます。

そのヘリウムジャケットが、より軽く、丈夫に、そして実用性もさらに高くアップデートした『Helium II Jacket』になってから数年。いまだ勝るとも劣らない機能と軽さを誇る、超軽量レインシェルの定番です。

 

Fatigue

 

Vintage

 

Coyote

 

 

実測重量はM's Mサイズ166gと、今まで以上にレインケープ(140g前後)に迫る驚きの数値。GORE-TEX をはじめとする防水透湿膜と同様のラミネート膜に変更されたにも関わらず、驚きの軽さとコンパクトさを提供しています。

ULハイカーや軽量化を志向するハイカーは山域や状況によってはレインケープ(140g前後)やポンチョ(200g前後)を好む傾向にあります。そ れは軽量なGORE-TEXハードシェル(300g前後)より圧倒的に軽いこと、パックカバーを兼用できるなどの多用途性に優れていることが大きな理由で す。実際に森林限界下での行動が多い山域やデイハイクでは十分に効果的だといえます。しかし森林限界を越えての行動が多くなる山域では、風の影響により裾 がめくれあがって視界を邪魔する、雨が入り込むといった不具合が増えるのも事実です。

「レインケープは圧倒的に軽いけれども、耐候性にかける」

「通常のレインジャケットは耐候性はあるけれども、重たい」

八ヶ岳南部、南、中央、北アルプスでのハイキングではこの狭間で悩むことも多いのではないでしょうか。そんなハイカーにとって「レインケープ並みの軽量性、レインジャケット同等の耐候性」を提供してくれるのがこのヘリウム2ジャケットです。そんなレインギアの素材と造作を見てみましょう。

【素材】

撥水、通気、防風、速乾素材である"PERTEX"に防水透湿クリアラミネートメンブレンを施した2.5層 PERTEX SHIELD+ を 採用しています。(2012時点ではPertex Shield DSと呼んでいましたが、2013SS以降Shield+と名称が変更しています。素材については同じものとなります。)裏地はドットプリントが施されて います。従来のコーティングとは異なり、触れた感じもさらっとしていて、汗をかいてもベタつきにくくなっています。またクリアな素材のため透けていて、よ り軽量感があります。
PERTEX にはENDURANCE という極薄コーティングを施した撥水素材もありますが、SHIELD+が耐水圧13,000mm以上、ENDURANCEが耐水圧1,500mmと大きく異なります。強撥水のウインドジャケットならばENDURANCEでも十分でしょうが、ヘリウムIIジャケットはあくまでレインジャケットです。より高い耐水圧が必要になります(注)。
透湿についてはGORE-TEX 等の防水透湿膜の透湿データと遜色ない最低値20,000g/m2/g/24hrs(JIS L 1099 B-1)以上という数値が参考とし出ています。この 20,000g/m2/g/24hrs という数値はゴアテックスやeVentがテストしているB-1もしくはB-2法と 同等の検査結果であり、ゴアテックスを上回る透湿性となります。しかしドットプリントがあるとはいえ2.5層で裏地が無いため、実験データとは異なり、体 感的にはやはりGORE-TEX やeVent に比べてベタつく感じは否めません。しかし透湿は水蒸気圧の高い方から低い方への移動というメカニズムです。極論をいえば、どんな素材であれいったん内部 が蒸れない限りは外へ水蒸気は移動しないのです。ヘリウムIIについてはこの軽さを手に入れるために、割り切ることがハイカーにも要求されるのです。

さらに、2011年までのモデルは2.5層 20D(デニール)という生地を採用していましたが、2012年以降のヘリウムIIから30Dに 変更されたことで生地の強度が大幅に増しています。これは従来のレインジャケットと同様の強度を持っています。裏地が無いため、さわるととても薄く感じま すが、表地の強度は同じということです。防水透湿の構造を見直すことで軽量化を図り、その代わりに生地の強度を増すことで、ORというメーカーの理念にも より近づき、またユーザーにとってもより積極使用へ使えるようになりました。
※ただし、試験結果がどうあれ、生地が薄くなれば物理上弱くはなります。ご注意下さい。

【デザイン】

レインジャケットというよりもウインドジャケットのデザインに限りなく近いものになっています。
顕著なのは

  • ゴムシャーリングの袖
  • 裏表ともフラップがつかないフロントジッパー

この2点でしょう。
雨対策にとことんこだわるなら袖はベルクロ調整、フロントジッパーの表裏どちらかにはフラップをつける、これがセオリーです。しかしヘリウムの場合はここでも潔く「軽さ」のためにセオリーを外しています。これは「クライマーがハーネスにひっかけておける軽量コンパクトなレインジャケット」というヘリウムのデザインコンセプトによるところが大きいのでしょう。


フラップ無しのフロント。シンプルですっきりしたデザインは着合わせた時でも下の衣服と干渉しずらくなっています。自ら風を起こし、正面から受けるような使い方をしなければ、これでも十分なプロテクションを発揮してくれます。

 
技あり。さすが老舗です。ジッパードラッグ(噛み)を防ぐ為に、あえて逆に縫い込んでいます。そうすることで自然と空間が広がり、チンガードのフラップに 噛みにくくなります。また上部にはあえて太く強く縫いを入れることで、芯材無しでも生地に張りが出るように工夫されています。使いやすさ、丈夫さだけでな く、真摯に軽量化と向き合った結果だと思います。

   パッカブル仕様 ループ付
    フードに収納したサイズ

どちらもiPhone と比較した大きさです。パッカブルにした場合は表地が表面に出るようにデザインされていて、クライマーがハーネスに付けたり、ハイカーがパックの外に下げ た時でも、裏地が傷つくことを防ぐようになっています。フードに収納したサイズも秀逸だと思います。実際にはもっと圧縮が可能ですが、開いた時にしわが少 なくて済むのはこの程度でしょう。フードの調整ゴムでまとめればパッキングしやすくなります。

 

後頭部のワンプル(一箇所を引く)だけで顔全体にフィットするシステムは簡単に確実に顔の動きに追従し、かつリリースも簡単に行える。

 

軽量ジャケットのお決まりと言えるフロントの胸ポケット。

 

内側にある収納ポケット。裏返しながら入れるとちゃんと表地が表側にくるようになっている。ギアとしてぶら下げておけるし、簡易ポケットとしても使用可能。

 

一ヶ所にまとめられている裾のドローコード。

 

確かにGORE-TEX やeVent のジャケットに比べれば着用時の快適性に劣るかもしれません。軽さのために大きくそぎ落としているデザインであるため、耐候性も従来と比べ万全とはいえな いかもしれません。しかしレインケープなどが使用できない風の中、雨をしのぎ、動きやすい状態を維持するのに必要十分なレインジャケットだと言えます。そ の代わり、レインジャケットとしては破格の軽さを手に入れることができるのです。

今や定番になった『Helium II』ですが時が経つほどに、オーバーナイトハイキング用の超軽量レインジャケットとしての存在感は、失われるどころか増すばかりでしょう。

 

注)撥水、通気に優れたウインドジャケットをレインジャケットの替わりにできないか、という声もありますが、撥水と防水には大きな違いがあります。確かに 中が汗で湿ってしまいますが、最低限の体温確保ができるのは防水ジャケットだからこそです。そして防水仕様にすれば透湿はしても通気は望めません。ウインドジャケットとレインジャケットは原則として異なるものだと考える必要があります。

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