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Gossamer Gear

参考商品:Gorilla Dyneema(メーカー廃番・在庫無し)

パッキング ギア
Weight

661g

Gossamer Gear躍進の立役者でもあるGorillaが2012年にフルモデルチェンジ。基本構造&重量はそのままに使用生地、ショルダー&ウエストを大幅に改良。
Weight

661g

SPECIFICATIONS

廃番理由
メーカーモデルチェンジに伴い廃番となります。
仕様
重量 661g(実測値)
 本体 412g
 ウエストベルト 145g
 フレーム 100g

容量 46L
*本体のみ40L前後

サイズ M、L
32,000円 (税込35,200円)
現在お取り扱いがございません
Hiker’s Letter

GOLITEと同じ1998年に創業した"Ultralight"のパイオニアGossamer Gear。同社のバックパックはガレージメーカーだからこその特徴で、各モデルがUltralight Backpackのマイルストーンともいえる役割を果たしてきました。特に2008年に発売されたGorillaはいまやGGの新たなスタンダード。日米 の隔てなく、多くのハイカーの支持を得るようになりました。"Gossamer(蜘蛛の糸、透き通るような薄い羽)"という名を裏切るかのような 210dn という丈夫な生地を採用。一部の先鋭的なULハイカーからは批判も受けましたが、容量調整で十分な軽さを実現。結果として 「軽さ」「丈夫さ」「適度な容量」という使い勝手にすぐれたバランスを手にしたのです。また絶妙なカーブを有するアルミステーはマスプロダクトにも劣らない高いフィット感をハイカーに提供しています。現在、GGゴリラはHMGウインドライダーと共に、岩場や渓流などでのハードな使用にも対応できるULバックパックとして少なからぬ支持と実績とを積み重ねるようになりました。

 

そんなGossamer Gear ゴリラが2012年にフルモデルチェンジ。今後Gossamer Gearのアイコンにもなるであろうオリジナルオーダーの生地「140dn ダイニーマグリッドストップナイロン」を 採用したからこそ、このリニューアルには大きな意味がうまれたのです。現在アウトドア製品に使用されているダイニーマグリッドストップナイロンは大半が 210dn。これはロットの関係から各メーカーで生地をシェアしていることが大きな理由です。それに対してGossamer Gearは140dn というオリジナル生地の生産に踏切りました。ULバックパックでもしばし採用されてきたダイニーマグロッドストップナイロン。確かに生地強度は魅力です が、もっと軽くできないのか。ゴリラで既に210dnを使用してきたGossamer Gearからすれば、ダイニーマを採用するなら生地をもっと薄くしてもハイキングには十分な強度がえられるはずだと確信したのです。これにより他にはない 140dnという薄さ、軽さのダイニーマグリッドストップナイロンのバックパックがうまれたのです。Murmur、Minimalistに続き、いよいよ オーバーナイトバックパックの本命Gorillaがリニューアル。

 

*2013年細部に変更がございます。

デザインの変更に目を奪われがちですが、従来のGorillaの特徴だった基本コンセプトに変化はありません。

高い生地強度の140dnグリッドストップナイロンを採用

薄手のフォルムによるパックバランスの良さ

カーブしたアルミステーにより高いフィット感を提供

④ウィークエンドからロングディスタンスまで対応可能な50弱というパック容量

そしてこれに加えられた変更点としては、以下の二つが見逃せない大きなトピックスです。

A)素材変更

210dnリップストップナイロンから140dnダイニーマグリッドストップナイロンへ。ダイニーマ素材になったことで引裂強度は大幅に向上。しかし糸の径そのものは細くなっていることから、生地重量は減少。ゴリラはこの生地変更により基本重量が減少しているのです。そのため従来のゴリラで判明した改善点への着手をおこなってもトータル重量は変化しないという最高のリニューアルに繋がったのです。

B)ショルダー&ウエストの補強

ショルダーは従来のパッド挿入式から縫い込み式に変更されました。更にショルダー幅やカーブも改良されより背負いやすいフォルムとなりました。もとよりアルミステーのカーブが提供するフィット感には定評があったゴリラ。更にショルダーが改良されたことで、マスプロダクトにも劣らないフィット感となっています。
またショルダーの取付部は1200dnという強度十分の生地で補強がされるようになりました。 これならば生地が縫い糸に負けるということもないでしょう。ウエストについても幅をもたせ、よりしっかりとしたパッドが採用されています。ULバックパッ クは肩甲骨を中心に背中全体で背負うものですが、ハイキング期間が長くなったり、積載量が増えたときなど、腰サポートが安定感をもたらすことがあります。3、4日から一週間、そして一ヶ月、数ヶ月のロングハイキングへ。そうしたロング志向のハイカーには嬉しい機能だといえそうです。
 
<ウエストのサポート向上>       <ショルダーの補強>

もちろん、他にも細かな改良点が多々あります。

C)OTT方式

2012年より採用されたGossamer Gearオリジナルのトップクロージャー方式
 
<トップリッドに見えるユニークな方式>
*バンジーコードで閉じる方式をやめて、小さなバックルで閉じる方式に変わりました。

D)コード標準装備

従来はオプション設定だったコードが初期段階から装備されています。
*伸びないコードに変更になり、上部のクリップも無くなりました。


特にバックパック上部のバンジーコードは素早い着脱が可能。これによりバックパックの上部、サイドでのギア固定が楽になっています。また側面のコード用タブの取り付けは生地に負担をかけない三角形のデザインになっています。

E)ポケットの改良

 
フロントポケット下部はバックパックを置いた時にもメッシュを保護できるよう、ナイロンでの補強が施されました。またフロント、サイド共に水抜き穴が標準装備されました。
*ピッケルホルダーの位置が中央から左側へと変更しています。

わたし達自身、従来の無骨でどことなください、Gossamer Gearのデザインにひかれているのも事実です。単にデザインが変わっただけなら残念に思って終わりだったかもしれません。しかしリニューアルした製品の 細部を見れば見るほど、各改良点に意味があることが見て取れるのです。Murmurリニューアルの際、旧Murmurを使用している方が「今まで、ちょっ と不満に感じていたところがすべて改善されている。。。」とおっしゃていたのが印象的でした。わたし達も旧タイプゴリラを3週間程度のハイキングで使用し ていたから、今回のゴリラについても同じような感触をもっています。2012年のGossamer Gearの全モデルリニューアル(オリジナルであるG4は除く)は単なる生地変更にとどまりません。この軽く、丈夫な生地を手に入れたからこその様々な改良が随所に見て取れるのです。
軽さはそのままに、更に使いやすくなったGorilaを見てください。

<補足>
背面パッドとしてや座布団やスリーピングマットのプラスにも使える
Gossamer Gear  SitPad / ゴッサマーギア  シットパッド(60g)   ¥1,200+消費税
も販売しております。

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