Trail Bum

Steady

パッキング ギア
Weight

516g

日本人ハイカー最初のトリプルクラウナー舟田靖章がCDT&ATで使用した自作モデルをベースとしたTrail Bum®のフラッグシップモデル。ULバックパックの原点ともいえるスタイルに実際のロングハイキングでのフィードバックが施されています。「スルーハイキングバックパック」。
Weight

516g

SPECIFICATIONS

重量
ソリッド:516 g(実測値)
  本体:432g
  背面パッド:約60g
  スターナムストラップ:25g

スペクトラ:572 g(実測値)
  本体:487g
  背面パッド:約60g
  スターナムストラップ:25g
容量
48L
 本体:40L+α
 ポケット:8L
 *エクステンションカラー部分で約8L

寸法
高さ55cm x 幅28cm x 奥行15.5cm
*エクステンションカラー長: 30cm
素材
ソリッド:100d リップストップナイロン
 *PU(ポリウレタン)コーティング
 *テフロン®撥水加工

スペクトラ:200d スペクトラグリッドストップナイロン
 *TPU(熱可塑性ポリウレタン)コーティング
カラー
ソリッド:Khaki、Olive
スペクトラ:Night Cloud
サイズ
Kahki:Regular、Small
Olive&Night Cloud:Regular
価格
ソリッド:¥22,000(税込)
スペクトラ:¥23,100(税込)
20,000円 (税込22,000円)

ULバックパックの原点
ロングハイクからのフィードバック
スルーハイキングバックパック

トリプルクラウナーの自作モデルがベースという圧倒的なリアリティ。その後も国内外のロングトレイルで使用したハイカーからのフィードバックが活かされています。ロングハイキングにしっかりと対応するULバックパック。
フロントとサイドのメッシュポケットはULバックパックを代表するモチーフ。フロントポケットはシェルターやレインウェアなど濡れものを収納できるゆとりある容量。
生地補強と必要最小限のコンプレッションのためのストラップ。サイドポケットにはボトル2本が余裕で収納できます。
しっかりとハイカーをホールドする安心感あるショルダー。そして水&食料が増大するロングハイクでは状況に応じて腰荷重にシフトできる応用性が求められます。スルーハイキングモデルだからこそのウエストベルト。
スルーハイクでしばし対応に迫られるのは食料や水の大幅な増減。それに対応するためのゆとりある吹き流し。吹き流しだけで6〜8L程度の追加収納が可能です。

Trail Bum® のファーストモデルにしてフラッグシップモデル。Trail Bumというブランドのアイデンティティともいえるバックパックです。アメリカ3大トレイルを日本人ではじめて踏破したトリプルクラウナーである舟田靖章がコンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)とアパラチアン・トレイル(AT)で使用した自作モデルがベースになっています。ULバックパックらしいシンプルな構造でありながら、ロングディスタンスハイキングに対応することを第一に考えたモデルになっています。
「Steady」とは堅実に歩き続けるハイキングへの愛情と敬意からつけられた舟田氏のトレイルネーム。今度は一歩一歩歩き続けるあなたのために。

 

ULバックパックの源流

1990年代後半アメリカのULハイキング黎明期、レイ・ジャーディンが提唱するRay Wayに触発され、バックパックの自作をはじめたホームメイドハイカーたちが選べるのは流通している入手容易な素材でした。その構造は家庭用ミシンで縫い上げられるシンプルなもの。そこから生まれるデザインがULバックパックの源流です。それから四半世紀を経たいま、当時の雰囲気を強く受け継ぐのがTrail Bum ®ステディです。
素材は2種類。リペアも容易な自作バックパックへの敬意を込めた100d リップストップナイロンと、2000年代のULバックパックを彷彿させる200d スペクトラグリッドストップナイロンです。

ソリッド:Khaki *このカラーのみRegular、Smallの2サイズ展開となります。
ソリッド:Olive
スペクトラ:Night Cloud

ULハイキングとは何か、ULバックパックとは何か、この問いは「UL(ウルトラライト)」が広まる中で常に問われてきました。もとより厳格な定義があるものではなく、時代時代のなかでハイカーそれぞれが考えるULがあります。しかしその発祥から時が流れた今だからこそ、あらためてその源流を眺めることで気づきも得られるはずです。ULハイキング、ULバックパックの源流にあるのは「シンプル」であること。ステディはその誕生から現在まで、ロングトイレいるにおいてシンプルなハイキングのあり方を繰り返し繰り返し実証してきたバックパックなのです。

 

ロングハイキングへのこだわり

ステディはロングディスタンスハイキングへの適応力を重視したバックパックです。シンプルであることを強く意識しつつも、数千キロ、数ヶ月の旅でハイカーを支え共にあるための仕様になっています。付け足すものを極力抑えること、不要ならば切り取れること、何よりも長距離助長期間の旅で使えること、これらが意図されたステディの細部仕様を見てみましょう。

長距離長期間でもへたらずハイカーを支えるショルダー

パッドはへたらない硬さと長く使える柔らかさの両立を大事に。そして肩の50mm幅のNBテープは荷重が増えた際に方に食い込まないための工夫。
ロングハイクでも絶対に抜けないと言えるようショルダーはこれでもかというくらいしっかりと縫い込まれています。

長距離長期間の使用においてヘタりを少なくするため、比較的硬質なパッドが採用されています。そのパッドは数回のアップデートを経て、ヘタリにくい硬さと肩にフィットしやすい柔らかさの程よいバランスに落ち着いています。また荷重が大きくなった際にショルダーが食い込むことを防ぐため50mmという太いNBテープが合わせられています。

たっぷりの収納と取り出しやすさを意識したメッシュポケット

サイドポケットの形状は創業時のモデルから大きくアップデートされています。収納力と取り出しやすさにこだわりが伺えます。
メッシュの穴に通されたバンジーコード。片側はコードロック、もう片側は結んであるだけなので交換も簡単で楽におこなえます。

メッシュポケットの素材は目が大きく、非伸縮素材が使われています。伸縮素材の使い勝手よりも、水切の良さや渇きの速さ、そして耐久性の高さを重視した結果でしょう。そしてフロント、サイドともにメッシュポケットは広がりやすいよう大きめのマチがついています。フロントポケットはシェルターやレインウェアなど濡れる可能性の高いものを収納してもよいですし、行動中に頻繁に取り出したい行動食、ウインドシェル、タオル、ヘッドライト、ファーストエイドなどを収納しても良いでしょう。サイドポケットはボトル2本が余裕を持って収納できる大きさ。背負っていても手が届きやすい設計になっています。
そしてフロントポケットもサイドポケットもメッシュの穴を出入り口にして、細いバンジーコードを通しています。片側はコードロック付き、片側は結んであるだけです。ポケットからの不意な荷物の落下を防ぐために口を強く締めることができるだけでなく、バンジーコードの交換も容易です。バンジーコードが伸びきった時だけでなく、より強い伸縮が欲しいときは太いバンジーコードへ交換できます。

水&食料の不意の増減にも対応する吹き流し

荷物の増減に対応する安心感をあたえてくれる長い吹き流し。

ロングディスタンスハイキングへの適応力が最も色濃くでている仕様のひとつが長い吹き流しです。平置き状態で約30cmの長さがあります。バックパック本体は約40Lですが、この長い吹き流しにより相当量のエクストラに対応します。突然迂回を強いられることで補給地までの距離が長くなる。水場が枯れているという情報が入る。食料や水の大幅な増減はロングハイキングで想定しておくべき状況。たかが吹き流し、されど吹き流し。この長さも実際に長距離トレイルで使用したハイカーのフィードバックで微調整が施されています。
ちなみに最大に荷物が入った時でもセンターストラップが届くように長さを設定しています。不用意に短くカットしないように注意。

腰荷重にも対応するウエストパッド

腰骨を包む十分な長さ、柔らかなあたりの3Dメッシュ、ホールド感を支える40mmの幅広テープ。

ULバックパックの原点ともいえるRay Way バックパック。提唱したレイ・ジャーディンはパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)などの長距離トレイルで実践を繰り返しそれをカタチにしていきました。Ray Wayの大きな特徴はウエストベルトの省略です。このスタイルがロングハイキングでも成立したのは、おしすすめた軽量化の恩恵やレイ・ジャーディンの体力的な背景がその理由としてあげられるでしょう。
ステディにはウエストベルトがあります。舟田氏の自作バックパックにもウエストベルトがありました。彼が自作バックパックで歩いたのはトリプルクラウンの2本目、3本目にあたるCDTとATです。Ray Wayをベースに自作バックパックに取り組んだ舟田氏ですが、1本目であるPCTの経験からウエストベルトは必要だと判断したのです。
水食料がさほどではなく背負う荷物が軽いならRay Wayバックパックと同じようにウエストベルトは無視して背負えばいい。しかし水食料を多く背負う必要がある時はバックパックのポジションを少し落としてウエストベルトでサポート。腰にも荷重を分散することが可能です。テープ幅も40mmと幅広く、見た目のシンプルさ以上に腰荷重の実感がえられます。少し心許なく感じるウェストですが、その効果は多くのハイカーの実績に裏付けられています。

調整できるサイドストラップ

サイド上部のストラップはもともと薄手生地の強度を補うためのストラップ。Ray WayバックパックやGOLITEブリーズに見られる調整ができないナイロンストラップがその原型です。
そのストラップを生地補強以外にも応用するためスライダーバックルで調整可能にしています。これによりトレッキングポールやタープポール、ハイキングアンブレラなど長物の固定がしやすくなりました。

取り外しが容易な背面パッド

四隅のテープによる簡易固定がTrail Bumの大きな特徴。

背面パッドはショルダーと同素材を標準装備しています。固定は四隅のテープによる簡易なものなので厚みなどへの対応にも余裕があります。100cm前後のスリーピングマットを背面パッドとして挟み込むことも可能です。なお、不要なハイカーは固定用テープを切り取るなどしてよりシンプルに使用できます。

Evernew FPマット100(150g)を装着した例
付属マットは外し、Evernew トレイルマット100(180g)を筒状にしてバックパック内へ。バックパック内にマットを収納し、かつ剛性感を高めるクラシックティップス。

ステディ発売以降、多くのハイカーが国内外のロングディスタンスハイキングで、スルーハイキングでこのバックパックを使用してきました。PCT、AT、TeAraroa、みちのく潮風トレイルetc.誰もができるわけではありませんが、ハイカーならば一度は夢みるはずです。ハイカーの想いがこめられ、それをバトンのように次のハイカーへと繋いでいくのがTrail Bum® ステディです。長く歩くあなたへ。そしていつか長く歩きたいと思いを育てているあなたへ。

2023ATスルーハイカーのSteady。歩くなかで不要だと感じた部分を大胆に切り取っています。リアルなスルーハイキングバックパック。
サイドストラップも切り取っています。ボトルが2本しっかり入るサイドポケットに注目。
驚くべきはウエストベルトも切り取っていること。Ray Way同様の使い方を彼はSteadyで実践。腰サポートがなくてもショルダーに問題は起きていません。

 

 

補足:生地素材について

ソリッド:100d リップストップナイロン

ソリッドカラーのレギュラーモデルに使用している生地は極薄素材でも高価な特殊素材でもありません。Trail Bum®の多くのモデルで採用されているのは 一般的な100d リップストップナイロン。ナイロン素材の進化により引張強度や摩擦強度も向上。張りやコシも特徴のようです。パシフィック・クレスト・トレイル( PCT)、アパラチアン・トレイル(AT)、テアラロア(TeAraroa)といった数ヶ月にわたるロングハイキングでの使用実績もあり耐久性も問題ありません。
この暑さの生地であれば修理が容易なのも利点です。家庭用ミシンだけでなく、手縫いでも縫えます。修理や改造といったカスタマイズができます。長く使うために重要なのはこの容易に直せるということ。

スペクトラ:200d スペクトラグリッドストップナイロン

ULバックパックの素材といえば、色に染まりにくい性質の超高分子量ポリエチレン繊維が格子模様のように入っている「dyneema ナイロン」がその定番でした。GOLITE、ULA、Six Moon Designs、Mountain Laurel Designsなど2000年代は多くのULバックパックにこの素材が採用されてきました。シルナイロンやキューベンファイバー(DCF)などの極薄素材は使う人を選ぶこともあり、丈夫さと軽さのバランスに優れたdyneema ナイロンが選ばれていたのです。こうしたULバックパックの歴史への敬意もこめてダイニーマと同じ超高分子量ポリエチレン繊維の「スペクトラ」を使ったグリッドストップナイロンがTrail Bumでは採用されています。
この素材のポイントになるのが裏面の仕上げの「TPU加工」です。TPUとは Thermoplastic Polyurethan のことで、熱可塑性(熱で柔らかくなる性質)を持ったポリウレタンです。特徴としては、柔らかいのにコシがある、引張りや摩耗の耐久性が高く、劣化も少ない。そして従来のポリウレタンやアクリルの加工よりも耐水性が高くなるのです。

超高分子量ポリエチレン繊維で引裂強度を補強し、TPU加工により生地全体の強度と耐水性を向上させた生地になっています。

 

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長谷川晋

長谷川晋

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ウェストの変更などを経て使いやすくなりました。シンプルだけど、長距離ハイキングでも使用に耐えた実績あり!パッキングにもよりますが、11〜12kg入れるとちょっと背負いづらくなると思います!
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