Arc'teryx

Nuclei FL Jacket

クロージング ギア
Weight

289g

ダウンにも劣らない高い保温力。生地の薄さと細身のデザインで実現した軽量化が特徴の化繊インサレーションジャケット。ダウン以外の選択肢を探すハイカーに。(Nuclei Hoody から生地と名称が変更となりました)
Weight

289g

SPECIFICATIONS

重量
298g/Mサイズ(実測)
素材
生地:Arato™10(タフタ、ナイロン100%、マイクロリップストップ、その他詳細不明、平方mあたり35g前後と推察)

中綿:ボディ Coreloft™ 80g/m2
   アーム Coreloft™ 60g/m2
カラー&サイズ
カラー/Adriatic Blue、Lithium
サイズ/S、M
28,000円 (税込30,800円)
現在お取り扱いがございません
Hiker’s Letter

優れた機能とデザイン性の高さが融合したブランド、Arc'teryx。最近ではダウンガーメント(衣類)も展開していますが、それまでは、インサレーション全てを化繊のみで展開してきました。そのノウハウは他社が真似できない製品作りにつながっていると言えます。
ニュークレアイフーディは、そのノウハウを結集したかたちです。化繊インサレーションは重いというイメージを払拭するほどの軽さが特徴の一つです。


 

ARC'TERYX / Nuclei FL Jacket

カラー:Adriatic Blue  サイズ:S、M

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カラー:Lithium  サイズ:S、M

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数年前から撥水ダウンが広まっていくに従い、化繊綿の立ち位置も少しずつ変化がみられます。同社のAtomシリーズは、どこよりもいち早く化繊綿の使用法を考えた一つでした。脇のサイドパネルにフリースを用いることで、積極的に蒸れを逃がすことを目的としており、表地裏地ともに通気性の高い柔らかく肌触りの良いものにしたのは、インナーとして使いかたも重視してのことでした。そのため、Atomシリーズは、それほど保温力に優れてはおらず、発売当初は「暖かく無い」という誤解を受けた評価も多かったのです。そのためか、数年後、後発モデルとしてAtom ARがリリースされましたが、本来のコンセプトとは異なり普通の化繊綿ジャケットになってしまっているためか、Atom LTほどの評価はしづらいと言えます。。

化繊綿を使用したジャケットは、ダウン製品と比べ、どうしても重量面でのデメリットが挙げられます。また、圧縮性においては重量面以上に太刀打ちできないのです。そして撥水ダウンや新たな中綿素材Polartec Alpha®などの登場により、ますます化繊綿の立ち位置は変わりつつあります。
しかし、Polartec Alpha には化繊綿のような保温性はありませんし、重量面でも圧縮性でも化繊綿の方が良いのです。またダウンに保温力は劣るものの、生地に穴が開いても綿が飛び出ないことなどハードユースに耐えられるという素材の特性は化繊綿にしかないものなのです。

メリットを強調して言うのならば、化繊綿は、フリースや通気性を重視したPolaetec Alpha などの保温材よりも保温力に優れ、圧縮性が高く、ダウンよりもハードユースに耐えられる強度を持った素材と言うことができるのです。

Nuclei FL Jacketのメリット、デメリット

- メリット

  • Mサイズ実測で300gを下回る
  • 中綿の厚みに対しての圧倒的な軽さ

同社Atom AR(ボディ80g/m2、アーム60gm2)と比較 中綿同配分 重量470g以上(メーカー値)
同社Atom LT(ボディ60g/m2、アーム40gm2)と比較  中綿少ない 重量320g以上(メーカー値)

  • トリムフィットで体に密着するため、熱を逃がさずに暖かい
  • 高密度生地による高い防風性

- デメリット

  • トリムフィットは一般的にアンダーウェアなどに用いるフィッティングのためサイズ感が小さく重ね着に不向き
  • 生地の密度が高く光沢感とハリ感が強い(対照的にAtomは柔らかく着心地は良いが重い)

Polartec Alpha などの新しい保温材はフリースの構造を中綿素材にしたもので、保温効果よりは持続運動時に積極的に湿度や熱を放出することに重きを置いたもので、ソフトシェルに近い使用方法になります。それに対し、ニュークレアイフーディに使用される素材は、極細の繊維を高密度に織り込み、軽くかつ丈夫であると同時に熱を逃がしにくい密閉性も持っています。これにより、同社Atomシリーズ以上の高い保温効率があるのです。それと、Atomシリーズとは異なり、フリース部分もなく、よりシンプルな作りとデザインのより軽量化もはかられています。アウターにしては珍しいトリムフィットのため作りは小さめになるので、それもこれだけの軽さの秘密の一端でしょう。そのためやや小さいサイジングなので、アウター使用向きには一つ大きめのサイズを選ぶ必要がでてきます。

軽量な化繊インサレーションは、どのような環境においても気兼ねなく、ストレスをかけずに使用できるるでしょう。だからこそ、いまだにクライマーのビレイパーカとしては化繊インサレーションが大きな支持を受けているのです。そして、アークテリクスは他メーカーが化繊インサレーションに力を入れていないときも、リアルユーザーに対して訴求するアイテムを模索し続けた結果の一つがこのニュークレアイフーディと言えます。ダウン以外で、軽く保温性の高い保温着を考える際に、検討に値する化繊インサレーションといえるでしょう。

 

その他細部

ハンドウォーマーを兼ねたポケットと伸縮性のある袖口。

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Atomシリーズと異なり、行動着としてしては考えていないため、メットの上に被るにはギリギリのサイズ。その代わりにフィット感の高いフードとなってる。nuclei_fl_jacket_3 nuclei_fl_jacket_4

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内側にセットされている収納袋。従来の化繊インサレーションと比べ、 かなり圧縮性が高く、小さく収納が可能。収納袋のループを使用すれば、ハーネスにセットでき、ビレイパーカとしてすぐに出し入れができるようになる。

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