Teton Bros.

Afton Hoody

クロージング ギア
Weight

366g

防風、保温、ストレッチに優れたPOWER STRETCHを採用したフリースジャケット。ハードシェルとの摩擦による着用ストレスを軽減するためのシリコンハードフェイス加工が特徴のミドルレイヤー。
Weight

366g

SPECIFICATIONS

重量
実測 366g
素材
POLARTEC社 POWER STRECH
カラー
Black
サイズ
JPN S、M、L(USA  XS、S、M)
22,000円 (税込24,200円)
現在お取り扱いがございません
Hiker’s Letter

着ればわかる。

ハードシェルとあわせて着ればわかる。

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POLARTEC社の POWER STRETCHを採用したTeton Bros.のAfton Hoody 。このフリースは決して派手な製品ではありません。POWER STRETCHを採用しているミドルレイヤーもいまどき珍しくありません。冬季のテクニカルアパレルではスタンダードな素材でしょう。それでもこのミドルレイヤーにまずは袖を通してほしい、そしてハードシェルと重ねてほしい。メーカーが何を言いたいか一瞬で体感できるはずです。

 

<薄手フリースのストロングポイント>

近年はpatagoniaのナノエアーのように「動的保温」をうたうインサレーションウェアがひとつのトレンドです。高い透湿性により熱を適度に放出、オーバーヒートせず行動中も着用し続けられる防寒着です。POLARTEC社のインサレーション素材であるAlphaを採用したウェアはその代表的なものでしょう。高い透湿性と適度な保温性は確かに秋冬において有効なウェアであることに間違いありません。しかし唯一の難点は重ね着にあまり適していないこと。透湿性の高い中綿を活かすため表面素材にも高い通気性を求めています。こうした表面素材は比較的生地目が粗く、ひっかかりがあることが多いのです。悪天時や低温時、ハードシェルを重ねて着用する際にはウェアのボリューム感と表面生地の摩擦によるストレスをどうしても感じてしまいます。

そこで長時間着用ができ、かつハードシェルなどとの重ね着に際しても摩擦のストレスが少ないミドルレイヤーも重要になってきます。このような視点から考えると薄手フリースは秋冬の行動着として、防寒着としてやはり秀逸な素材といえそうです。

 

<POLARTEC社 POWER STRETCH>

長時間着用において、またシェルとの重ね着においてストレスフリーであること。こうした観点からTeton Bros. Afton Hoodyの素材をみてみましょう。POWER STRETCH を採用したフリースは欧米メーカーが多く展開していますが、そのほとんどは極寒かつ乾燥したフィールドを想定しているためでしょうか、比較的厚手のものが多くなります。冬季といっても降雪量、気温に大きな幅がある日本においてはこうした厚手のミドルレイヤーは行動着として考えると温度調整がしにくいというデメリットが生じます。一方、Afton Hoody では比較的薄手の生地厚のものを採用しています。秋冬には行動時にも使える動的保温用として、また春夏には休憩時を中心とする静的保温用として、日本というフィールドにおいては長時間&長期間活用できるのです。

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さらに、生地表面にはPOLARTEC独自のシリコンハードフェイス加工が施されています。これがAfton Hoody最大のストロングポイント。これによりシェルを重ねて着るときの摩擦が大幅に軽減されています。ミドルレイヤーの表面が引っかからないため、シェルの着脱時にもひっかかりを感じません。さらに行動中にもシェル内部でのもたつき感が嘘のように無くなりますTeton Bros. が秋冬商品の開発ベースにしているのは、バックカントリースキーとアイスクライミングです。テスターとして開発に参加しているのも、各地のガイドや パトロールです。だからこそTeton Bros. の商品では動きやすさやフードを被ったときの視界確保が重視されます。ミドルレイヤーのハードフェイス加工はハードシェルを効果的に着用することにこだ わった同社ならではの仕様だといえます。試着時には是非シェルとあわせてご着用ください。百聞は一見にしかず。

 

<プラスαのおもてなし>

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Teton Bros.はブランド設立以来、スキーヤー&スノーボーダーにフードのサイズ感、動きへの追従性、視界確保において高い評価を得ています。シェルで培ったこの蓄積がミドルレイヤーのフードにも生かされています。

 

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滑りやすい生地表面によるシェル着脱のしやすさをサポートするサムホール。

 

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腕、肩、肩甲骨の動きにストレスを感じさせないためジャケット背中側のパネルはTeton Bros.独自のパターンに。この一工夫がストレスフリーに更に一役買っています。

 

Ultralight Hikingの文脈では「フリースよりもダウンのほうが軽いし暖かい」ということが再三にわたり言われてきました。実際に重量におけるダウンのアドバンテージは揺るぎそうにありません。しかし朝の行動開始時にさっと何か羽織りたい時はフリースのほうが有用です。発汗量が増える時期は行動中、休憩中に関わらずナイロンシェルが肌に当たるダウンインサレーションよりもフリースの方が躊躇せずに羽織れます。当店はULの店ではありますが、重さだけでは計れないフリースの有用性に改めて感心しているのも事実です。そんなフリース再興を強く意識させる汎用性高いミドルレイヤーは重量360g。UL的には「まだまだ重たいな……」 となるかもしれませんが、行動着としての着用時間が長くなる秋冬シーズンにまずはその有効性を実感してみてください。

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