
QUICK HARAMAKI
Weight
75g
体幹保温のシンプルな解
日本独自のスタイル「ハラマキ」
まさに「ミニマルベスト」




春夏はTシャツにショートパンツで山歩きを楽しんでいても、秋の気配を感じる頃から着るものは変わっていきます。晴れていれば暖かい、風が吹けば寒い、日向か日陰かでも大きく変わります。あなたは寒がりですか、暑がりですか。様々な要素が関係するので秋冬のウェアリングを簡素化するのはなかなか難しいもの。当店スタッフ間でも愛用する秋冬用アンダー&カットソーの厚みはそれぞれ全く異なるのです。だからこそ秋冬のウェアリングは面白いし奥が深いのです。
体幹部の保温
秋冬のハイキングで末端が冷えた経験を持つハイカーは多いはずです。また首、手首など体の放熱機能を担う場所を外気にさらすことで体は冷えていきます。こうした状態を調整するため、秋冬のハイキングではニットキャップ、ネックゲイター、グローブ、リストウォーマー、ソックスなどのアクセサリーが重要になってきます。当店オープン時からのロングセラー、テリーメリノグローブは手首を二重にすることで保温効果を高めるようデザインされています。こうした末端の保温&防寒対策は確かに重要ですし、ハイキング中にはこれを必要とする状況にしばし出会います。さらに防寒対策において重要なこと、そして根本的に暖めたいのが体幹部です。そして、体幹部の保温に特化した衣類、それが“ハラマキ”です。
手足などの末端が冷えるのは何故か、それは体温が下がりそうな時は体幹部を冷やさないよう血流を体幹部に集中させるからです。そのため血流が乏しくなる末端が冷えてしまうのです。人体にとっては脳はもちろんですが、内臓を含む体幹部が生命維持に最も需要な場所、冷やしてはいけないのは体幹部です。難しいことを考えなくても、寒い日に暖かい飲み物で体の中から温めると生き返った心持ちになったり、カイロでお腹周辺を温めると全身が温かくなったり、そんな経験は誰にでもあるはずです。お腹が冷えるのを防ぐために実は洋服の下にハラマキをしている、という方は結構多いのではないでしょうか。そんなハラマキを新発想でデザインしたのがアクシーズクイン/クイックハラマキです。
ベスト的、ミドルレイヤー的ハラマキ
本製品の最大のポイントは、アンダーウエアとしてのハラマキではなく、ミドルレイヤーとしてのハラマキだということです。
- ジッパーでの着脱可能
- 前面のみをナイロンで防風処理
- ハンドウォーマー兼用のポケット付属
この3点はミドルレイヤーとして考えられているからこそのデザインといえます。
ミドルレイヤーとして体幹部を保温する製品としてはベストがあります。あえてベストではなくハラマキをミドルレイヤーに使用するメリットとしては
- 思い切った軽量化が可能
- レイヤリングの際に生じる肩&首周りの拘束感の解消
- ULバックパックならば背負ったままでの着脱が可能
こうした点があげられます。1.については100g以下になりますので、プラスαの保温を考えた際に携帯に踏み切れます。2.秋冬はどうしても衣類のレイヤリングが増えます。全ての衣類に襟がある、フードがある、袖がある、、、保温効果としてはいいのでしょうが、動きやすさが奪われてしまうのも事実。鬱陶しい時ありますよね。ハラマキならばそうした拘束感とは無縁です。また保温についてもピンポイントに体幹部を狙えます。そして3.ウエストベルトが簡易化もしくは省略され、容量自体も小さいULバックパックならば背負ったままでも着脱が可能です。
ハラマキというとどうしてもアンダーウェアとしての使用を想像してしまいます。もちろん肌着としてのハラマキは秋冬の保温対策として重要です。ミドルレイヤーとしてベストのように活用できるハラマキというのはまさに新発想。100gアンダーのマイクロベスト、ULベストとして考えればかなり興味深いウェアといえるでしょう。実は日常からハラマキを使っているというハイカーにはもちろん、ハラマキは使ったことがないというハイカーにはお腹の保温がいかに効果的かを実感してほしいものです。
“凌(しのぎ)”をコンセプトに日本の山のためにデザインをする AXESQUIN
〜 凌ぐとは、足りることを知ること。〜
雨を凌ぐ 風を凌ぐ 寒さを凌ぐ 汗を凌ぐ 難所を凌ぐ 煩わしさを凌ぐ
日本の気候風土にあった日本の衣服と海外の登山文化を融合したアイテムを発信し続ける日本メーカー「AXESQUIN(アクシーズクイン)」。今までも僕達を驚かせるアイテムを数多く出しています。そして、2016年からコンセプトが加わります。今までも根底にあったものですが、明確に打ち出しました。それが“凌(しのぎ)”です。防ぐのではなく拒否するのではなく、受け入れて知り凌ぐ。受け入れることで自然との深い交わりがあります。凌ぐのに過剰な道具は要りません。最低限の道具と人の知恵があれば凌ぐのは難しくありません。知恵を使い道具を使いこなすことは喜びや楽しみです。そんな“凌”の思いを込めてアクシーズクインはデザインしています。
ハイランドデザインのオリジナルアイテムも影響を受けています。中でもカラーセンスとパターンは特徴的です。日本の伝統色をいち早く取り入れながらも、日本過ぎない、絶妙な色合いを出すのです。また細部のデザインパターンは日本の衣服をモチーフにしています。
日本で“凌ぐ”アイテムは日本だけのものでしょうか。そんなことはありません。日本と海外の登山文化が融合したアイテムの代表格はツェルトでしょう。ヨーロッパのトラディショナルテントが日本のハイキング文化と融合することで生まれた、日本の気候風土で活きる超軽量テントです。しかし、日本の気候風土に合うからと言って国内だけでしか使えないのでは無く、日本の気候は世界的に見ても複雑で、日本の山野で使えるものは世界的に見ると非常に使用範囲の広いアイテムになるのです。