MONTANE

AERO eVent® PULLOVER

クロージング ギア
Weight

290g

耐水圧&透湿性を高い次元で両立させるeVent®製ULウインターシェル。風雪へのプロテクションのため細部を作り込みながらも300gアンダーを実現。MONTANEらしい
独創デザイン。
Weight

290g

SPECIFICATIONS

重量
実測 290g/M
素材
eVent® super lightweight 3 layer

耐水圧 30,000mm
透湿性 16,000g/m2/24h(JIS B-1法)
カラー
Moroccan Blue
サイズ
UK S、M
43,000円 (税込47,300円)
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Hiker’s Letter

2010年のOR ヘリウムジャケット登場以来、ハードシェルの軽量化はとどまるところを知りません。「春夏用レインシェル」中心に今や100g台後半がスタンダードに、最先端最軽量の争いは100gアンダーの世界に突入しています。しかし一方でプロテクションをよりしっかりさせた300g前後のハードシェルが秋冬シーズン中心に盛り上がりを見せています。レインシェルとしてはいまや重たいこの300g前後のカテゴリーは「秋冬用レインシェル」とでも呼びたいカテゴリーとなのです。

秋冬は気温が0℃前後を推移する場合、同じ雨でも春夏とは異なり非常に冷たく体温を急速に奪う雨となります。また低い気温を更に低く感じさせるのは風。風雨が厳しい秋冬の山は体感温度がマイナス10℃を簡単に下回ると思っていた方が良いでしょう。そんな秋冬のコンディションでは極薄の春夏用レインシェルでは風そのものは防げても外気温を防ぐには薄すぎることがあります。風の冷たさを防ぐにはやはりシェルは厚めの方が有効なのです。こうした事情は雪降る冬も同様です。こうした事情から2014年以降ULハードシェルの進化は

《春夏用シェル》 1oog台後半 2.5層 フード、カフス&裾のアジャスター無

《秋冬用シェル》 300g前後 3.0層 フード、カフス&裾のアジャスター有

このように季節および気候別に考える段階に来ています。オーソドックスな登山ウェアの世界でもレインウェアと冬用ハードシェルとの作りが異なるのと一緒だとお考えください。MONTANEではオールラウンドULハードシェルとして一世を風靡したスペクタースモックが春夏用のミニマススモックと秋冬用のエアロeVent®プルオーバーに分かれて進化したのです。

 

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それでは秋冬用ULシェルとしてのエアロeVent®プルオーバー。風雪雨に対するプロテクションを重視しているというのはどういう点か、その各部を見てみましょう。

 

【フロントジップ:換気の促進】

 耐性水が高いYKKマットAquaGuard®フロント½ジップを左右非対称に配置したフロントジップ。非対称なので閉じた状態ではジッパースライダーがあごや口に接することなく、シェル内側に貼付したマイクロフリースが口周りの湿気を吸い取ってくれます。また非対称であるためジッパー距離も長く、大きな開口部を襟下に作ることが可能です。開口状態を維持するためにフラップを固定するスナップボタンも付属していますので換気を促進するのです。

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【フロントポケット:アクセサリーの乾燥&通気確保】

マップやルートガイドを収容するのに十分な大きシングルフロントポケット。
内側はメッシュになっているため通気を確保することができますが、それ以上に重要なのは湿気を帯びたグローブなどのアクセサリーを収納すれば使用者の体温で着乾しするのに適しています。冬のウェアにおいてこの機能は実はグローブなどを凍らせないため、翌日も使用するために重要になってきます。

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【フード:確実な耐候性】

春夏用シェルのフードがアジャスターやバイザーを省略し軽量化に努めているのに対して、秋冬用シェルでは風雨や雪の中でも確実に視野を確保し頭部の保温に寄与するためしっかりとした作りになっています。当製品ではフォームを入れたバイザーとそれを調整するためのワイヤが内蔵されています。フードアジャスターはフード両脇に配置されているスタンダードな方式です。
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【パターン&シームシーリング:腕周りの動きやすさ】

全体的にスリムフィットな部類に属しますが、胸部及び上腕については秋冬用としてレイヤリングに対応すべく余裕を持ったパターンになっています。また肩は変形ラグランスリーブとしてセットインされているので肩周りが動きやすいだけでなく、肘は立体パターンになっています。全体的に腰から上の可動域に留意したパターンを採用しています。その結果、目止めすべき箇所も増えていますが、13mm幅のマイクロシームテープでシーム面積を極力抑えています。

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【リアバックベント:換気機能の追加】

肩甲骨の位置には小さな換気口が配置されています。バックパックで阻害されれば換気はできませんが、メーカー側の思惑はアイスクライミングやアルパインクライミング時に換気が促進されるようにという意図のようです。フラップの重なりが大きいのでここからの浸水は無いでしょう。

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【ウエスト&裾:フィット感向上】

前身モデルであるスペクタースモックと同様の構造を採用。フィット感を上げるためウエストは伸縮ゴムをれています。裾はずり上がりを抑えるためシリコーングリップを配置。軽量化と簡素化のためにアジャスター省略に貢献。

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春夏用の超軽量シェルでは寒さを感じるようになれば、冷たい風にも凍える雨にも吹き付ける雪にも対応可能なシェルが欲しくなる。秋冬用の重量級ハードシェルでなくとも、現在は300g前後の軽量モデルがハイカーの秋冬を支えてくれます。生命維持の重要パーツとしてのハードシェル。秋冬は秋冬の環境に即したULシェルを選択したいところです。

環境に対応する耐候性と常時着用を促進する透湿性をバランス良く備えたMONTANEエアロeVent®プルオーバーは同社スペクタースモックのDNAをしっかりと継承しています。

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