
2mm Dyneema Reflective Cord "HD's Color"
Weight
3.1g
タープやツェルト、フロアレスシェルターの設営はもちろん、自立式ドームテントの耐風性をあげたり、ダブルウォールテントの結露対策にも必要なのが 張り綱の使用です。そして必要な長さを用意した時に意外とかさばり重くなるのもこの張り綱です。テントやシェルターを購入、自分で重量を計るとスタッフバックや張り綱、自在、ペグといったアクセサリーの重量がバカにならないことに改めて気づいた経験があると思います。しかし稜線上を移動することが多い日本のトレイル事情では風対策のために張り綱は省略できない重要アイテムのひとつです。
Highland Designs のオリジナルカラーとなる2mmダイニーマリフレクティブ(反射)コード。新色にネイビーカラーが追加となりました。
<ブラウンカラー>メインがブラウンでポイントにネイビーとライトに反射する反射繊維が編み込まれています。
<ネイビーカラー>メインがネイビーでポイントにブラウンとライトに反射する反射繊維が編み込まれています。
外皮はナイロン。中芯はダイニーマ。公式な数値が出ていませんが、100kgf以上の破断強度が あると思われます。
ナイロンの外皮は若干水を含んでしまうので、相対的にみればポリエステルと比べ濡れた時には重量増となる可能性があります。とはいえ、たとえ外皮がポリエステルでも水分は編んである紐の間に入るので、ナイロンとポリエステルとの重量差については比べるほどの差は無いでしょう。
中芯はダイニーマなので、通常のナイロンコードと違い伸びがほとんどありませんので、しっかりとテンションを掛けることができます。
日本での流通品の張り綱はφ3mmが主流(ヘリテイジ製エスパースシリーズ スーパーガイラインはダイニーマ製のφ2mmです。)です。これら普通のφ3mmナイロン製コードの破断強度は多くが165kg前後。実際にはこれほどの強度は必要ないとは思います。
万が一、100kgf以上の負荷がかかりロープが切断される場合、その前にテントの接続部分もしくはテント本体が破れる可能性があります。
なお、これら2mm径のコードを使用する場合、調整のための自在も“専用”のものを使用するか、自在結びで対処する必要があります。一般に市販されてる自在はφ3mm以上に対応しているものがほとんどです。
径が細いことでおこる可能性がある問題点として以下にまとめます。
- ロープ強度は結び目部分で約1/3~1/2に低下します。結び目が大きい方が強度が保てるのですが、細い径のロープでは結び目がどうしても小さくなるためある程度の強度低下は織り込まねばならない。
- 径が細ければ当然表皮も薄い。芯はダイニーマで強度があるとはいえ、表皮の摩擦に対しての実効性が太いものより劣る可能性も無視できない。
従来の重いテント(3キロ以上)などであれば4mm以上の太さも必要でしょう。また、スタンダードなテントで強風下を考えれば3mmのコードがあるいは必要かもしれません。しかし、現在の軽量テントやシェルター、タープといったものなら、2mmほどのコードでもダイニーマの芯を使っている事で3mmと同等の強度も確保でき、しっかりと張ることができます。各メーカーの新商品テントに付属のコードが2mmに変更されつつある事も無視できません。
たかがロープ、されどロープ。手持ちのテントの軽量化にも役に立つと思います。