
Long Handle Spoon
Weight
17g
目で見て、手に取って、そしてなによりも使ってみて、
はじめてその使いやすさがわかるカトラリー、それがロングハンドルスプーンです。
ウルトラライトハイキングのムーブメントに触れ、様々な道具をもう一度見直していた頃、
「山の道具はこうでなければ」という先入観を一変させてくれた道具がロングハンドルスプーンです。
当店オープン以来、Backpacking Light、VARGO、SEA TO SUMIITと様々なブランドのモデルを扱ってはきましたが、いまだ日本国内ではマイナーな存在のため、代理店の展開からはずれたりと不遇な扱いはつづいておりますが、2015年からはこのTOAKSに期待したいところです。
こうした柄の長いスプーンはOPサック等のジッパー付プラスティックバックでの調理&食事が日本よりも一般的なアメリカだからこそ、アメリカでは定番としてつくられ続けている製品なのです。収納サイズをコンパクトにが金科玉条の日本では現状をふりかえっても、まず企画段階で没にされるカトラリーかもしれません。
OPサックや現在主流の縦型クッカーからの食べやすさに関しては間違いないと断言できるモデルです。柄が長いため、ジップロックからの食事でも奥の隅々までスプーンが 届き、食べにくさを感じずに使用することができます。またスポークでない、というのもポイントです。キレイにラウンドした先端部分はプラスティックバッグ を傷つける心配も少なく、「袋飯」を好むハイカーにとっては嬉しいデザインといえます。縦型クッカーで煮込むタイプのフリーズドライなら、かき回したりと調理時にも重宝するはずです。
スタッキングや収納サイズ以外の基準、カトラリーの本質『食べやすさ』に注力したスプーン
キレイにスタッキングできた自分のギアにはほれぼれするある種の美学が漂います。
またスタッキングできなくてもコンパクトなサイズの方が収納が楽なのは確かです。しかしそれとは異なるカトラリーの選択基準にも目を向けてみてはいかがでしょうか。あえて柄の長いロングスプーン、食べやすさは折り紙付きです。
〈備考〉
フォームマットを筒状にしてバックパックに挿入しているハイカーの皆さん、マットの隙間に挟んでしまうというのはいかがですか? JMTスルーハイクをはじめ、わたしはロングハンドルスプーンをずっと愛用していますが、この収納方法なら曲がってしまう心配もありません。