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Highland Designs

参考商品:Down Jumper(モデル終了のため)

クロージング ギア
Weight

160g

コンパクト性、軽さ、重量比での保温性。バランスを考えつつ、他にはないものを目指しデザインした薄手のダウンプルオーバー。作り込まれた工夫が随所に。
Weight

160g

SPECIFICATIONS

重量
M : 155 g
L : 160 g
*実測値
素材
生地
15d リップストップナイロン シレ加工

ダウン
770FP ダックダウン UDD加工
サイズ
女性用
XS、S

男性用
M、L、XL
カラー
イエロー、ロイヤルブルー
¥0 + tax
送料・支払い方法について

*在庫がごく僅かございます。カラー・サイズ・価格についてはお問い合わせください。

 

Highland Designs のダウンラインナップに新たな一着が加わります。薄手のダウンプルオーバーである『Down Jumper』です。当店オーナーの土屋智哉氏の一言、「軽くて、小さくなって、適度に暖かくて、薄手のダウントップスが欲しい」で始まった企画は、簡単そうでいて、非常に難しいものでした。

「どうせ重ね着で調整することがアウトドアでのセオリーならば、薄手のダウンジャケットも用途として必要になるのではないか。」

そんな発想から生まれた『モンベル ULインナーダウン』から始まり、超軽量な『patagonia ULダウンシャツ』など、薄手のダウンジャケットは数多くリリースされています。ハイランドデザインのスタッフたちも数多くのダウンジャケットを着てきましたが、その中での経験やアイデアを形にしています。

◎ HIGHLAND DESIGNS / Down Jumper  160g(Lサイズ)

 イエロー(左)、ロイヤルブルー(右)

 サイズ展開 XS、S、M、L、XL

・概要

インナーやアウターという括(くく)りなく使える薄手のダウンプルオーバー。軽量コンパクトなので気軽にパッキングでき、温暖な時期はメインの保温着として、寒冷期にはプラスワンの保温着として、季節を問わず使えます。
ポケットはウルトラライトハイキングとしては必須な機能では無いですが、できる限り無駄の無いように付けることにし、身頃のサイドシームに沿って左右貫通のカンガルーポケットを付けました。ダウンは超撥水加工を施したウルトラドライダウン(UDD)、770FP ダックダウンをあえて採用。ダウン封入量は40g。ダウンの質、ロフト性、撥水加工による湿気への強さなどを考慮し決定しました。袖口は簡単にまくれるようにするため、ストレッチ性のトリムやゴムなどは無しになっています。そのため、袖口が広めに感じられますが、おかげで肘付近まで簡単にまくり上げられます。手首を締めたい場合には、袖口に付いているスナップボタンを使用します。まるでシャツの袖を広げたりすぼめたりする要領です。襟の形状はスタンドカラーで、高さは一般的なアウトドアウェアよりは低め、シャツの襟などと同じくらいの高さにすることで、重ね着への干渉を減らし、首回りが快適になるように考えました。ボタンフラップにしジッパーよりも自由な開閉と軽さを優先しました。脱ぎ着がしやすいように、みぞおちの少し上まで開きます。
インナーになる時は、表面に余計なものが無く、重なりを意識した襟やスナップボタンのオープンカラーが重ね着をしやすくしてくれるでしょう。単体、アウターになる時は、カンガルーポケットが有用に感じられるはずです。

・どうしてダウン “ジャンパー” ?

『jumper ジャンパー』とは、日本語で言うところのジャケットと解釈されますが、それは和製言葉です。本来のjumperとは、セーターのような編み物のトップスでオープンカラーとそうでないものがあり、動きやすい作業服を指していました。今ではセーターのように被りで着るものの総称で、スウェットシャツも含まれます。プルオーバーもjumperに含まれるのです。さっと着てさっと脱げる、そんな思いで名前に採用しました。

デザインについて

ダウンジャンパーのデザインは、冒頭にも述べたように、簡単そうでいてその実、難しいものとなりました。なぜなら、ハイランドデザインとして求める軽さは、シンプルにする方法しかなく、ですがそれは答えを見つけていく作業ではなく、答えがあってそれに近づけていくという作業だったからです。しかし、答えは、デザインした人間の頭の中にだけあるもので、それを作り手に伝えるという作業はとても困難なものなのです。

ダウンジャンパーは薄手のダウンガーメントだからといって、インナーダウンではありません。ではアウターなのかといえばそうでもありません。メーカーとしてユーザーにその商品の意味を伝えるために、カテゴリー分けがわかるような商品名を付けることは悪いことではないでしょう。しかし、本来ならば、わざわざインナーやアウターとして分ける必要はありません。そもそも”インナーダウン”それは本来使用者に委ねられる「行為」であって、「目的」ではなかったはずなのです。ですので、デザインはどのような用途にも使えるようなある程度ゆとりのあるものにしました。

もちろんすっきりと細身の方が見た目は良いのです。例えばテーラードジャケットなどがそうでしょう。体が立位している状態に合わせてデザインされているので、袖は下向き、肩位置はギリギリに合わせ、襟も首回りにぴったりとするサイズでゆとりが少なく作られます。そうすると、すっきりは見えるのですが、それではアウトドアウェアとしては着にくいのです。特にプルオーバーならなおさら。さっと着てさっと脱げる。ですので、アームホール(袖と身頃が付くところ)やボディもややゆとりある作りにしました。

・サイドシーム・カンガルーポケット

シンプルさを求めて軽量化をしようとすると、ポケットは省く対象になってしまいます。もし付いていたとしても小さいものだけということは良くあります。けれど小さいポケットが一つだけでは意外と使わない人も多いでしょう。シャツのように、胸に二個ポケットが付いていれば、入れるものを分けることもできるので、使い道にも幅が出ます。そうでなければ、大きいポケットを一つ付けても良いでしょう。そこで、ダウンジャンパーには後者を選択しました。
正面、お腹辺りにパッチポケットを付けたらデザインとしてはトラディショナルで、ハイランドデザインとしても好みのものになります。ですが、それはパーツを増やすことになるので、選択肢から外しました。そこで、シンプルなデザインのものに採用されることの多い、サイドシーム(横の縫い目)に合わせたポケットにすることにしました。サイドシームの途中を開け、裏側は一枚生地が付くだけのシンプルな構造にすることで、軽量になるよう工夫しましたが、簡単に見えて、ブロックと縫い目を合わせなければならず、生産側の技術に頼るポイントになりました。国内生産にこだわるナンガだからこそ、この面倒な課題もクリアできたのです。
貫通しているからこそ、両手をまとめて保温できます。腕もある程度までは入れられるので、熱の発生源が多くなり、両サイド単体ずつのハンドウォーマーよりも、手を温める効率が上がるのです。また、お腹部分にポケットがありますので、携帯カイロなどをポケットの中に入れれば、お腹の保温を効率良く行うことができます。
また、物が落ちにくいように、ポケット下部には段差が設けてあり、体が横方向に傾いても、引っかかり物が落ちにくくなるように工夫しています。

 

・スナップボタン留めのカフ

大抵アウトドアウェアの袖口(カフ)は冷気の侵入を防ぐために、ゴムなど伸縮性のあるものが付いていて閉じるようになっています。部分的にゴムが入り、面ファスナー(ベルクロ®など)などで任意調節ができるものもあります。しかし、そういったものは袖を捲(まく)り上げたい時にはとても邪魔で、捲り上げられても、締め付けがきつくて長時間は維持できないなどの問題がありました。

ダウンジャンパーのカフは思い切って伸縮性をなくし、袖を肘の辺りまで簡単にまくれるようになっています。カフの調節にはスナップボタンを採用しています。切り込みこそは入っていませんが、シャツの様にボタンでカフの締め具合を調節できるように考えました。

・邪魔をしない高さのカラー

襟(カラー)の高さですが、一般的なアウトドアウェアはシャツなどの襟と比べて高くなっています。それには保温や日焼け防止の意味合いもありますが、ほとんどの製品が同じ襟の高さになっている意味はないはずです。場合によっては同一メーカーの、インナーからミッド、アウターレイヤーに至るまで同じ襟の高さということもしばしば見られ、襟だけで何重にも厚く重ねてしまうことになります。単品でのデザイン性重視による弊害で、レイヤーリングを打ち出しているメーカーですら陥っている問題です。

では襟無しで良いのかといえば、元は10年以上前からモンベルが販売している襟無しのデザインと良く似たものが、他アウトドアメーカーや一般カジュアル向けに多く販売されるようになりましたが、全く襟がないのも、レイヤリングには適している場合もあるとは思いますが、アウトドアウェアとして考えると機能的に物足りなく感じます。ですので、シャツなどに近い高さのスタンドカラーにしました。

当スタッフ長谷川は薄手のダウン、シンセティックダウンなどのジャケットやベストを着ているときに、襟の高さが邪魔になって、よく折り返して内側にしまってしまうことがあります。特に内襟に当てが付いていない場合はナイロンがベトついて気持ち悪い時があるのです。しかし、シャツの襟の高さではそういったことを感じたことがあまりありません。

アウトドアウェアの一般的な襟の高さは、保温を一番に考えたものです。保温着であるダウンジャンパーですから、本来は高い襟が相応しいのかもしれません。しかし、あえて低い襟にしたのは、これが薄手であるからです。インナー、アウターどちらでも着られるとはいえ、真冬のアウターにならないことは常識的にわかることでしょう。これは、温暖な時期の保温着なのですから、そこまで首回りの保温を重視することはないのです。いざとなれば、手ぬぐいを巻いたり、いくらでも手持ちのもので対応できるはずです。では寒冷期には、多くの方がネックウォーマーを盲目的に持って行っているでしょう。しかし、ウェアの襟が高いうえに何重にも重なっているので、ネックウォーマーを使わない、使えないということなどしばしば。確かに服についている襟よりはネックウォーマーの方が、頭に付けることもできるし、マスクの代わりもするし、まくらシーツにもなるし、自由自在です。そのネックウォーマーを持って行くのなら一つくらい襟が低くても、良いことはあっても悪いことは無いと思います。

合わせはヘンリーネック調。あえて一番上は留めないようにしています。開きはみぞおちの少し上までで、ボタン留めのフラップにしました。

 

ちょっとしたことですが、裾にスリットを設け、広がるようにしました。これによりプルオーバーを着る時のつっぱり感を軽減しています。*女性用パターンのXS、Sサイズにはこの機能はありません。

 

仕様・ダウンについて

・770 FP UDD とシングルキルト構造

ダウンはUDD(超撥水加工ダウン)を使用。この薄さでも撥水ダウンであれば、湿気によるロフト低下を抑制してくれることは今までの経験でわかっていまし た。湿気を含む部分が少ないからこそ、UDDがさらに活かせると考えています。ダウンクオリティは、あえて770 FP ダックダウンを採用。ダウン封入量は、ダウンの質、ロフト性、撥水による湿気への強さなどを考慮し、40 g、に設定しています。ダウンが少ない量ではFPの差がほぼ無いことから、無理にダウンの質を上げることでの価格上昇を抑えることが可能になりました。軽量化のためシングルキルト構造で、ダウンの偏りが少なく、膨らみは最大限活かせる大きさの設定です。

・ダウンについての考察

a、グースとダックのこと

一般的に、グースとダックだとグースの方が良いと言われていますが、それは正しくも、間違ってもいます。グース(がちょう)はダック(アヒル)よりも大きく育ちます。もともと違う種ですし、ガチョウの方が大型の種だからです。大型の鳥からの方が大きいダウンボールを取りやすいということが、グース>ダック、という認識を生んでいます。確かに、成鳥の状態を比べれば、間違ってはいない認識ということになるでしょう。しかし、グースダウンといっても全てが健康的で成熟したものとは限りません。ダックといっても全てが小型なものから取れたというわけではありません。ですので、グース>ダックの関係は、一概には言えないということなのです。

b、フィルパワーのこと

さらに混乱させるポイントにFP(フィルパワー)といわれるものがあります。ある一定の大きさの円柱シリンダーに30 g のダウンを入れ、上から規定の重さの円盤を入れてその時の膨らむ体積を計ります。その結果700 FP 以上のものは全て高品質とされています。FPの高いものは、少ない量でもしっかりと膨らむので、結果として「軽くて温かい」という判断になります。しかしこれはあくまで膨らみだけを計測したもので、イコール”FP”の高い製品が温かいということではありません。“高品質で良く膨らむダウンが封入されています”ということであって、製品の温かさを保証するものではないのです。また、FPには表記のマジックがあると言われています。一つには、どのような前処理をしているかによって試験値が大きく変わると言われています。例えば、膨らむように加工したものであれば、それだけFP値が大きく出ます。しかし、そこまで詳細に発表しなければ、ほとんどの場合、ナチュラルなFPだと考えてしまいます。もう一つには、その示されたFPは最大値であるのか、最小値であるのか、または保証値であるのかということです。ですので、例えば800 FP のものがあっても、それがもし最大値であるならば製品としては800 FP以下になることがほとんどということです。ですので、FPはあくまでもダウンそのものの品質を表すものであり、製品の保温力を保証するものではないのです。

日本の場合はFPではなく、かさ高性と表しますが、JISでは2つのかさ高性表記があります。一つは、体積表記。これはFPと同じ考えで、ほぼ同様の器具を使いますが、国際規格IDFB法とJIS規格ではシリンダーの内径に2 mmの違いがあるので、実際には全く同じ結果とは言えない可能性があります。もう一つには高さ表記があります。使用するシリンダーは体積表記と同様ですが、そこにかける円盤の重さを変え、その時の反発力の高さを見るものです。日本ではもともとこの計測方法がスタンダードで、最大値で考えるのではなく、かさ高何cm保証、という考え方になります。

実際のところ、体積であろうが高さであろうが、いまいちその違いが分かりにくいところはあるでしょう。具体例で考えてみると、ハイランドデザインのダウンバッグなどに使用している 810 FP グースのかさ高(高さ表記)だと17cm保証、ダウンジャンパーに使用している 770 FP ダックのかさ高(高さ表記)は15.5 cm保証となります。1.5 cm の違いを大きい、もしくは小さいと感じる方、どちらもいると思います。しかし、この差はあくまでも290 mm(29cm)という狭い空間のシリンダーでの計測であり、大きな容積、面積をもつ寝袋の中に詰められてしまうと、その違いはほとんど見られません。たとえプロでも、ダウンそのものを取り出して見比べたても、その違いを見極めることは難しいと言います。

あくまでもシリンダーテストというのは、非常に小さくセンシティブな違いをはっきりさせるための検査で、もちろん価値のある検査ですが、実使用において、810 FP も770 FP もはっきりしたほどの変化があるわけではないということです。

c、製品に反映されること

では製品になった時にはどう考えれば良いのでしょう。一人用の寝袋に500g のダウンを封入した時には、FP の高い寝袋の方がより膨らみ、暖かいと言えます。しかし、その膨らみの分容積を確保してあげなければ、結局膨らみ切れず、そのダウンのFP性能を活かせていないと言えます。また、構造を考慮せずに高いFPのダウンを使用することは無駄に価格を引き上げる結果にもなりかねません。

FP の違いが顕著になると感じられるには、250 g 以上はダウンが入らなければならないでしょう。これ以下のダウン量の場合には、それこそ言われなければ、700FPでも900FPでも、その違いはほとんどわからないでしょう。また、ダウンジャンパーのように、40g 入っていなければなおさらで、保温力にもさほど差はないのです。シングルキルト構造であることと、ボックスの大きさ、面積に対してのダウン量、デザインを総合的に考慮した結果、770FP のダックダウンが、目的とする性能を持ち、品質も確保したうえで、価格に考慮できる余地のあるもの、という判断をしました。

サイズについて

サイズは全て日本サイズ。女性用がXS、Sサイズ。男性用がM、L、XLサイズ、となります。

今回、XS、Sについては、今までのものと違い、女性向けでは無く、女性用のパターンとなります。ですので、男性がSサイズを着ようと思うと、着丈、袖丈ともに短くなる可能性が高いです。USやUK規格でXSサイズをお求めの男性の方は、ゆとりが多めでMサイズをお選びになるか、着丈袖丈の短さを受け入れSサイズを選ぶかになります。

・女性サイズについて

海外サイズ(US、UK)とそれほどの差異はないように思います。海外サイズでXSサイズもしくはそれよりも小さめをお求めのかたはXSサイズ。海外サイズでSサイズもしくはMサイズだと少し大きめに感じるかたは、Sサイズをお選びください。

・男性サイズについて

Mサイズは海外サイズ(USやUK)のSサイズを着用のかた向きですが、製品の目的上身頃は少しゆとりがあるので、細身体型の方にはゆとりが大きく感じられるかもしれません。Lサイズは海外サイズでMサイズを着用の方にちょうど良いサイズ感となっています。XLサイズは海外サイズでLサイズをご着用の方向きです。

 

ウルトラライトなアイテムでありながら、機能もタップリ盛り込みました。 機能は盛り込んだけれど、かなり軽く仕上がりました。最初はやや太め過ぎかと考えたこともありましたが、ゆったりとさせたことでの季節や着方の対応に幅ができました。自分好みの使い方ができる、それが『ダウンジャンパー』なのです。

送料・支払い方法について
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