
Core Stakes 6 inch
Weight
10.2g
テントやシェルターの重量を軽減するにあたって、シェルター本体以上に見過ごせないのがその付属品です。ガイライン、ラインロック(自在)、そして ステイク(ペグ)。自立式、非自立式に関わらずシェルターの設営にはペグによる固定は欠かせないものです。強度はもちろん、居住性の向上などが関わってきます。基本的 にソロ用テント(自立、非自立関わらず)の場合、8本前後を持参するハイカーが多いと思われますが、もっと多くのペグを必要とするハイカーにとっては「ペグをどうするか?」は実際に見逃せない問題なのです。
ハイカーズデポでは、バランスがとれいているペグとしてARAI スティックペグやMSRニードルステイク(同形状約10g/1本)、軽さと強度ならチタンステイクオレンジヘッドなど(約8g)を紹介しています。また強度の強さだけで言えばチタンで太めのネイルペグもあります。どれも良いペグなのですが、物足りないのは太さです。もちろん強度が不足しているわけではないのですが、太さがあれば表面積が増えて固定力も上がります。それだけなく、木の枝などを差すための下穴を開けるのにも大活躍するのです。

Core Stakes 6 inch(コアステイク6)は長さは6インチ(約15センチ)標準的な長さです。直径では約8mmありますし、V字やY字と異なり中空(チューブ)の棒状のため、非常に強度が高く遠慮なくガンガンと打ち込むことができます。そうそう曲がったりへしゃげたりしません。ストレート形状で窪みなどがないことも打ち込みやすい要因でしょう。そして、このペグで打った地面にはそこそこの大きさの穴が空きます。それを下穴として、ペグ代わりの太めの枝も簡単に刺さすことができますし、枝の場合表面の凹凸があるので深くまで差し込まなくても結構な固定力が期待できるのです。
なになに?木の枝を刺してペグとして使ったことないって?ぜひ使ってみてください。積極的に枝を利用することで、ペグを持つ本数を減らせるだけでなく、ペグを紛失したり折れたりした場合に対応する知恵となります。
かくいう僕もツェルトやタープを本格的に使うようになるまではそんなこと思いもしませんでした。しかし、テン場によっては石を使うことも多く、それに慣れるに従って自然と身の回りの折れた木や枝を使うようになっていったのです。そうしたらばなんと使いやすいこと。
ウルトラライトハイキングを追求すればこのペグ一本あれば十分ということになります。それも魅力的ですよね。U2 (Under 2kg) スタイルを求めるにはここまで考えても楽しいでしょう。ですが僕の場合、さすがに毎回全部の箇所のちょうど良い枝を探すのは面倒なので、大抵はツェルトのサイドリフターやタープの張り出し部分にだけ使うことが主です。けれどそれだけでもペグの本数を減らすことが可能ですし、細いペグでは固定が不安な時に細いペグと一緒に枝を噛ませることで固定力を補ったりと、いろんな時に役立つ知恵です。しかし、それにはやはり太めのペグで先に下穴をつくってあげることが大切なポイントです。


ペグというのはいくつかの種類を混ぜて使うことが、様々な状況に対応するための重要な知恵になります。チタンペグのように細くて隙間にすっと入ってくれるものや、表面積を広くしたY字ペグ、そして一本で良いのでコアステイク6のような太さがあるストレートなペグを組み合わせておけば、そうそうなことでは折れませんし、枝を刺すためのガイドラインの下穴を作ることもできます。
ただのペグとしてはもしかしたらその良さはわかりにくいかもしれません。けれど、丈夫で壊れそうもないペグが一本くらいあっても良い、いえ、欲しいのです。そして適度な太さで下穴開け用として使える。ぜひ一本、手持ちのペグに加えてみてはいかがでしょうか。

