
Stash Bag
Weight
47g
シンプルなベルト付巾着袋がハイカーの想像力を刺激する
2010年の創業以来、アメリカ東海岸を中心に支持を広げてきたHyperlite Mountain Gear。お膝元のアパラチアントレイルを歩くスルーハイカーはもちろん、パックラフターやアルパインクライマーなどLight, Durable and simpleをギアに求める全てのユーザーに注目されるブランドとして、HMGは成長しました。そんなHMGのプロダクトに新たなギアが仲間入りです。
素材はHMGのバックパックと同様、ハイブリットキューベンとして知られるDCF。容量1.8リットルの円筒形の巾着にストラップベルトを取り付けただけのいたってシンプルなサブバッグです。利便性を求めて機能やギミックを道具に追加していくと、どこかで汎用性は失われていくように思います。一方、装飾をできうる限り道具から省いていくと、かえって汎用性を手に入れられるように思うのです。それはシンプルさがユーザーの想像力を刺激してくれるからかもしれません。
このスタッシュバッグはもともと「River Rescue Throw Bag」としてHMGに商品ラインナップされているものです。シンプルなスローバッグとそれを収納携帯するためのウエストポーチのセットとして販売されているアイテムです。このレスキュースローバッグを手にしたとき、
「この外側の巾着式ウエストポーチは他の使い方ができるのでは...?」
とまさに想像力を刺激されたのです。そこでHMG側に意図を説明して別注扱いで外側の巾着式ウエストポーチだけを用意してもらったのがこのスタッシュバッグなのです。
何を入れるか?
バックパックとは別の収納ギアはこれまでも多くの人やメーカーが工夫を凝らしてきたジャンルです。今やすっかりポピュラーになったハイキングサコッシュもそうですね。これは雑誌、財布、携帯、パスポートを機内持ち込みするためのずた袋としてわたしのハイカー仲間が自作したものからはじまりました。薄くシンプルに作られているのは座席ポケットにいれるため。この薄さ、シンプルさ、軽さに魅せられ
「これなら邪魔にならない。ハイキング中に頻繁に出し入れするものを収納しても便利なはず」
と、地図&コンパス、カメラ、行動食を携帯するためのサブバッグとして仲間が山で使いはじめたのがはじまりです。2008年のJMTスルーハイクでわたしが使用したものが雑誌で紹介されたことが、まさかこんなことになるなんて当時は思いもしませんでした。
そんなサコッシュとは別に、最近わたしが必要を感じているサブバッグはパックラフトやクロスカントリースキー、オフトレイルハイキングで携帯する補助ロープ、カラビナ、スリングなどを一括収納するバッグです。バックパックからの脱着が容易にでき、体にも装着できると使い勝手がよさそうです。今までは大きめのレスキュースローバッグなどを転用してたのですが、このスタッシュバッグの軽さ、シンプルさは大きな魅力です。
サコッシュもこのスタッシュバッグも非常に個人的な用途からはじまっています。しかしだからといって限定的な道具になってはいません。シンプルであるからこそ、ユーザーそれぞれの「自分ならこう使いたい!」という目的にあわせることができるのです。何でも入れてみてください。
1.8リットルという容量には、これだけのモノが入ります。
1. マグクッカー、エスビットストーブ、水筒、レインケープ
2. ダウンベスト、レインケープ、水筒
3. 寝袋(ミニモキルト2)、ハンモック
どう運ぶか?
サコッシュやウエストバッグはハイカーが体に着けて使用することがほとんどです。フロントにメッシュポケットがついているUL系バックパックを使用しているハイカーならば、そのフロントポケットにサコッシュを突っ込んだりすることもあるでしょう。しかしサコッシュを外付けのオプションポケットとして使用することはほとんど無いのではないでしょうか。
スタッシュバッグはウエストポーチとしても、ショルダーポーチとしても、バックパックの外付けオプションポケット(註)としても活用できます。この多様性がスタッシュバッグ最大の特徴。何を入れるか、どう使うか、新しいギアを手にしたときに想像が膨らむ楽しさをハイカーならきっと知っているはずです。その楽しさを感じさせてくれるのがスタッシュバッグなのです。
1. ショルダーポーチとして
2. ウエストポーチとして
3. HMGポーターなどのオプションポケット(註)として
サコッシュやウエストポーチとはまた違うスタイルのサブバッグ。そのシンプルなスタイルがユーザーの想像力を刺激してくれます。
是非あなたの色でスタッシュバッグを染め上げてください。