
参考商品:Indie Hoody(メーカー廃盤・在庫なし)
Weight
260g
カラー/Pewter Heather
サイズ/S、M (US Men's Size)
寒さも厳しくなりはじめるとハイカーの衣装も大きく変わります。11月から高山帯ではじまった冬の訪れが一気に広がるシーズン。積雪の少ない近郊の山々も最も積雪量が多い2、3月にむけて雪化粧を急ぐようになります。
こうした時期の行動着として近年 patagonia R1 やキャプリーンEXPウェイトに代表される、保温性を備えた適度な厚みと、通気性の高さ、サムホールやフードによるプラスアルファの防寒対策を施したフリースです。アメリカでは厳冬期に活動するアルパインクライマーの間で評価が高まった一着ですが、日本ではより幅広いユーザーに支持される冬の定番衣料になりつつあります。
寒さが苦手な方にとっては冬に欠かせない行動着といえる中厚〜薄手のフリースですが、積極的に歩いたり、冬の縦走でそれなりの荷物を担ぐ場合には、暑すぎるという声もありました。しかし、ちょっとした時に保温効果を高めることができるサムホールやフードは魅力的です。フリースほどの保温力は必要ないけど、保温効果を高めるギミックが付いた薄手の行動・保温着を望む方に提案するのが「ibex Indie Hoody」です。今では定番とも言える特徴をいち早くウールトップスに取り入れた意欲的なウールクロージングです。
ibexのIndieシリーズは登山やハイキングに向けて少しスポーティ動きやすくでフィット感が良いスタイルにデザインされています。寒冷期にはちょうど使いやすい厚みの195g/m2 ウールジャージ素材。 他メーカーではライトウェイトと呼ばれることもあるクラスです。ibexクロージング素材のほとんどに高品質ニュージーランドメリノウールが使用されています。この厚みの場合、春や秋の単体使用時には適度に風も通しつつ保温性を発揮してくれます。盛夏 でも高所の防寒着として役立ちます。冬はベースレイヤーやミッドレイヤーとして活躍してくれるので、一年中マルチに使うことができます。
Indie Hoodyの特徴
_フード&サムホール
フードにより首と頭からの熱放出をおさえ効果的な保温を行います。特に冬は体温の半分が頭から放出するとも言われています。帽子をかぶることはもちろん+の保温機能と考えてください。ニット帽を持っていかない温暖期にはふとした時に便利だったりします。
そして地味ながらも冬場の体感温度に大きな影響を与えるのが手首から甲までを覆うためのサムホール。これにより袖は常に手首を覆うだけでなく、ジャケットの脱ぎ気の際にも手首が露出しません。甲・手首から前腕にかけては血管が皮膚のすぐ下を通ることで、血液を冷やしたり温めたりするラジエーターとしての役割があります。ですので、サムホールで露出を抑えることだけでも体温の保持に大きな効果があります。
フードはウインドジャケット、レインジャケット等、他衣類のフードと干渉することもあるでしょう。またサムホールも運動量の多い人にとって不要に感じることもあるかもしれません。しかし、動きやすい熱を溜めにくい中厚のウールトップスにおいて、こうした工夫で保温性を向上させるのは注目したいポイントです。
_ウールの中厚生地
秋冬用アンダーとしては中厚手となり、積極的に行動するハイカーにとっては適度な厚みと感じるでしょう。上半身全体を暖かくするのではなく、体感温度のポイントである首、頭、手首をおさえるにとどめ、全体は動きやすい厚みにしています。厚すぎない生地による長袖アンダーであるため、夏の防寒着としてアルプスなどで使用することも考えられます。このアンダーとインサレーションベストで夏場は十分な山域は多いのではないでしょうか。
_長めのジッパー
フロントジッパーは長めです。なので、ここを全開にすれば、換気にも有効です。がっつりと歩いて暑くなった身体の温度調整にいかがでしょうか。
ダウンと並び、フィールドにおける天然素材見直しのきっかけとなったメリノウール。繊維の細さによる肌触り、ウール独特の保湿・保温機能、こうした特徴はすべてのメリノウールアンダーが等しく持っている機能なので、素材自体に大きな差を求めることが難しくなっています。そうしたなか、フード&サムホールというデザインによって付加価値を与えられたウールトップスの有用性は非常に高いのです。汗かきのハイカー、積極的に歩くハイカー、冬の行動着、夏の防寒着を兼ねたいハイカーにとって秋冬から春夏まで様々な状況で使用できる興味深いウールトップスでしょう。
縫製国の変更について
ibexは製造過程をもっと自分達でコントロールし、より高い品質を得るため、アメリカ国内での循環生産に力を入れてきました。それを続ける努力をするのは今もこれからも変わりません。しかし、現状では難しい、そう判断しました。特に、IndieシリーズやODシリーズの人気が出ればでるほど、素材の供給国、生地の加工国、縫製する国がばらばらなことは輸送コストその他日程面においても多くのカスタマーに対し、待つこととプライスアップを要求するようになりました。ibexとしては、それはカスタマーに対しての不義理と考えました。結果、生地の加工国と縫製国を同じVietnam(ベトナム)にするという決断をしました。これはODシリーズや他のシリーズにも同様ですが、Wooliesシリーズなどアメリカ国内生産で問題がないものに関しては今まで通り国内生産を継続しますし、循環生産可能なアイテムについても引き続き継続していく予定です。
これに対しては様々な思いや感情を持つカスタマーがいるでしょう。それは僕たちも同じことです。しかしこれで生産やプライスが安定するという事実がある以上、好意的に受け取る方が良いのでしょう。縫製については、確かに品質管理の点では近くにある方が良いのですが、縫製の技術面ではベトナムの方が同等以上となりますので、品質も向上しています。
確かにハイブリッド素材や高機能な化学繊維生地が多く作られていますが、着た人にはわかるウールの良さが確かにあると思います。ウールは天然素材でそれ自体が温度を持っているのため、寒冷な季節にはふんわり暖かく、温暖な季節には少しひんやりと感じるのです。素材は化学繊維と比べ摩擦に弱く耐久性は低いのが事実です。しかし、「循環可能な天然繊維」であればこそきっと使う価値が大きいのだと思います。このこだわりがあればこその高品質をぜひ体感してみて下さい。
旧デザイン、カラーに関しては当時の価格据え置きにて販売しております。
14,800円+消費税
Men's(順に) Kiln(オレンジ)/ S、M Regatta(ライトブルー)/S、M
Women's(順に)Pewtwe Heather/ XS、S Black Coffee(やや茶色みのあるブラック)/XS、S