AXESQUIN

Light Shell WP Glove

クロージング ギア
Weight

26g

シェルタイプでは珍しい、指の先までシームテープ処理されている超軽量五本指防水グローブ。積極的に携行したい、ミトンに抵抗のあるハイカーへ。実測26g。
Weight

26g

SPECIFICATIONS

重量
26g / Mサイズ(実測値)
素材
表地
15dn リップストップナイロン

防水透湿
PERTEX Shield 2.5層
PUコーティング
カラー
納戸色、消炭色
サイズ
S、M、L
5,200円 (税込5,720円)
現在お取り扱いがございません
Hiker’s Letter

*2015年新色入荷

アクシーズクイン「ライトシェルWPグローブ」は五本指にも関わらず完全防水を実現し、実測重量26g(Mサイズ)という超軽量シェルグローブです。素材は15dnナイロンの表地を使用したPERTEX Shield 2.5層(PUコーティング)を採用。防水性だけでなく、透湿性にも優れた素材です。もちろんPERTEX Shield+のPUラミネートと比べると性能は劣りますが、発汗量が多いとはいえ、手袋として使うには十分な性能でしょう。非常に小さく収納ができ軽いので気軽にハイキングに持っていくことができます。どうしても後回しにしがちなアイテムですが、手の冷えでとても辛い思いをした方も少なくないのでは。インナーにするグローブの厚みで保温性の調節をすることで通年使うことができます。天気の読みにくい長期のハイキングには持っていたい道具の一つです。

AXESQUIN Light Shell Waterproof Glove

左から)Nando-iro(納戸色)とKeshizumi-iro(消炭色)

“凌(しのぎ)”をコンセプトに日本の山のためにデザインをする AXESQUIN

〜 凌ぐとは、足りることを知ること。〜

雨を凌ぐ 風を凌ぐ 寒さを凌ぐ 汗を凌ぐ 難所を凌ぐ 煩わしさを凌ぐ

日本の気候風土にあった日本の衣服と海外の登山文化を融合したアイテムを発信し続ける日本メーカー「AXESQUIN(アクシーズクイン)」。今までも僕達を驚かせるアイテムを数多く出しています。そして、2016年からコンセプトが加わります。今までも根底にあったものですが、明確に打ち出しました。それが“凌(しのぎ)”です。防ぐのではなく拒否するのではなく、受け入れて知り凌ぐ。受け入れることで自然との深い交わりがあります。凌ぐのに過剰な道具は要りません。最低限の道具と人の知恵があれば凌ぐのは難しくありません。知恵を使い道具を使いこなすことは喜びや楽しみです。そんな“凌”の思いを込めてアクシーズクインはデザインしています。

ハイランドデザインのオリジナルアイテムも影響を受けています。中でもカラーセンスとパターンは特徴的です。日本の伝統色をいち早く取り入れながらも、日本過ぎない、絶妙な色合いを出すのです。また細部のデザインパターンは日本の衣服をモチーフにしています。

日本で“凌ぐ”アイテムは日本だけのものでしょうか。そんなことはありません。日本と海外の登山文化が融合したアイテムの代表格はツェルトでしょう。ヨーロッパのトラディショナルテントが日本のハイキング文化と融合することで生まれた、日本の気候風土で活きる超軽量テントです。しかし、日本の気候風土に合うからと言って国内だけでしか使えないのでは無く、日本の気候は世界的に見ても複雑で、日本の山野で使えるものは世界的に見ると非常に使用範囲の広いアイテムになるのです。

 

レイングローブのこと

日本の多雨多湿はハイカーにとっての問題です。温暖な季節はハイキングにとっての適期ですが、同時に雨の恵みを受ける季節でもあります。濡れても気にせずに行動していたら”気がついた時には手が冷えきっていた”という経験がある人もいるのでは。末端冷え性の方ならなおさらですが、普段手足の冷えを気にしない人でも季節の変わり目などでは不意に辛い思いをする可能性もあります。

ハイカーズデポスタッフの長谷川は末端まで血流が良く、冬でもそれほど厚手のグローブをすることがないそうです。彼は長距離のハイキングをすることが多いのですが、ある時の9月のハイキング中に急な寒気の影響で降った雨のなか手がかじかむ辛さを味わったそうです。彼はそれ以来ハイキングの装備にレイングローブを入れるようにしているそうです。

7月や9月というのは街中では夏の暑さです。しかし、標高の高い山では7月は初夏、9月は秋なのです。手の濡れだけといえ、手は人間にとってとても大きな機能を持っている場所です。また手を冷やすだけでも体力は消耗しますし、ハイキングの集中力を欠くことにつながる可能性もあります。

 

五本指であること

五本指をレイングローブにするにはシームテープが密集してしまうのでとても難しいことでした。しかし、アウター部分のみ単体とすることで、シーム シーリングしやすくなり、完全防水という機能を手に入れました。今までも5本指の防水グローブと言われる物はありましたが、このようなシェル状のものはあ りそうで無かったと思います。

当店では今までもミトンタイプの防水シェルグローブをご紹介してきました。正直なところ、そのシンプルさからくる防水性の確実さや素材の柔らかさを活かせる点を考えるとやはりミトンタイプに軍配が上がるのでしょう。しかし、それでも人間の指は5本指に分かれているのだから、やっぱり五本指グローブの 方が使いやすいと思う状況を感じた人もいるはずです。

>五本指のメリット

操作性はミトンに比べて上がるでしょう。もちろん、グローブを付けての細かい作業が出来るわけではありませんが、ある程度普段と近い感覚で使えるのは良い点です。

>五本指のデメリット

指先にシームテープが密集するため、せっかくの透湿性能を十分に活かしきれません。またシームテープのゴワツキのせいで素材のしなやかさが感じにくくなります。


5本指のメリット、デメリットを考えると、あまり五本指の防水にこだわるべきではなさそうに思います。けれども、やはり指が分かれているからこそグリップがしやすかったり、指先を使った作業がしやすいのは事実です。ミトンは構造のシンプルさから来る軽さが最大限の魅力でしたが、それらと同重量もしくはそれ以下と考えれば、五本指にしても特に問題点を感じることはないでしょう。ましてや通年使えるとは言え、あくまでもレイングローブですから、そこまで保温性を重視する必要もないのではと思います。

サイズ

サイズ展開はS、M、Lの3サイズ。
Sサイズ/
女性向け。手のとても小さい男性。インナーグローブを入れられる余裕あり。もしくは、レイングローブとしてだけ考えてインナーを使わない男性。
Mサイズ/
男性向け。指の長い女性向け。インナーグローブを入れられる余裕あり。もしくは、フリースなど厚手のインナーグローブと合わせたい女性。
Lサイズ/
手の大きい男性向け。もしくは、フリースなど厚手のインナーグローブと合わせたい男性。

 


日本のメーカーらしい、かゆいところに手が届く商品であり、とてもチャレンジな商品だと思います。今までの既存のものを素直に受け入れつつ、そのもう一歩先に踏み込むという行為は、アクシーズクインとしてのオリジナリティを感じさせてくれるグローブです。

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