
Ti MUG POT 500
Weight
75g
500mlという絶妙な容量感
目盛りや注ぎ口などの気配り
北米でも評価された日本製ULクッカー
ULの本場Backpacking Lightも認めたMade In JAPANがEvernewチタンクッカー。そのオールドスクールなデザインは日本では好き嫌いがはっきりでますが、アメリカではそれすら東洋の神秘なのかもしれません。0.3mm厚というチタンの薄さは業界トップクラス。この薄さの加工できちんと剛性がだせるのは優れた加工技術の証明でもあります。他の0.3mm厚製品と比較するとまずその違いに驚かされます。この加工技術が世界最軽量をうみだしているのです。
そんなEvernewから2010年にチタンアルコールストーブと共に発表された500ml(満水550ml)というアルコールストーブ&エスビットストーブ専用ともいえるクッカーがこのチタンマグポット500。大手メーカーのクッカーは基本的にガスストーブ&ガスカートリッジ収納を最優先に設計されています。そんななか日本の業界では初ともいえる500mlクラスはまさにULハイカー仕様です。
蓋&把手付きで実測75g。クラス世界最軽量(2010年時点)といえる軽さだけでなく様々な工夫が凝らされた細部はさすが日本製。従来のEvernew製品の優れた点を踏襲しています。
チタンマグポット500の仕様
①目盛り線

Evernew最大の魅力ともいえる目盛り線。特にこの製品では200ml単位というのが便利です。フリーズドライ食品、粉末スープ、飲料などは水200ml前後を一人前の必要量としています。またエスビットも4gタブレット(スタンダード)ひとつで200mlの水を沸かせるというように、アルコール&エスビットユーザーにとっては200mlというのは何かと計測がしやすい単位なのです。
②注ぎ口

フリーザーバックにお湯を注いで食事をつくったり、寒い夜は折り畳み水筒にお湯を注いで湯たんぽをつくったり。500ml前後という小容量のクッカーは調理用というよりは湯沸かし専用です。それを考えるとつくったお湯をどこかへ注ぐ、そのための注ぎ口は非常に便利。日本的な気遣いです。
③高めのハンドル位置
絶対的な火力が低いアルコールストーブやエスビットストーブ。そのため熱効率向上のためにヒートリフレクターとして風防を併用することが必須になります。その風防使用時にハンドルが干渉してしまうことが多いように思います。特にマグカップ等は使い勝手のために高さ全体を使ってハンドルを取り付けているものが大半です。当製品ではハンドルを上よりに取り付け、クッカー下部1/3はあけています。この結果、風防をタイトに巻いてもハンドルとの干渉が少なくて済むようになっています。底面からハンドルまでのクリアランスは34mmもあるのです。


日本的な細やかな配慮が随所に活きる超軽量ソロクッカー。底部は専用ゴトクEBY257との相性を良くするために段差が設けてありますが、もちろん単品使用には何ら問題ありません。本体にはまる蓋の感覚も絶妙です。日本初のアルコールストーブ&エスビットストーブ専用クッカーに要注目です。