
参考商品:Featherlite Smock(メーカー廃番・在庫なし)
Weight
105g
惜しまれながら2014年で廃番となりました。その後新たなモデルが出てきていますが、後継といえるものが無いのは残念です。当店ではまだ在庫がございますので、継続して販売しております。
オリーブグリーン。
今までの『色だけが違う』とは異なります。
フェザーライトスモックは本来『肩から腕』と『ボディ』で素材を異なるものにしており、それが色の切り替えにもなってデザインの特徴としていました。しかし、オリーブグリーンは全て同一素材。単一色にしています。ジッパーも同色。さらに細部に付いていたリフレクターを完全に排除しています。さらに驚くべきは胸のロゴを透明にしているところ。完全にMontane色を消すことに徹底しています。
軍用ともハンティング用とも思える、まさに『ステルスカラー』なのです。
久しぶりにシンプルすぎるくらいシンプルなものが出ました。以前は多かったものの、最近では切り返しや単一の服で色のアクセントを付けることが当たり前になりつつあるアウトドアウェアにあってなかなか希有な存在だと思います。
サイズはS、M、Lサイズをご用意しております。
シンプルこその軽量性
もっと遠くに。
もっと速やかに。
今やハイカーにとってレインウェアと同様に重要となりつつあるウィンドジャケット。まるでシャツのように軽く羽織れて、少々の小雨を防ぐ撥水性、通気性が高く蒸れにくいのに適度に風は防ぐ。山原に入る際にレインウェアよりも着用時間が長い、本当の主力ウェアです。
その中でも定番として人気があるPatagonia Houdini Jacket。名奇術師の名を冠したそのジャケットは一時期消えかかった“ウィンドブレイカー”を再び浮上させる原動力になったのは間違いないです。しかし、それより以前から高い通気性を確保しながら風を防ぐ、ギアとも言えるウェアを作り続けていたMontane の定番アイテムが"Featherlite Smock"です。
Featherlite Smock は約20年に渡り、多くのハイカーやクライマー、ランナー達に使われ続け、そのフィードバックにより進化し続けてきました。羽のように軽い、そう名付けられたこのスモックは、当初よりその時にある軽量かつ丈夫な素材を使い続けてきました。
ウィンドジャケットに求められる機能は、軽く、薄く、かつ丈夫であり、撥水し、風を防ぎながら通気性を持つという、一見相反する力を有するものです。
では、その条件を満たす素材は何か。それはダウン製品に使われたものでした。ダウンの膨らみを維持する為に、通気性があり、軽く薄く柔らかい素材 で、濡れにくくする為に撥水力を持ち、さらにダウンが抜けない生地密度が求められました。生地密度が高いということは空気が抜けにくく、防風性があります。しかし、適度に通気するのです。
Featherlite Smock が採用するのは、Pertex Microlight。Pertex とは軽量で薄いナイロン生地のブランド名で、いくつものアイテムが存在します。その中でもMicrolight は最軽量ではないものの、軽く柔らかな素材で圧縮性に優れ、通気防風性を持ちながら、重量比率で高い耐久性を誇ります。元々はパラシュート用素材として開発されたナイロン生地が発展し、1987年の誕生以来、ダウン製品やその生地のしなやかさから衣類にも多く用いられて来た素材です。定番の素材ではありますが、初めてコーティング無しでダウンプルーフを実現した素材であり、その性能の高さ、性能のバランスの良さは未だ他の素材に引けを取りません。裏側はコーティングしたように光沢感がありますが、これはコーティングではありません。また、想像以上に汗をかいた時でもべたつき感が少ないです。また、撥水力にも優れているため、小雨くらいでしたら、レインウェアの出番を遅らせてくれます。
より高い防風性能を求めたウィンドストッパー等もありますが、一部の高所、厳冬期もしくは自ら風を受けるアクティビティには向いているものの、長時間行動や高い発汗量に対しては決して最適ではないと考えます。また単体では使えず、必ずラミネートにより他の生地との張り合わせになる為、重量面では軽くないのも事実です。軽さにおいては、Quamtum等のより軽い素材も ありますが、繊維が細く生地が薄くなるほど強度を増す為に密度が上がり、試験上の値では同等でも、結果通気性は落ちていきます。また薄いということは、試験上の値では同等でも、生地全体の強度は落ちます。
Featherlite Smock の良さは素材だけにあるのではありません。長きに渡るフィードバックにより細かな部分までこだわっています。
ストレートではない緩やかなカーブでのラグランスリーブにより、肩周りは動かしやすく、胸部の切り替えしに起きやすい突っ張り感が大きく軽減されます。肩の部分は色違いだけでなく、大きいリップストップで生地の強度を身頃より上げています。
プルオーバーなのにダブルスライドジッパー(上下から開く構造)。上からしか開かない場合、換気をすると空気が入りすぎて首周りが寒く、閉めると蒸れてしまうということもあります。ダブルスライドジッパーの場合、写真のように首元は閉めて胸元だけ開けることで、換気をしながらも寒く感じやすい首元は風を防ぎます。また余計なばたつきも抑えてくれます。これは長年のフィードバックによるところが大きいのではないでしょうか。一つのモデルが長く愛された結果だと思います。
袖口と裾はシンプルに作られています。袖の締め付け感はちょうど良く、まくり上げることができるくらいの余裕を持っています。裾はドロップテイル(後ろが長い)になっていて、めくり上がりやすい腰側に余裕を持って作られています。これはサイクリストやランナー向けだけでなく、ハイカーにとっても有効で、ずり上がっても腰が出にくくなります。
バックパックの当たる背中はシンプルに作られていて、擦れによるごろつき感も無く、また汗をかいて濡れても乾きやすくなります。袖、肩、首には小さなモンテインロゴのリフレクターが付いています。早朝、夕方から夜間にかけてのサイクリング、ランニングなどには有効です。
シンプルこその軽量コンパクト性。重量はUK Mサイズで105g。サイズ感はゆったりとしたclassic mountain fit 。シンプルに作り込んだことで、軽さを維持しながらも耐久性、撥水力、防風性、通気性に優れたスモックができているのです。
Montane のコンセプトは、"FURTHER. FASTER." (もっと遠くに。もっと速やかに。)まさにその言葉から生まれた製品がFeatherlite Smock なのです。
※カラーは全体的にもっとロートーン(暗く濃く)なります。moroccan blue はもっと濃い青色、紺色。graphite はより黒みが強くなります。electric blueは少し明るい感じです。
サイズ展開は Men's Sサイズ、Mサイズ。