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Nanga x Highland Designs

参考商品:Portable UDD Pants(生産中止・在庫なし)

クロージング ギア
Weight

188g

日本国内流通の中でダウン品質、ロフト高、ダウン量/総重量比の点で最軽量クラスのインナーダウンパンツに超撥水ダウンを採用しグレードアップ。
Weight

188g

SPECIFICATIONS

重量
188g / JPNサイズ L(実測値)
素材
素材)20デニール×20デニール ナイロン シレ撥水加工
ミニリップストップナイロン
中綿)ヨーロピアン グースダウン810FP UDD加工
ダウン量)50g(ダウン 97%、スモールフェザー 3%)
カラー&サイズ
カラー)藍鉄(ブルーグレー)
サイズ)Unisex XS、S、M、L、LL(日本サイズ)
XS、Sは主に女性向け
M、L、LLは主に男性向け
LLは受注生産
17,000円 (税込18,700円)
現在お取り扱いがございません
Hiker’s Letter

超撥水ダウンを採用したことで無雪期の積極使用も視野に入れられるNANGA x HIGHLAND DESIGNS Portable UltraDryDown(UDD)Pants

 

*青みがかった濃い灰色。

スリーピングバッグ、インサレーションジャケットと冬のハイキングの為の道具を揃えていく中で、最後にたどり着き、そして使用後、最もその違いを実感するのが下半身の防寒対策です。

足先は心臓から遠いため上半身で温められた血流が末端に行く間に冷えやすいので、テントやシェルター内で比較的早めに保温対策に取り組むハイカーが多いことでしょう。ウール、フリース、化繊綿、ダウンなど素材を問わず、血流を妨げないゆったりとした保温ソックスは冬のハイキングの定番といえるのでは。しかし脚部そのものは寒さに鈍感です。人間の身体の中でも筋肉比率が高く大きな筋肉が多いため、動いていれば脚部はさほど寒くないことはハイカーなら実感しているでしょう。さらに寒さを感じる神経は上半身の半分程度と少ないため、上半身に比べ寒さそのものに鈍感なのです。普段の生活でも上半身は色々と厚着していても、下半身はパンツだけ、という人は多いと思います。 寒いと言いつつ、下半身の防寒を後回しにしてしまうのにはそれなりの理由があるのです。このように考えると”下半身の防寒が最後”という意味も、”いざ行うとその違いを実感する”ということも納得できるのではないでしょうか。

 

何を求めるか

インサレーションパンツはジャケットと異なり、行動中に着用することはまずありません。シェルター設営後にはじめて登場する道具です。その使用環境はシェルター内及びその周辺に限られると言って良いでしょう。

  • 使用時間が少ない道具なので軽いにこしたことは無い(軽さ)
  • 他人に見せる衣類ではないのでシンプル設計で十分(デザイン)
  • 生地はストレッチしないので着用したまま楽に座れることが必要(サイズ)

こうした点を考慮してダウンパンツを選んでみてはいかがでしょうか。軽さやデザインについては個人的な優先順位も異なるでしょうから、ハイカー各自の個性がでるところだと言えそうです。サイズの座りやすさは注意しないと実際の使用時に痛い目を見ることがありそうです。立ち姿のシルエットはダウンパン ツには求めない方が無難(?)かもしれませんね。

 

ポータブルUDDパンツの魅力

国内流通している他社製品と比較した場合

  • 実測値188g(Lサイズ)は同ダウン量のパンツと比べても5%ほど軽い
  • 810FPのグースダウンに超撥水UDD加工を施した、世界でも稀な撥水ダウンパンツ
  • ナンガ自社工場、国内生産の為、万が一の場合でも修理が可能

同程度の薄さの生地と同量のダウンなのでほとんど他メーカーと比べてもシンプルな分軽いと言えます。しかし重量以上の魅力はやはり撥水ダウンにより今まで以上に気兼ねなく使えるようになったことでしょう。ダウン量の少ない衣服の弱点だった復元力もアップしています。またパンツの場合不意な事故で穴が空いたり破れたりする可能性は高くなりますが、外国で生産するメーカーでは破れなどの修理は可能でもダウンの再封入はできないのです。制作を請け負ってくれているナンガは国内に自社工場を持ち生産しているため、万が一の時もダウンの再封入や修理の対応をしてくれます。これはとても大きなメリットの一つと言えるでしょう。

<Ultara Dry Downについて>

『もっと自由にダウンを使いたい』

そんな気持ちから当店では日本国内で工場を持つスリーピングバッグメーカー『ナンガ』の協力のもと、通常の撥水を超えた『超撥水』能力を持ったダウンを用意しました。

ダウンとは水鳥の羽毛を指します。本来水に浮かぶ水鳥の羽は水分に強いです。川面に浮かんで沈まない羽毛を何度も目にしています。しかしそのままだと臭いが出るため、通常使われるダウンは洗浄をして匂いの原因となる油脂を抜いています。そうすることでふくらみが出る反面、濡れには弱くなってしまうのです。

実際のところ人間の身体からでる汗や湿度の量は私達が思うより多いものです。しかし、その程度では、いくら油脂を抜いてしまったダウンだからといっ てロフトが落ちることはありません。ロフト低下の多くは降雨などの多湿時に外気から吸ってしまうことや、寒冷時において身体からの蒸気を吸ったダウンが放 出 (乾燥)しにくくなることが原因です。これらの問題をクリアにするには油脂抜きをする以前のような機能をダウンに付加し直すことです。

そこでナンガ協力のもと、通常の撥水力以上の『超撥水』を付加したダウン、『UltraDryDown』略して『UDD』を使用することを決めました。

*より詳しい説明は『UDDダウンバッグ』のページをご覧下さい。

UDD採用によって、湿気を含くみにくくなり、軽さとふくらみ感を保ってくれるようになります。長期使用においてもストレスを感じることを軽減してくれますし、雨の多い時期にも安心して使っていただくことができます。特に50gと少なめのダウン量の場合湿気によるロフト低下を抑制してくれることは保温性確保に大きなポイントとなるでしょう。

使用しているダウンは、加工前で810FP(フィルパワー)のヨーロピアンマザーグースダウン。それなら他のメーカーでも同程度の数値のものを使っていますが、Nangaでは、洗浄前のダウンを輸入、国内洗浄、国内加工されたものを採用しています。そのため品質管理が行き届いています。またマザーグース(親鳥)になってダウンボールが大きくなったものを使っているため、そのふくらみ感や保温力が高くなっています。

ポータブルUDDパンツは高いFP値のダウンを50g入れ、ダウンメーカーらしく膨らみと密度のバランスが良い気室の大きさで、ダウンの保温力を最大限活かせています。


FP値のこと

試験数値は薬品でふっくらと仕上げてしまえばある程度FP値を高く出来てしまうのであくまでも目安の一つです。また最近ではFP値と暖かさを同義語として扱うメーカーがありますがそれは、当たらずも遠からずですが、正しいというわけでもありません。暖かさ、保温性というのは断熱と遮熱の複合によって変化します。 そこにはただ空気を溜め込めば良いのでは無く、その空間一つ一つの小ささや密度なども関係します。ダウンは膨らませれば暖かいと言われることもありますが、 ダウンの密度が増せばそれもまた断熱力の上昇に繋がるので、FP値が高くてもダウン量が少なければ暖かさはそれほど変わらず、”ただ軽いだけのもの”になってしまう可能性があります。


オリジナルカラー

カラーはハイランドデザインオリジナルカラーとして、『藍鉄(あいてつ)』を採用。ブルーグレーとも言う、青みがかった灰色です。

日本の伝統色でもある藍鉄色

デザイン

2013秋冬から若干のRedesign(デザインの再考)が入り、やや細身のシルエットに変更していますが、サイズが小さくなっているわけではなく、より身体にフィットするようになっています。全体的には以前から変わらないシンプルなデザインになっています。

サイズ

日本サイズのユニセックスとなります。細身のパターンに変更していますがサイズが小さくなっているわけではありません。あくまでもオーバーとして履けるゆとりは十分にあります。ですので、いつも通りのサイズを選んでいただければ、無理なく座れますし、ハイキングパンツの上からでも十分履けるでしょう。

ナンガの通常設定にはありませんが、小柄な女性にも対応しやすいよう『XSサイズ』から作りました。

  • XS、Sサイズは主に女性向け。小柄、やせ形の男性にもSサイズは履けると思います。
  • M、L、LLは主に男性向け。日本サイズとなりますので、USサイズよりは一つ大きめのサイズを選んで下さい。

*LLサイズは受注生産となります。納期については注文後1ヶ月ほどかかります。

 

左写真は前面。右写真は背面。前立ては脱ぎ履きにあると便利な機能です。

厳冬期にハードな状況下で使うのでなければ、またよほど寒さに弱い方でなければ、シェルター内防寒着としてのダウンパンツにこれ以上のダウン量を求めることは稀です。もしこれ以上のダウン量のモデルが必要だと感じるならば、その前にスリーピングバッグのダウン量を見直す方が賢明です。下半身の防寒でダウンパンツを検討しているハイカーは、スタンダードな一本としてこのモデルを検討してみることをオススメいたします。

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