
Super Terra Pants
Weight
645g
モンテインで最も人気のある、テラパンツをはじめとしテラパックパンツなどの「TERRAシリーズ」を扱ってきました。そして、それらの粋を集めた寒冷期向けの「Super Terra Pants」が登場しました。厚手で丈夫なストレッチ性のある生地。傷みやすい部分への的確な補強。気の利いた細かな機能。適度な防風性とベンチレーション機能。寒冷期向けハイキングパンツとしての完成度は高いと考えられます。
カラー)左から Triassic Green、Phontom
サイズ)UK S、M
冬用のパンツに求められるもの
基本的にスリーシーズン用のハイキングパンツでも、ある程度素材の目が詰まっているものであれ ば、タイツなどを履くことで、寒冷期への対応は十分可能です。冬にタイツを着用していると、行動中に暑くなることが多いので、僕の場合はジップオフパンツを通年使用しています。汗をかくと冷えにつながるのでベンチレーションが大事になるのです。しかし、生地の薄さはダイレクトに寒気を感じてしまうので、タイツの厚み次第で対応しているということがほとんどでしょう。それで十分と判断できるのは、途中でウェアリングの変更が容易ではないロングハイキングをする上ではあるかもしれませんが、一般的には冬は冬なりの装備をしたいものです。
冬用のハイキングパンツといっても、何をもって基準とするかはありません。ですが、経験上一般的に求められているものは以下になると思います。
- 適度な生地の厚み(若干の保温性)
- タイツなどの重ね着が多いなかでも動きを妨げにくい素材やデザイン
- 脱ぎ着を必要としないベンチレーション機能
- 小物の増える冬だからこそ必要となるポケットの大きさや数
スーパーテラパンツは、それらに十分対応できる作りになっているといえるでしょう。
Super Terra Pantsの細部
テラパンツシリーズを通して言えるのが、シルエットの良さでしょう。見た目はそれほど細く見えないのですが、履くとわかるシルエットの良さ。それだけでもパンツのはき心地にダイレクトにつながるのがわかります。
やや細めなデザインですが、動きを妨げることはありません。メインの部分は「GRANITE」という丈夫なストレッチ生地。ダック生地に近い織り方 になっています。変に柔らかく伸びすぎてしまう素材が多いなかで、コシ感と張りがありながら、よく伸びる素材になっています。特別保温性のある素材ではないですが、厳冬期以外の寒冷期を含めて考えると、十分な厚みのある生地で安心感があります。
傷みが出やすい、お尻、ひざ部分には、Codura® Hydro ファブリックを使用し、強度を上げています。
裾の内側(インステップ)には、一般的なCodura®ファブリックを使用しています。ここにもCodura® Hydroを使う選択肢もあったのかもしれませんが、素材が硬くなるため、ゲイターをあわせた時にゴロツキ感が出ないように考えているのでしょう。
裾からひざ下まで約30センチのジッパー、裾には絞れるようにスナップボタンが付いています。これを合わせて使えば、ベンチレーションに使えます。
ひざの脇には、メッシュ付きのベンチレーションが付いています。寒冷期はタイツなどを合わせていることも多く、思ったよりも汗をかきやすものです。しかし、汗は冷えにつながるので、ベンチレーションを使って積極的に換気がおこなえるのは、とても大きなメリットといえるでしょう。
すそには靴紐にかけられる、フックが付いています。ふいなずり上がりや、無駄なばたつきを抑えることができます。
太もものカーゴポケットはジッパー付き。特徴的な上向きのハンドポケットにはジッパーが付いています。右側には、ジッパー付きのセキュリティポケット付きです。バックポケットは右側のみです。