
Snow Midweight Over the Calf
Weight
131g
五本指ソックスの日本での展開は、インジンジが日本に入ってくる以前よりありました。しかし、それまでのイメージを払拭し、デザイン性の高さやはき心地、ウールの使用などで、五本指ソックスの立場を引き上げた立役者が「injinji」と言えます。
injinji 「Midweight」の基本的な機能
インジンジのウールシリーズ「アウトドア オリジナルウェイト」という厚みは生地の柔らかさやはき心地に優れていましたが、生地が摩擦に弱く、大きな問題も抱えていました。
それが2013年にモデルチェンジをし、生地の強度が上がりました。それに加えて、今までの5本指ソックスにない厚み「Midweight」が登場しました。
全体に厚みがあるわけではなく、かかとや中足部などの圧力がかかりやすいところにだけ、パイル地のクッションが入りました。母子球周辺から指先にかけての 感覚が重要となる部分はオリジナルウェイトになっており、はき心地や指先感覚を重視しました。中足部から甲に回っているバンド状部分は適度なフィッティン グでズレにくくなりました。バンド前後や間接部である足首周辺はメッシュ編みになっており、通気性を促すだけでなく、生地が寄ってしまうことでのゴロツキ感を緩和します。
五本指ソックスのほとんどはミニクルー(くるぶし丈)やミニ(足首丈)が多いです。もちろん、3シーズンにおいてはそれで十分と言えるでしょう。しかし、寒冷期の場合、ふくらはぎが冷えると足をはじめとした下半身が冷えやすくなります。それをタイツで保温するのが今までの一般的だったのですが、そうすると、タイツの厚みにより、股間周辺や太もも周辺までも同様の保温をすることになるため、細かい調整ができないのが、デメリットです。
Over The Calf/オーバー・ザ・カーフ(OTC)は、寒冷期などのソックスにはよくある一般的な丈です。従来も5本指のOTCはありましたが、着圧のリカバリーソックスでした。
Snowの特徴
足首部分はリブニットになっていて、ずれを防ぐようになっています。スネ部分はパイルクッションになっています。これは、スキーなどはプラスティックブーツのスネ部分に力をかけるため、スネへの圧力や痛みを防ぐために入っています。
左から)ブラック、インディゴ
サイズ)S/23-25cm、M/25.5-27cm、L/27.5-29cm
5本指ソックスの良さをわかっている人のなかでは、ロングソックス待望論も根強かったと思います。例えば、タイツを履くほどの寒さではないときに、ふくらはぎを覆うことだけでも、驚くほど足が暖かくなるのを感じるでしょう。タイツが必要ない程度の涼しさの時に、ショートパンツとロングソックスの組み合わせは、思いのほか快適なものです。もちろん、厳冬期にタイツとロングソックスでさらに保温性を追加するのも良いのです。冬だけでなく、一年を通して様々な使い道が考えられるロングソックスと考えてみると面白いでしょう。